湯の山温泉駅
湯の山温泉駅(ゆのやまおんせん・えき)は、三重県三重郡菰野町大字菰野字募にある、近畿日本鉄道(近鉄)湯の山線の駅。湯の山線の終着駅である。駅番号はK30。
湯の山温泉駅* | |
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駅舎 | |
ゆのやまおんせん Yunoyama-onsen | |
◄K29 大羽根園 (1.9 km) | |
三重県三重郡菰野町大字菰野字募4852-2 | |
駅番号 | K30 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
所属路線 | K 湯の山線 |
キロ程 | 15.4 km(近鉄四日市起点) |
電報略号 | ユノ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
258人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)6月1日 |
備考 | * 1970年に湯ノ山駅から改称。 |
歴史
編集- 1913年(大正2年)6月1日:四日市鉄道の川島村(現在の伊勢川島付近) - 湯ノ山間開通時に湯ノ山駅として開業[1]。
- 1931年(昭和6年)3月1日:会社合併により三重鉄道の駅となる[2][3]。
- 1944年(昭和19年)2月11日:会社合併により三重交通の駅となる[1]。
- 1964年(昭和39年)
- 1965年(昭和40年)
- 1970年(昭和45年)3月1日:湯の山温泉駅に改称[7]。
- 1971年(昭和46年)12月8日:湯の山線内のみを運行する特急が運転開始[6]。
- 1979年(昭和54年):翌年のお召し列車運転に備え1番ホームを4両対応に延長。同時に構内踏切廃止。
- 1980年(昭和55年)
- 1997年(平成9年)3月18日:名古屋線直通の特急廃止[6]。
- 1998年(平成10年)3月17日:大阪線直通の特急廃止[6]。
- 2004年(平成16年)3月18日:線内で運転されていた定期特急廃止[6]。
- 2007年(平成19年)4月1日:IC簡易改札設置、PiTaPa使用開始[9]。
- 2008年(平成20年)7月19日:名古屋線直通の臨時特急列車が運転開始(夏休み期間中の週末のみ)。
- 2024年(令和6年)9月25日:自動改札機設置。
駅構造
編集頭端式ホーム2面2線を持つ地上駅。有効長はいずれのホームとも3両となっており、2番線上り方と接続する有効長3両の引き上げ線を1本備える。四日市方には渡り線があり、引上げ線には2番線からのみ入線が可能である。以前はこの渡り線の位置にシーサスクロッシングがあり、1番線・2番線の両方が引上げ線に通じていたが、1番ホームが4両対応に延長された際に現在の配線になった。
2019年に両ホームに転落防止柵が設置され、現在は1番ホームへの4両編成の入線はできなくなっている。
駅舎は北側(1番ホーム側)にあり、2番ホームとは突端側の通路で連絡する。トイレ、コインロッカーと待合室は改札外にある。交通系ICのチャージは改札外の券売機を使用、または精算窓口での有人対応となっている。
近鉄四日市駅管理の有人駅で、自動改札機が設置されている。かつては窓口で特急券・定期券・ICカードや企画商品などの購入が可能であった[10][11][12]。2023年に窓口の営業が終了し、代替の特急券・定期券発売機能付き自動券売機も設置されなかったため、当駅で特急券・定期券を購入することはできなくなった[13][14]。
のりば
編集のりば | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | K 湯の山線 | 近鉄四日市方面[15] |
-
構内を四日市方より見る
-
改札口付近(2005年2月)
-
線路終端側から(2011年)
利用状況
編集「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[16]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 561 |
1998年 | 497 |
1999年 | 467 |
2000年 | 438 |
2001年 | 398 |
2002年 | 370 |
2003年 | 354 |
2004年 | 332 |
2005年 | 346 |
2006年 | 325 |
2007年 | 322 |
2008年 | 332 |
2009年 | 312 |
2010年 | 296 |
2011年 | 287 |
2012年 | 311 |
2013年 | 318 |
2014年 | 305 |
2015年 | 286 |
2016年 | 284 |
2017年 | 279 |
2018年 | 292 |
2019年 | 258 |
湯の山温泉駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する[17]。
- 表中、最高値を赤色の枠で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色の枠で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色の枠で囲んで表記している。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(湯の山温泉駅) | |||||||
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年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特記事項 | ||||
