浅田和茂
日本の刑事法学者 (1946-2023)
浅田 和茂(あさだ かずしげ、1946年9月13日 - 2023年8月12日[1])は、日本の法学者。専門は刑法。学位は、博士(法学)(大阪市立大学・2000年)。北海道美唄市出身[2]。大阪市立大学名誉教授。立命館大学衣笠総合研究機構特別研究フェロー[3]。
人物情報 | |
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生誕 |
1946年9月13日 日本・北海道美唄市 |
死没 | 2023年8月12日(76歳没) |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 京都大学法学部 |
学問 | |
研究分野 | 刑法 |
研究機関 | 立命館大学衣笠総合研究機構 |
学会 | 日本刑法学会など |
人物
編集罪刑法定主義、責任主義などの刑法の基本原則を堅持しつつ、結果無価値論を徹底した犯罪論を展開する。最も重要な研究は主著『刑事責任能力の研究』における限定責任能力論に関する歴史的研究。刑事訴訟法の分野においても鑑定論、科学捜査論等について業績がある。著書の体系書『刑法総論』は学界からも高い評価を受けている[4]。
略歴
編集<主な出典:[2]>
- 1969年京都大学法学部法律学科卒業 3月 -
- 1971年
- 京都大学大学院法学研究科修士課程修了 3月 -
- 関西大学法学部助手 4月 -
- 1974年
- 1976年 3月 - ミュンヘン大学法学部退学
- 1977年助教授 4月 - 関西大学法学部
- 1980年大阪市立大学法学部助教授 4月 -
- 1982年 9月 - ミュンヘン大学在外研究(1984年8月まで)
- 1988年 4月 - 大阪市立大学法学部教授
- 1989年 4月 - ミュンヘン大学在外研究(1989年9月まで)
- 2000年12月 - 博士(法学)(大阪市立大学)の学位を取得
- 2001年ドイツ・ハンブルク大学在外研究(2001年9月まで) 8月 -
- 2004年
- 大阪市立大学大学院法学研究科法曹養成専攻教授
- 大阪市立大学副学長(2006年3月まで)
4月
- 2008年
- 2018年[6] 3月 - 立命館大学大学院法務研究科教授を退職
主要著書
編集- 『刑事責任能力の研究』(成文堂、上1983年・下1999年)
- 『科学捜査と刑事鑑定』(有斐閣、1994年)
- 『レヴィジオン刑法1共犯論』(共著、成文堂、1997年)
- 『レヴィジオン刑法2未遂犯論・罪数論』(共著、成文堂、2002年)
- 『環境刑法概説』(成文堂、2003年)
- 『レヴィジオン刑法3構成要件・違法性・責任』(共著、成文堂、2009年)
- 『現代刑法入門第3版補訂』(共著、有斐閣、2014年)
- 『遠ざかる風景 私の刑事法研究』(成文堂、2016年)
- 『刑法総論(第3版)』(成文堂、2024年。第2版2019年、補正版2007年、初版2005年)
- 『刑法各論(第2版)』(成文堂、2024年。初版、2020年)
脚注
編集- ^ “2023 9月 - 日本フンボルト協会”. 2024年1月20日閲覧。
- ^ a b 「浅田和茂教授 略歴・主な業績」立命館法學 2017 (5・6)(浅田和茂教授退職記念論文集)
- ^ “浅田和茂”. 立命館大学 研究者学術情報データベース (2021年3月31日最終更新). 2022年7月18日閲覧。
- ^ 山口厚『刑法総論第2版』はしがき
- ^ 「浅田和茂教授退職記念講演会(平成20年3月5日)」『法学雑誌』第55巻第1号、大阪市立大学法学会。
- ^ 「浅田和茂教授 退職記念講義「刑事法における立法・判例と学説」」『立命館法學』2017年 第5・6号、474-498頁。