沼津港駅
かつて日本の静岡県沼津市にあった日本国有鉄道の貨物駅
沼津港駅(ぬまづこうえき)は、かつて静岡県沼津市千本港町にあった貨物駅(廃駅)である。東海道本線の貨物支線(通称、沼津港線/蛇松線)の終着駅であった。
沼津港駅 | |
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ぬまづこう Numazukō | |
◄沼津 (3.0 km) | |
所在地 | 静岡県沼津市千本港町 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 東海道本線(貨物支線) |
キロ程 | 3.0 km(沼津起点) |
電報略号 | ヌコ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1899年(明治32年)6月15日[1] |
廃止年月日 | 1974年(昭和49年)9月1日 |
駅概要
編集1888年(明治21年)に東海道本線の建設資材を沼津港から陸揚げし輸送するために開設されたのが始まりである。当時は正式な駅ではなかったが、1899年(明治32年)に正式に駅として開業した。当初、狩野川の右岸(現・港大橋付近)に駅があったが、沼津港(現在の沼津港内港)の完成に伴い、1947年(昭和22年)に移転した。ただし、移転前の駅も引き続き構内側線として廃止時まで使用されていた。
貨物輸送は、構内側線が引かれていた沼津魚市場からの海産物の発送や、漁船の燃料輸送、木材輸送などがあった。しかしトラックが普及し、貨物輸送の多くがそれに切り替わったことにより輸送量が減少。1974年(昭和49年)に廃駅となった。
国道1号(現在の静岡県道380号富士清水線)と交差していたため、事故が多く廃止直前まで接触事故があった。事故防止の対策で踏切前で列車を止めていたともいう。
歴史
編集駅周辺
編集- 沼津港 - 大型水門があり、その水門には「びゅうお」という愛称が付いている[3]。
- 沼津魚市場
INO ()[4] - 沼津みなとマリーナ[5]
- 港口公園[6]
- 沼津下河原郵便局
- 静岡県道159号沼津港線
- 港大橋通り
- 港大橋
廃線後
編集貨物支線跡の大部分は沼津市によって「蛇松緑道」という遊歩道として整備されている。蛇松緑道から分岐して川へ向かった終点には実物の二分の一サイズの蒸気機関車とレールが展示されていたが、現在は撤去され現存しない。
交通アクセス
編集隣の駅
編集- 日本国有鉄道
- 東海道本線 貨物支線
- 沼津駅 - 沼津港駅
脚注
編集- ^ a b 「逓信省告示第175号」『官報』1899年6月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「運輸省告示第25号」『官報』1947年2月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “沼津港水門展望施設びゅうお”. 沼津港水門展望施設びゅうお. 2023年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ “沼津魚市場 INO (イーノ)”. 沼津魚市場. 2023年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ “沼津みなとマリーナ”. 静岡県マリーナ協会. 2022年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ “港口公園”. 市民の皆さんへ. 沼津市. 2021年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。