渦蔵型掃海艇
渦蔵型掃海艇(ウォザンがたそうかいてい、英: Wozang-class mine countermeasure vessel)は、中国人民解放軍海軍の機雷掃討艇の艦級に付与されたNATOコードネーム。人民解放軍海軍での制式名は082-I型掃海艇(中国語: 082-I型扫雷艇)[1]。なお082-II型とする異説もある[2]。
渦蔵型掃海艇 (082-I型) | |
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基本情報 | |
艦種 | 機雷掃討艇 |
就役期間 | 2005年 - 現在 |
前級 | 渦掃型 (082型) |
次級 | 最新 |
要目 | |
満載排水量 | 575トン |
全長 | 55.0メートル (180.4 ft) |
最大幅 | 9.3メートル (31 ft) |
吃水 | 2.6メートル (8.5 ft) |
主機 | ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
速力 | 16ノット (30 km/h) |
兵装 | 25mm連装機銃×1基 |
レーダー | ・航法用 |
ソナー | ・機雷探知機 |
特殊装備 | ・H/TJM-01機雷処分具 (ROV) |
設計
編集本型は、人民解放軍海軍として初めて、前駆式の機雷処分具(ROV)による機雷掃討に対応した対機雷戦艦艇(MCMV)である。船型は長船首楼型に変更されており、船質も、少なくとも本型2番艇ではガラス繊維強化プラスチック(GFRP)とされている。1番艇については、GFRPとする説と、082型と同様の低磁性鋼を踏襲していたという説がある[1]。
機雷探知機は可変深度ソナーとされている。長船首楼の後端部にはROVの格納庫が設けられているが、ここに搭載されるH/TJM-01機雷処分具は、フランスのプルート・プラスの山寨版といわれている。掃海具は備えていないが、新型の遠隔操縦式掃海艇である529型掃海艇の管制能力を備えている[1]。
なお機雷処分用を兼ねた主兵装としては、1番艇では25mm連装機銃が搭載されたが、2番艇では遠隔操作型の30mm単装機銃に変更されている[3]。
配備
編集# | 艦名 | 進水 | 就役 |
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804 | 霍邱 Huoqiu |
2004年4月 | 2005年4月 |
818 | 昆山 Kunshan |
2010年11月 | 2011年12月 |
2004年と2012年に1隻ずつが建造され、いずれも東海艦隊に配属された。また2015年現在、更に2隻が建造中とされている[3]。
参考文献
編集- ^ a b c 高橋陽一「機雷戦能力 (特集 中国海軍 2015)」『世界の艦船』第816号、海人社、2015年5月、100-101頁。
- ^ Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 127. ISBN 978-1591149545
- ^ a b 「写真特集 今日の中国軍艦」『世界の艦船』第816号、海人社、2015年5月、47頁、NAID 40020406561。