津富 宏(つとみ ひろし、1959年11月 – )は、日本法務官僚社会学者犯罪学刑事政策評価研究青少年自立支援)。学位Master of Scienceウィスコンシン大学マディソン校1988年)。静岡県立大学キャリア支援センターセンター長・学生部副部長・国際関係学部教授大学院国際関係学研究科教授、特定非営利活動法人青少年就労支援ネットワーク静岡代表、「セカンドチャンス!」代表。

津富 宏
(つとみ ひろし)
生誕 1959年11月
居住 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
国籍 日本の旗 日本
研究分野 社会学
研究機関 法務省
矯正協会附属中央研究所
国際連合アジア極東犯罪防止研修所
静岡県立大学
出身校 東京大学教養学部教養学科
ウィスコンシン大学マディソン校
プロジェクト:人物伝
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法務省矯正局調査係係長浪速少年院教育部門統括専門官、矯正研修所教官国際連合アジア極東犯罪防止研修所教官、静岡県立大学国際関係学部助教授、静岡県立大学国際関係学部准教授などを歴任した。

概要

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生い立ち

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1959年生まれ。1983年東京大学教養学部教養学科を卒業した。

官界での活動

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1983年、多摩少年院に採用される。その後、浪速少年院の教育部門統括専門官や矯正研修所の教官などを務めた。法務省の本省では、矯正局調査係の係長にも就いた。その間、アメリカ合衆国ウィスコンシン大学マディソン校にて大学院の修士課程に学び、学位としてMaster of Scienceの修士号を取得した。また、一時、矯正協会附属中央研究所にも出向した。

国際連合アジア極東犯罪防止研修所の教官を務めたのち、学究活動に従事するため退官した。

学界での活動

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退官後、静岡県立大学の国際関係学部国際関係学科にて助教授に就任した。その後、静岡県立大学の国際関係学部国際関係学科にて准教授を務めた。また、同大学の大学院にて、国際関係学研究科比較文化専攻の准教授も兼任しており、同大学の附属グローバル・スタディーズ研究センターの研究員としても活動していた。龍谷大学では矯正・保護研究センターの共同研究員を務めていた。また、ストックホルム犯罪学賞の審査員でもある。2011年、静岡県立大学国際関係学部国際関係学科にて教授に昇任した[1]

社会的な活動

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少年院出院者の更生を支援する団体「セカンドチャンス!」の設立にともない代表に就任し、情報交換などを通じて少年院出院者らの自立や社会復帰を支える活動に取り組んでいる[2]

研究

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津富の研究対象は社会学であり、なかでも犯罪学を専門としている。法務省など各機関での勤務経験を基に、犯罪学者として活動している。特筆すべき点としては、キャンベル共同計画(いわゆるC2)に参画している点が挙げられる。この計画はアメリカ合衆国司法省司法研究所イギリス内務省カナダ司法省、などから支援を受けており、津富は同計画の刑事司法部会の運営委員会で日本人唯一の委員を務めている[3]。この計画は、根拠に基づく医療を推進したコクラン共同計画のいわば社会科学版である。

また、アメリカ合衆国の犯罪学者であるローレンス・シャーマンらの著書心理学者デビッド・ロウの著書を訳すなど、学術書や専門書の執筆、翻訳にも携わっている。

略歴

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  • 1959年 - 誕生。
  • 1983年 - 東京大学教養学部卒業。
  • 1983年 - 法務省入省。
  • 1988年 - ウィスコンシン大学マディソン校大学院修了。
  • 1989年 - 矯正協会附属中央研究所出向。
  • 1991年 - 法務省矯正局調査係係長。
  • 1993年 - 浪速少年院教育部門統括専門官。
  • 1996年 - 矯正研修所教官。
  • 1999年 - 国際連合アジア極東犯罪防止研修所教官。
  • 2003年 - 静岡県立大学国際関係学部助教授。
  • 2007年 - 静岡県立大学国際関係学部准教授。
  • 2011年 - 静岡県立大学国際関係学部教授。

著作

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共著

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翻訳

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脚注

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  1. ^ 「教員人事情報」『はばたき』118巻、静岡県立大学広報委員会2011年、20頁。
  2. ^ 臼井康兆「少年院経験者が更生サポート――出院者と交流、孤立防ぐ」『東京新聞:少年院経験者が更生サポート 出院者と交流、孤立防ぐ:社会(TOKYO Web)中日新聞社2009年10月9日
  3. ^ キャンベル共同計画刑事司法部会2003年10月23日

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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