海兵遠征軍
海兵遠征軍(かいへいえんせいぐん、英語: Marine expeditionary force, MEF)は、アメリカ海兵隊の海兵空地任務部隊 (MAGTF) の一種[1][注 1]。MAGTFとしては最大規模の編制であり、少将または中将を指揮官として、海兵師団・航空団および後方支援部隊などで編成されている[4][5][6]。
概要
編集MEFは戦争とみなされる程度の大規模な戦域での武力紛争への派遣が想定されており、独力で60日間の継戦能力を有する[4]。MEFは、他軍種の部隊を配属されて統合任務部隊や集成任務部隊を編成する場合や、逆により上位の統合部隊の隷下に入ってその海兵隊構成部隊となる場合もある[6]。例えば湾岸戦争の際、現地に展開した第1海兵遠征軍(IMEF)司令官であったブーマー中将 (Walter E. Boomer) は、中央軍の中の海兵構成部隊である中央海兵隊(Marine Forces Central Command, MARCENT)の指揮官を兼任し、MARCENT 司令部はIMEF司令部を母体として編成された[7]。
部隊一覧
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “在日米海兵隊”. 2021年7月19日閲覧。
- ^ “平成18年版 防衛白書 第4章 日米安全保障体制の強化” (2006年). 2021年7月24日閲覧。
- ^ 防衛省政策会議 議事要旨 平成22年2月9日(火) (PDF) (Report). 9 February 2010. 2021年7月24日閲覧。
- ^ a b 北村淳 & 北村愛子 2009, pp. 158–175.
- ^ 吉富 2019.
- ^ a b Amos 2011, ENDURING MARINE CORPS PRINCIPLES.
- ^ 防衛研究所 2021, p. 65.
参考文献
編集- Amos, James F. [in 英語] (2011年8月). MCDP 1-0 Marine Corps Operations (PDF) (Report). Headquarters Marine Corps.
- 北村淳、北村愛子『アメリカ海兵隊のドクトリン』芙蓉書房、2009年。ISBN 978-4-8295-0444-4。
- 防衛研究所「第5章 陸上作戦から見た湾岸戦争」『湾岸戦争史 (PDF)』防衛研究所、2021年、28–233頁。
- 吉富望「米海兵隊の組織と戦力 (特集 米空母打撃群と遠征打撃群)」『世界の艦船』第895号、海人社、2019年3月、88–93頁。NAID 40021785934。