渡辺千穂
日本の女性脚本家 (1972-)
渡辺 千穂(わたなべ ちほ、1972年10月18日[1] - )は、日本の脚本家。
わたなべ ちほ 渡辺 千穂 | |
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プロフィール | |
誕生日 | 1972年10月18日(52歳) |
出身地 | 日本 東京都 |
主な作品 | |
テレビドラマ |
『泣かないと決めた日』 『名前をなくした女神』 『サキ』 『ファーストクラス』 『べっぴんさん』 『これは経費で落ちません!』 |
映画 |
『さよならみどりちゃん』 『赤い糸』 『レインツリーの国』 『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』 |
略歴・人物
編集東京都出身。
OLとして企業に勤務していた2000年、もともと本が好きだったことから「何かを書きたい」と思いたち、書店で手に取ったテレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』のシナリオ本をきっかけに脚本家の道を志す[3]。デビュー前に作成した脚本のプロットがテレビ局のプロデューサーの目に留まったことで、2002年のテレビドラマ『天体観測』(関西テレビ)で脚本家としてデビューを果たす[2]。
以来、テレビドラマを中心にコメディや恋愛ドラマを数多く手掛ける。2010年の『泣かないと決めた日』(フジテレビ)では女性同士の職場イジメをテーマに人間の裏表を隠すことなくリアルに描いて注目を集め[2]、2014年の『ファーストクラス』(フジテレビ)では女性の格付け「マウンティング」を描いて話題を呼ぶ[1]。複数の登場人物を書き分けて1つの物語として構成する手腕が高く評価され[2]、また「りんとした気品を感じた」との評も受けて[4]、2016年後期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』[注 1]の脚本を担当する[5]。
私生活では、2012年8月にテイクオフ社長主催の会食で知り合い同年11月頃より交際していた同事務所所属のフリーアナウンサー羽鳥慎一と[注 2]、約2年の交際期間を経て2014年8月18日に結婚[1][7]。2016年1月13日の連続テレビ小説『べっぴんさん』の制作発表会見において臨月であることを公表し[8]、同月下旬に第1子となる女児を出産[9][10]。
作品
編集テレビドラマ
編集- 天体観測(2002年7月 - 9月、関西テレビ)
- 14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜(2003年7月 - 9月、読売テレビ)
- ケータイ刑事 銭形シリーズ (BS-i → BS-TBS)
- ケータイ刑事 銭形泪(2004年)
- ケータイ刑事 銭形零(2004年 - 2005年)
- ケータイ刑事 銭形雷(2006年)
- ケータイ刑事 銭形海(2007年 - 2008年)
- ケータイ刑事 銭形命(2009年)
- 天国への応援歌 チアーズ〜チアリーディングにかけた青春〜(2004年4月、日本テレビ)
- 新札発行記念ドラマ『樋口一葉物語』(2004年11月、TBS)
- TOKYO MICHIKA 東京ミチカ 第1話(2005年、フジテレビ)
- 恋する日曜日 セカンドシリーズ(2005年、BS-i)
- 第1回・第2回「終わらない歌」(前・後編)
- 第3回・第4回「すばらしい日々」(前・後編)
- 第7回「僕の森」
- 第8回「僕の部屋から」
- 第10回「Baby★Baby」
- 第13回「逢えない夜を抱きしめて」
- 第14回「史上最大の作戦」
- 第17回-第19回「恋の唄(前・中・後編)
- 第23回「朗読劇 東京タワー」
- 文學の唄 恋する日曜日(2005年、BS-i)
- 第3回・第4回「接物を盗む女」(前・後編)
- 第11回「彼女の告白」
- 第13回「老妓抄」
- Girl's BOX(2005年、BS-i)
