波号第二百二十潜水艦[注釈 1](はごうだいにひゃくにじゅうせんすいかん)は、日本海軍の未成潜水艦波二百一型潜水艦の20番艦[注釈 2]。戦後解体された。

波号第二百二十潜水艦
基本情報
建造所 川崎重工業泉州工場
運用者  大日本帝国海軍
艦種 潜水艦
級名 波二百一型潜水艦
艦歴
計画 マル戦計画
起工 1945年5月10日
最期 1945年8月17日工程20%で工事中止
その後 1946年6月解体終了
要目(計画時)
基準排水量 325トン
水中排水量 440トン
全長 53.00m
水線長 44.70m
垂線間長 50.00m
3.70m
吃水 平均3.44m
機関 海軍型中速四〇〇馬力内火機械1基
蓄電池 一号三十三型甲120個
主電動機 特E型改一直流電動機 1,250馬力 1基
巡航用電動機 直流電動機 32馬力 1基
推進 1軸
出力 水上 400bhp
水中 1,250shp
速力 水上 10.5ノット
水中 13.0ノット
燃料 重油25.2トン
航続距離 水上 3,000カイリ/10ノット
水中 50カイリ/2ノット
潜航深度 100m
乗員 定員25名
特修兵教員最大21名
兵装 7.7mm機銃 単装1基
九五式潜水艦発射管三型2門(艦首)
九五式二型魚雷4本
レーダー 13号電探1基
ソナー 水中聴音装置1組
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艦歴

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マル戦計画の潜水艦小、第4911号艦型の20番艦、仮称艦名第4930号艦として計画。1945年5月10日、川崎重工業泉州工場で起工。

6月7日、波号第二百二十潜水艦と命名されて波二百一型潜水艦の18番艦に定められ[注釈 2]、本籍を舞鶴鎮守府と仮定。

終戦時、泉州工場の船台上にあって未成。8月17日、工事中止が発令され工程20%で工事中止。

1946年5月から6月にかけて、川崎重工業泉州工場で解体された。

脚注

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注釈
  1. ^ 本来の艦名表記は波號第二百二十潛水艦。
  2. ^ a b 本艦が艦艇類別等級別表に登載された1945年6月7日時点で、波号第218潜水艦波号第219潜水艦が同表未登載のため、1945年6月7日時点で法令上は18番艦、これら2隻を含めると通算で20番艦となる。
脚注

参考文献

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  • 海軍省
    • 昭和20年3月15日付 内令員第519号。
    • 昭和20年6月7日付 達第130号ノ2、内令第517号、内令第519号、内令員第1115号。
    • 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇(未成艦ヲ含ム)目録』。
    • 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
    • 昭和20年8月31日付 近畿海軍監督部『大阪方面所在艤装艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
  • 世界の艦船 No. 469 増刊第37集 『日本潜水艦史』、海人社、1993年。
  • 世界の艦船 No. 791 増刊第114集 『日本潜水艦史』、海人社、2013年。
  • 日本造船工業会 『S-61 波號第二〇一潜水艦型 一般計画要領書』。
  • 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』、ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
  • 福井静夫 『昭和軍艦概史III 終戦と帝国艦艇 -わが海軍の終焉と艦艇の帰趨-』、出版共同社、1961年。
  • 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
  • 丸スペシャル No. 43 日本海軍艦艇シリーズ『日本の潜水艦III』、潮書房、1980年。
  • 丸スペシャル No. 132 日本海軍艦艇発達史『日本の潜水艦I』、潮書房、1988年。
  • 明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、原書房、1977年。