浜田朱里

日本の元女優、元歌手

浜田 朱里(はまだ じゅり、1962年11月1日 - )は、日本の元女優・元アイドル歌手・元タレント東京都出身。堀越高等学校卒業。

1980年6月21日CBS・ソニー(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)から「さよなら好き」でデビュー。

デビュー当時の所属プロダクションは、プロダクション尾木(以下「尾木プロ」と略)。

松田聖子とは今でも親友でもあり、1980年デビューの同期生だった。

歌手・女優として活躍したが、その後1990年代半ばに芸能界引退した。

来歴

編集

小学生から児童劇団に所属し歌のレッスンを受けるなど幼少期より有望と目されており、デビュー前に尾木プロへの所属とCBS・ソニーへの所属が決定した。CBS・ソニーは酒井政利が率いる企画制作2部がプロデュースを行うこととなった。酒井は山口百恵の担当プロデューサーでもあり、浜田の雰囲気が百恵に似ていたことから「ポスト百恵」として売り出されることになり、歌手デビュー前には「赤いシリーズ」の「赤い魂」でヒロインとして起用され、百恵の代名詞でもあった「赤いシリーズ」に起用されたことで名実共に「ポスト百恵」の一番手と目された。またNHKの「レッツゴーヤング」で松田聖子や田原俊彦らとサンデーズ(1980年度)に選ばれ番組で活躍している。

しかしながら「レッツゴーヤング」の「ヤングヒットソング」でもあったデビューシングルの「さよなら好き」は期待したセールスに届かず、尾木プロも酒井も2~3年かけて育てる腹づもりであったが、同期デビューした河合奈保子柏原芳恵三原順子岩崎良美などのライバルに対抗できなかった。それ以上に同級生であり親友の松田聖子が「裸足の季節」「青い珊瑚礁」で社会現象とも言える爆発的なヒットを重ねて快進撃を続け、大差を付けられてしまう。聖子は同じCBS・ソニーの所属であったが、若松宗雄が率いる企画制作6部が担当しており、70年代の制作手法にこだわった企画制作2部に対し、ニューミュージックとの融合など新機軸を打ち出した企画制作6部が時代の流れを変えてしまったことは浜田にとってマイナスに働いてしまった。さらに「赤いシリーズ」は百恵の引退作「赤い死線」でシリーズ打ち切りとなり、浜田のシリーズ出演は1回のみとなってしまった。こうして「ポスト百恵」自体が旧世代のものとなり、その本命であった浜田も時代の流れに押し流されることになってしまった。

その後も活動を続けるものの1982年デビュー組の活躍もあり、歌手としてはヒットが出せず1984年をもって歌手活動を終了している。その後は芸能活動の中心をグラビアバラエティなどに移すが、後に一時休業状態になる。1990年にはヌード写真集を発売して話題となった。

芸能界復帰後は主に女優として活動。結婚後、1995年に出産のため引退した。 娘の高咲里音は女優として活動していた。

前述の松田聖子とは、2021年に神田沙也加が死去した時供花を贈ったり、翌年松田聖子と会っていたり、現在でも付き合いがある[1]

ディスコグラフィ

編集

シングル

編集
# 発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 オリコン
最高位
規格品番
1 1980年
6月21日
A面 さよなら好き 浅野裕子 平尾昌晃 萩田光雄 58位 06SH-788
B面 愛はクロス坂
2 1980年
10月1日
A面 あなたに熱中 糸井重里 馬飼野康二 100位 07SH-877
B面 恋のレッスン2
3 1981年
1月21日
A面 青い花火 三浦徳子 87位 07SH-910
B面 失われた季節
4 1981年
4月21日
A面 青い嫉妬 - 07SH-968
B面 ジェラシーの章
5 1981年
7月21日
A面 黒い瞳 75位 07SH-1024
B面 愛の湖
6 1981年
10月21日
A面 18カラットの涙 馬飼野康二 小田健二郎 - 07SH-1070
B面 春に逢えるでしょうか 馬飼野康二
7 1982年
2月25日
A面 想い出のセレナーデ[2] 山上路夫 森田公一 若草恵 51位 07SH-1121
B面 椅子 三浦徳子 馬飼野康二 戸塚修
8 1982年
9月1日
A面 悲しみは駈け足でやってくる[3] アン真理子 中川克彦 若草恵 - 07SH-1197
B面 哀・私小説 黒川真一 渡辺博也 船山基紀
9 1983年
4月1日
A面 夏の指定席 三浦徳子 小泉まさみ 水谷公生 07SH-1277
B面 恋せよ乙女
10 1984年
3月5日
A面 本気半分エキストラ 森雪之丞 後藤次利 07SH-1464
B面 ふたつのラブ・ストーリー
11 1984年
7月21日
A面 春は四島から 中山大三郎 高田弘 07SH-1532
B面 カンゲキ・ドウトウ・サンバ

