湿り雪
湿り雪(しめりゆき)は、水分を多く含んだ雪のことである[1]。
呼称
編集「湿雪」の別名をもつ[2]。中谷宇吉郎は著書『雪』の中で「べた雪」という呼称を使用している[1]。気象庁の予報用語としては「湿った雪」や「重い雪」などの言葉を用いている[3]。しかし、気象庁によれば、「湿り雪」という呼称は北日本などでは一般的に浸透している[3]。また、湿り雪を含んだ「水含み雪」を「しめり雪」や「ぬれ雪」などに分ける研究も存在する[4]。
概要
編集雪片が大きく、着雪の被害を起こしやすい特徴がある[3]。雪の重みで倒壊など様々な被害が発生する可能性がある。また、湿り雪は停電・吹雪・吹き溜まりを引き起こす危険性がある[5]。2月から3月にかけて太平洋側を低気圧が通過する時に降る大雪であることが多い。
参考文献
編集- 饒村曜『お天気用語事典』新星出版社、2002年5月。ISBN 4-405-08160-3。
脚注
編集- ^ a b 字通, 精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,普及版. “湿雪とは”. コトバンク. 2022年2月27日閲覧。
- ^ デジタル大辞泉. “湿り雪とは”. コトバンク. 2022年2月27日閲覧。
- ^ a b c “気象庁|予報用語”. www.jma.go.jp. 2022年2月27日閲覧。
- ^ 伊藤文雄「含水からみた温暖地(福井県嶺北部付近)積雪の傾向と水含み雪(湿り雪,濡れ雪,べた雪,・・・・)の区別」『福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 「日本海地域の自然と環境」』第5号、福井大学地域環境研究教育センター、1998年11月、55-70頁、ISSN 1343-084X、NAID 110009623578。
- ^ “北海道南部を中心に大雪に…"湿り雪"による停電や交通障害に警戒 JRも特急など運休決める”. FNNプライムオンライン. 2022年2月27日閲覧。