海野聡
日本の建築史学者
海野 聡(うんの さとし、1983年2月 - )は、日本の建築史学者。東京大学准教授。博士(工学)。主として前近代の日本・東アジアを研究領域とし、特に日本の古代建築を専門とする。
文献史学・考古学など、学際的な研究を進めつつ、古建築の魅力や遺跡復元の手法を伝える。平城宮第一次大極殿院の発掘調査・薬師寺東塔の解体修理[1]・延暦寺建造物総合調査などに従事。
経歴
編集主な著書
編集- 『奈良時代建築の造営体制と維持管理』吉川弘文館、2015年。ISBN 9784642046268
- 『古建築を復元する 過去と現在の架け橋』(歴史文化ライブラリー444)吉川弘文館、2017年。ISBN 9784642058445
- 『比叡山けんちく探訪!』(共著)比叡山延暦寺 2014年。
- 『発掘遺構から読み解く古代建築』(共著)クバプロ 2016年。ISBN 9784878051470
- 『建物が語る日本の歴史』吉川弘文館、2018年。ISBN 9784642083362
- 『文化遺産と〈復元学〉-遺跡・建築・庭園復元の理論と実践』(編)吉川弘文館、2019年 ISBN 9784642016629
- 『再生する延暦寺の建築-信長焼き討ち後の伽藍復興』吉川弘文館、2022年。ISBN 9784642016681
主要論文・報告書
編集- 「古代地方官衙政庁域の空間構成」『日本建築学会計画系論文集』645、2009年
- 「古代における裳階の類型化と二重金堂の変遷に関する試論」『佛教藝術』327、2013年
- 「法隆寺を「生かす」不断の努力」『Re』 2016年
- 『比叡山延暦寺 建造物総合調査報告書』比叡山延暦寺2013年(共編著)
受賞歴
編集脚注
編集- ^ 海野聡『古代建築を復元する 過去と現在の架け橋』吉川弘文館、2017年、あとがき
- ^ “2006年日本建築学会優秀卒業論文賞・日本建築学会優秀修士論文賞” (PDF). 日本建築学会. 2017年12月3日閲覧。
- ^ “2011年各賞受賞者”. 日本建築学会. 2017年12月3日閲覧。
- ^ “ニュースリリース 第7回美術に関する研究奨励賞受賞者(2名)および 平成25年度助成先 決定”. 花王株式会社 (201303-19). 2017年12月3日閲覧。
- ^ “前田工学賞の贈呈”. 前田記念工学振興財団. 2017年12月3日閲覧。
- ^ “第5回古代歴史文化賞の受賞作品が決定しました。”. 島根県教育庁文化財課 古代文化センター (2017年11月1日). 2017年12月3日閲覧。
外部リンク
編集- 海野 聡 - 奈良文化財研究所
- 海野聡 - researchmap
- 海野 聡 - 吉川弘文館