アルバム

編集

オリジナル・アルバム

編集

ベスト・アルバム

編集

出演

編集

テレビドラマ

編集
  • 少年ドラマ 明日への追跡(1976年) - 小池静子 役 (本名の宮崎珠里で出演)
  • 赤い魂(1980年)- 立花良子 役
  • おやじは熟年(1981年)
  • 銀河テレビ小説・ふたりでひとり(1981年)- 竹田圭子 役
  • 意地悪ばあさん 第42話「男はガマン!の巻」(1982年) - ゆり 役
  • 大江戸捜査網 第607話「刺青連続殺人! 宿命の父娘」(1983年) - おけい 役
  • 月曜ドラマランド・豆姫さま漫遊紀(1984年)
  • 水戸黄門(TBS / C.A.L
    • 第15部 第6話「御存知 黄門一座の大芝居 -別府-」(1985年3月4日) - 梅奴 役
    • 第18部 - 由紀 役
      • 第2話「御老公爆殺指令! -佐倉-」(1988年9月19日)
      • 第17話「暗雲払う破邪の剣 -平戸-」(1989年1月9日)
    • 第19部 第16話「鬼が巣喰う金の山 -佐渡-」(1990年1月15日) - あかね 役
    • 第20部
      • 第8話「情け紡いだ西陣織 -京-」(1990年12月24日) - 小糸 役
      • 第39話「八兵衛そっくりお殿様 -久保田-」(1991年8月5日) - おきぬ 役
    • 第21部 第16話「怨念渦巻く船幽霊 -今治-」(1992年7月20日) - お弓
    • 第22部
      • 第4話「心の剣で悪を斬る -藤枝-」(1993年6月7日) - 梢
      • 第30話「黄金の島の鬼退治 -佐渡-」(1993年12月6日) - 勢津
  • 新春仕事人スペシャル 必殺忠臣蔵(1987年)
  • 江戸を斬る(TBS / C.A.L)
  • 大都会25時 第18話「憎い夏! 女子大生通り魔事件」(1987年、ANB東映
  • 大岡越前 (TBS / C.A.L)
    • 第10部 第13話「育ての親は凶状持ち」(1988年5月23日) - お照
    • 第11部 第19話「目撃者は名乗れぬ女」(1990年8月27日) - お春
    • 第12部 第4話「毒の匂いのする女」(1991年11月4日) - お絹
    • 第13部 第19話「両刃が抉る復讐の謎」(1993年3月22日) - お京
  • 松本清張サスペンス / 年下の男(1988年9月、KTV / 松竹 / 『霧』企画)
  • あいつがトラブル[8](1989年)第12話
  • 月影兵庫あばれ旅 第1シリーズ 第6話「三分の税と戦え!!」(1989年、TX / 松竹) - 松平佐世 役 
  • こちら芝浦探偵社
  • 月曜ドラマスペシャル・ジューンブライドは幸せになれる?(1990年)
  • DRAMADAS「私がお見合いした野郎ども」(1990年5月、KTV)
  • あばれ八州御用旅 第2シリーズ 第17話「女郎花は咲かず」(1991年、TX / ユニオン映画)- おさち・雪江(二役) 役
  • 鬼平犯科帳 第2シリーズ 第16話「白と黒」(1991年3月6日、CX / 松竹) - お紋 役

『ヴァンサンカン・結婚』(1991年)

バラエティー

編集

ヤングプラザ 司会アシスタント レギュラー出演

イメージビデオ

編集
  • JURI IN PARIS part1 (東映ビデオ株式会社 1984年12月21日2種同時発売)VHS、Beta カラー27分9800円)
  • JURI IN PARIS part2 (東映ビデオ株式会社 1984年12月21日2種同時発売)VHS、Beta カラー27分9800円)

映画

編集

ラジオ

編集

ここでは代表的な番組のみ掲載。

アシスタントを担当。日髙のり子坂上とし恵らと共に「ガケっぷちトリオ」と命名されていた。鶴光流のエールであった。

書籍

編集

写真集

編集

エッセイ

編集
  • 「白い青春 - 染まりゆくとき」1982年6月1日/著:浜田朱里/ワニブックス)

ビデオ

編集

歌詩集 かぐや姫の伊勢正三の歌詩集「月が射す夜」(1978年12月25日)に宮崎珠里名義で写真が掲載されている

脚注

編集
  1. ^ “[松田聖子 供花のために連絡を…沙也加さん急逝に駆けつけた大親友の元アイドル 松田聖子 供花のために連絡を…沙也加さん急逝に駆けつけた大親友の元アイドル]”. 女性自身 (2022年5月28日06:00). 2023年8月14日閲覧。
  2. ^ 天地真理の同名曲のカバー。
  3. ^ アン真理子の同名曲のカバー。
  4. ^ 2007年5月18日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-4)。
  5. ^ 2012年2月24日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-394)。
  6. ^ 2012年3月30日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-395)。
  7. ^ 2012年4月5日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-396)。
  8. ^ 南野陽子、萩原健一出演