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1958年(昭和33年) | 83,625 | ←←←← | 282,335 | 365,960 | |||
1959年(昭和34年) | ←←←← | ||||||
1960年(昭和35年) | ←←←← | ||||||
1961年(昭和36年) | ←←←← | ||||||
1962年(昭和37年) | ←←←← | ||||||
1963年(昭和38年) | ←←←← | ||||||
1964年(昭和39年) | ←←←← | ||||||
1965年(昭和40年) | 104,310 | ←←←← | 329,670 | 433,980 | |||
1966年(昭和41年) | 98,160 | ←←←← | 417,826 | 515,986 | |||
1967年(昭和42年) | 113,310 | ←←←← | 401,119 | 514,429 | |||
1968年(昭和43年) | 103,320 | ←←←← | 431,220 | 534,540 | |||
1969年(昭和44年) | 118,920 | ←←←← | 428,358 | 547,278 | |||
1970年(昭和45年) | 117,540 | ←←←← | 398,992 | 516,532 | |||
1971年(昭和46年) | 124,440 | ←←←← | 344,722 | 469,162 | |||
1972年(昭和47年) | 129,990 | ←←←← | 316,553 | 446,543 | |||
1973年(昭和48年) | 128,610 | ←←←← | 347,291 | 475,901 | |||
1974年(昭和49年) | 120,840 | ←←←← | 329,079 | 449,919 | |||
1975年(昭和50年) | 131,010 | ←←←← | 299,496 | 430,506 | |||
1976年(昭和51年) | 121,680 | ←←←← | 287,609 | 409,289 | |||
1977年(昭和52年) | 117,540 | ←←←← | 285,786 | 403,326 | |||
1978年(昭和53年) | 117,780 | ←←←← | 280,451 | 398,231 | |||
1979年(昭和54年) | 116,010 | ←←←← | 284,630 | 400,640 | |||
1980年(昭和55年) | 111,750 | ←←←← | 268,289 | 380,039 | |||
1981年(昭和56年) | 109,680 | ←←←← | 252,173 | 361,853 | |||
1982年(昭和57年) | 114,390 | ←←←← | 251,874 | 366,264 | 11月16日 | 1,280 | |
1983年(昭和58年) | 118,680 | ←←←← | 258,524 | 377,204 | 11月8日 | 1,632 | |
1984年(昭和59年) | 117,240 | ←←←← | 239,254 | 356,494 | 11月6日 | 1,428 | |
1985年(昭和60年) | 108,360 | ←←←← | 231,203 | 339,563 | 11月12日 | 1,404 | |
1986年(昭和61年) | 104,280 | ←←←← | 219,086 | 323,366 | 11月11日 | 1,535 | |
1987年(昭和62年) | 95,460 | ←←←← | 209,502 | 304,962 | 11月10日 | 1,241 | |
1988年(昭和63年) | 100,200 | ←←←← | 196,494 | 296,694 | 11月8日 | 1,371 | |
1989年(平成元年) | 91,110 | ←←←← | 203,344 | 294,454 | 11月14日 | 1,219 | |
1990年(平成2年) | 89,310 | ←←←← | 209,715 | 299,025 | 11月6日 | 1,418 | |
1991年(平成3年) | 88,200 | ←←←← | 202,535 | 290,735 | |||
1992年(平成4年) | 84,300 | ←←←← | 199,824 | 284,124 | 11月10日 | 1,569 | |
1993年(平成5年) | 80,130 | ←←←← | 181,384 | 261,514 | |||
1994年(平成6年) | 72,180 | ←←←← | 166,838 | 239,018 | |||
1995年(平成7年) | 70,860 | ←←←← | 163,697 | 234,557 | 12月5日 | 740 | |
1996年(平成8年) | 63,480 | ←←←← | 157,003 | 220,483 | |||
1997年(平成9年) | 56,370 | ←←←← | 148,338 | 204,708 | |||
1998年(平成10年) | 55,890 | ←←←← | 125,341 | 181,231 | |||
1999年(平成11年) | 53,730 | ←←←← | 117,349 | 171,079 | |||
2000年(平成12年) | 49,440 | ←←←← | 110,486 | 159,926 | |||
2001年(平成13年) | 46,350 | ←←←← | 98,857 | 145,207 | |||