- 第3回「クリスマスのゆくえ」
- 第4回「いもうと」
- 危険なアネキ(2005年10月 - 12月、フジテレビ)
- もうひとつのシュガー&スパイス(2006年、フジテレビ)
- 恋する日曜日 第3シリーズ(2007年、BS-i)
- 第1回・第2回「綾子の恋」(前・後編)
- 第6回「失恋の傷の癒し方」
- 第8回・第9回「はじめての恋」(前・後編)
- 第12回・第13回「卒業〜春の嘘」(前・後編)
- 第14回「尽くす女の恋」
- 第15回「明日の笑顔」
- 第21回「近くて遠い恋」
- 第22回「お引越し」
- 第23回「おにぃの恋」
- 第25回「三姉妹」
- 今を生きる祖母(2007年、BS-i)
- パパとムスメの7日間(2007年7月 - 8月、TBS)
- だいすき!!(2008年1月 - 3月、TBS)
- ロス:タイム:ライフ 第8回「部長編」(2008年3月、フジテレビ)
- 東京少女シリーズ (BS-i → BS-TBS)
- 東京少女水沢エレナ(2008年5月) 第1回・第2回「君の歌」(前・後編)
- 東京少女岡本杏理(2008年8月) 第4回・第5回「旅」(前・後編)
- 東京少女ユ・ソルア(2009年3月) 第4回「西北西少女」
- 赤い糸(2008年12月 - 2009年2月、フジテレビ)
- 松本清張ドラマスペシャル「山峡の章」(2010年1月、フジテレビ)
- 泣かないと決めた日(2010年1月 - 3月、フジテレビ)
- 絶対泣かないと決めた日〜緊急スペシャル〜(2010年7月、フジテレビ)
- 東京リトル・ラブ セカンドシーズン(2010年6月 - 8月、フジテレビ)
- 名前をなくした女神(2011年4月 - 6月、フジテレビ)
- 世にも奇妙な物語 21世紀 21年目の特別編「分身」(2011年5月14日、フジテレビ)
- 宮部みゆきスペシャル「魔術はささやく」(2011年9月9日、フジテレビ)
- 最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜(2012年1月 - 3月、TBS)
- NTTドコモ 20周年スペシャルドラマ夢の扉特別編「20年後の君へ」(2012年7月1日、TBS)
- 息もできない夏(2012年7月 - 9月、フジテレビ)
- サキ(2013年1月 - 3月、関西テレビ)
- プレミアムドラマ「歩く、歩く、歩く〜四国 遍路道」(2013年1月20日、NHK BSプレミアム)
- 神様のイタズラ(2013年2月4日 - 25日、全4回、BS-TBS)
- 金曜ロードSHOW!「人生がときめく片づけの魔法」(2013年9月27日、日本テレビ系)
- 福岡発地域ドラマ「苦くて、甘い〜希望の茶〜」(2013年10月25日、NHK総合・九州沖縄地方 / 2014年3月10日、NHK BSプレミアム・全国放送)
- ファースト・クラス(2014年4月 - 6月、フジテレビ)
- 珈琲屋の人々(2014年4月 - 5月、NHK BSプレミアム)
- 悪貨(2014年11月 - 12月、WOWOW)
- 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな(2014年11月 - 2015年2月、LaLaTV)
- 戦う!書店ガール(2015年4月 - 6月、関西テレビ)
- 特別ドラマ企画 永遠のぼくら sea side blue(2015年6月24日、日本テレビ系)
- 5人のジュンコ(2015年11月 - 12月、WOWOW)
- 連続テレビ小説 べっぴんさん(2016年10月 - 2017年4月、NHK)
- 連続テレビ小説 べっぴんさん スペシャルドラマ「恋する百貨店」(2017年、NHK BSプレミアム)-台本監修
- 連続テレビ小説 べっぴんさん特別編「忘れられない忘れ物 〜ヨーソローの一日〜」(2017年、NHK BSプレミアム)-台本監修
- ウチの夫は仕事ができない(2017年7月 - 9月、日本テレビ)
- ホリデイラブ(2018年1月 - 3月、テレビ朝日)
- 我が家のヒミツ(2019年3月3日 - 3月31日、NHK BSプレミアム)
- これは経費で落ちません!(2019年7月 - 9月、NHK総合)
- 引き抜き屋 〜ヘッドハンターの流儀〜(2019年11月16日 - 12月14日、WOWOW)
- 世にも奇妙な君物語(2021年3月5日 - 4月2日、WOWOW)
映画
編集- さよならみどりちゃん(2005年8月27日)
- この胸いっぱいの愛を(2005年10月8日)
- 恋する日曜日 私。恋した(2007年6月9日)
- 赤い糸(2008年12月20日)
- レインツリーの国(2015年11月21日)
- 植物図鑑 運命の恋、ひろいました(2016年6月4日)
書籍
編集- あなたの夫は素晴らしい人だと叫びたくなる(2017年6月29日、マガジンハウス)
インターネットドラマ
編集- ラブ・コレ 東京Love Collection(2006年3月 - 5月、GyaO)
- bump.y (2009年10月6日 - 12月22日、TBS)
- 最後の片思い (2011年2月 - 3月、BS-TBS・バナナ・リパブリック)
配信
編集ラジオドラマ
編集- 連続テレビ小説べっぴんさん スピンオフラジオドラマ「たまご焼き同盟」(2017年5月4日、NHKラジオ第1)-台本監修
舞台
編集- bump.y第1回公演『まっぴるまのエレベーター!』 (2009年、青山円形劇場)
- ゴーストフレンド〜友霊〜 (2010年、スペース107)
- 甘男子〜あまだん〜 (2010年、俳優座劇場)
- 卒業〜ラブ・レター〜 (2011年、渋谷Duo)
- 演劇女子部『ビヨスパイ~消えたアタッシュケース』(2023年、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ、大阪サンケイホールブリーゼ)
- 演劇女子部『ミラーガール』(2024年、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 羽鳥アナ、脚本家の渡辺千穂さんと再婚 日刊スポーツ 2014年11月9日
- ^ a b c d “女性の“リアル”を作品で伝える脚本家”. 日経ウーマンオンライン. 日経BP (2011年6月21日). 2016年11月2日閲覧。
- ^ 『べっぴんさん』脚本家、OL時代に訪れたデビューの転機 - 女性自身 2017年3月24日
- ^ 松本紗知 (2016年10月8日). “「べっぴんさん」何者でもない主役路線 制作統括が明かす誕生秘話”. withnews (朝日新聞社) 2016年11月2日閲覧。
- ^ “今秋NHK朝ドラ『べっぴんさん』に決定 脚本は羽鳥アナの妻・渡辺千穂氏”. ORICON STYLE (オリコン). (2016年1月13日) 2016年11月2日閲覧。
- ^ “羽鳥慎一アナ、脚本家・渡辺千穂との交際認める「事実でございます」”. ORICON STYLE (オリコン). (2013年4月23日) 2016年11月2日閲覧。
- ^ “羽鳥アナ、脚本家の渡辺千穂さんとの再婚を生報告”. ORICON STYLE (オリコン). (2014年11月10日) 2016年11月2日閲覧。
- ^ “羽鳥アナ 夫人が今月女児出産へ”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2016年1月13日) 2016年1月13日閲覧。
- ^ “羽鳥慎一の妻・渡辺千穂さん、1月下旬に出産していた”. SANSPO.COM. (2016年4月7日) 2016年4月7日閲覧。
- ^ 出産後に変化…脚本家が書き換えた『べっぴんさん』の台詞 - 女性自身 2017年3月24日
外部リンク
編集- NHK松山放送局:プレミアムドラマ「歩く、歩く、歩く」作者:渡辺千穂 - ウェイバックマシン(2012年10月24日アーカイブ分)
- シナリオ作家リレー日記 渡辺千穂|一般社団法人シナリオ作家協会(2009年11月16日 - 22日)