2002年(平成14年) | 43,410 | ←←←← | 91,559 | 134,969 | |||
2003年(平成15年) | 42,720 | ←←←← | 86,978 | 129,698 | |||
2004年(平成16年) | 43,890 | ←←←← | 77,160 | 121,050 | |||
2005年(平成17年) | 45,360 | ←←←← | 80,875 | 126,235 | 11月8日 | 1,137 | |
2006年(平成18年) | 44,190 | ←←←← | 74,425 | 118,615 | |||
2007年(平成19年) | 41,550 | ←←←← | 76,389 | 117,939 | |||
2008年(平成20年) | 42,960 | ←←←← | 78,283 | 121,243 | 11月18日 | 823 | |
2009年(平成21年) | 40,410 | ←←←← | 73,453 | 113,863 | |||
2010年(平成22年) | 39,900 | ←←←← | 68,003 | 107,903 | 11月9日 | 686 | |
2011年(平成23年) | 38,340 | ←←←← | 66,638 | 104,978 | |||
2012年(平成24年) | ←←←← | 11月13日 | 803 | ||||
2013年(平成25年) | ←←←← | ||||||
2014年(平成26年) | ←←←← | ||||||
2015年(平成27年) | ←←←← | 11月10日 | 555 | ||||
2016年(平成28年) | ←←←← | ||||||
2017年(平成29年) | ←←←← | ||||||
2018年(平成30年) | ←←←← | 11月13日 | 554 | ||||
2019年(令和元年) | ←←←← | ||||||
2020年(令和2年) | ←←←← | ||||||
2021年(令和3年) | ←←←← | 11月9日 | 354 | ||||
2022年(令和4年) | ←←←← | 11月8日 | 496 | ||||
2023年(令和5年) | ←←←← | 11月7日 | 319 |
駅周辺
編集駅名の通り湯の山温泉の玄関口の役割をしているが、温泉街からは若干離れており、バス、もしくはタクシーに乗り換えるのが一般的である。 改札を出てすぐにタクシー乗り場、右手に三重交通バスのりば(後述)と観光案内所がある。
バス路線
編集三重交通による路線バスと高速バスが発着する。バス停は2箇所にあるが、名古屋行高速バスのみ公道を挟んで駅とは反対側にあるバス停を発着、それ以外の上下すべてのバスは駅舎側のバス停から発着する。
隣の駅
編集- 近畿日本鉄道
- K 湯の山線
- 大羽根園駅 (K29) - 湯の山温泉駅 (K30)
脚注
編集- ^ a b c d 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、357-358頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』では同年3月18日。
- ^ 「湯ノ山線改軌」『鉄道ピクトリアル』第157号、電気車研究会、1964年5月、86頁。
- ^ 「3月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』第157号、電気車研究会、1964年5月、78頁。
- ^ a b c d e 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、705-708頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、31頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、150頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月18日閲覧。
- ^ 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.81 - p.87
- ^ “特急券発売駅一覧(2020年6月22日現在)”. 近畿日本鉄道 (2020年6月22日). 2020年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月10日閲覧。
- ^ “定期券発売駅一覧(2019年4月16日現在)”. 近畿日本鉄道 (2019年4月16日). 2019年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月10日閲覧。
- ^ “特急券発売駅一覧(2021年1月6日現在)”. 近畿日本鉄道 (2021年1月6日). 2021年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月10日閲覧。
- ^ “定期券発売駅一覧(2021年1月6日現在)”. 近畿日本鉄道 (2021年1月6日). 2021年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月10日閲覧。
- ^ “駅の情報|湯の山温泉”. 近畿日本鉄道. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 駅別乗降人員 名古屋線 鈴鹿線 - 近畿日本鉄道
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報|湯の山温泉 - 近畿日本鉄道