河村錠一郎
河村 錠一郎(かわむら じょういちろう、1936年4月19日 - )は、日本の英文学者、比較芸術学者、翻訳家。一橋大学名誉教授。
専門はイギリス美術史、特にラファエル前派。
来歴
編集東京市浅草生まれ。1960年東京大学文学部英文科卒、1965年同大学院博士課程中退、一橋大学経済学部講師。1969年助教授、のち教授。1996年言語社会研究科教授、2000年定年退官、名誉教授。帝京大学教授。のち客員教授。2015年瑞宝中綬章受勲[1]。
著書
編集- 『ビアズリーと世紀末』(青土社) 1980、新版 1991
- 『コルヴォー男爵 知られざる世紀末』(小沢書店) 1986.5、新版 1991
- 改題『コルヴォー男爵 フレデリック・ロルフの生涯』(試論社) 2005
- 『世紀末の美学』(研究社出版) 1986.6
- 『ワーグナーと世紀末の画家たち』(音楽之友社) 1987
- 『マニエリスムとバロック』(青土社) 1988
- 『イギリスの美、日本の美 - ラファエル前派と漱石、ビアズリーと北斎』(東信堂) 2021
共著
編集翻訳
編集- 『エレジー・唄とソネット』(ジョン・ダン、現代思潮社、古典文庫) 1970、現代思潮新社 2007
- 『現代文学と美術における自我の喪失』(ワイリー・サイファー、河出書房新社) 1971、のち新版
- 『リード』(F・ベリー、研究社出版、英文学ハンドブック、「作家と作品」シリーズ) 1971
- 『ルネサンス様式の四段階 1400年 - 1700年における文学・美術の変貌』(ワイリー・サイファー、河出書房新社) 1976、のち新版
- 『知覚の扉』(オルダス・ハクスレー、朝日出版社、エピステーメー叢書)1978、平凡社ライブラリー 1995
- 『青髯ジル・ド・レー 悪魔になったジャンヌ・ダルクの盟友』(レナード・ウルフ、中央公論社) 1984
- 『レコードうら・おもて レッグ&シュヴァルツコップ回想録』(エリーザベト・シュヴァルツコップ、音楽之友社) 1986
- 『ロココからキュビスムへ 18~20世紀における文学・美術の変貌』(ワイリー・サイファー、河出書房新社)1988。監訳
- 『ラファエル前派画集「女」』(ジャン・マーシュ、リブロポート) 1990
- 『ベスト・オブ・ビアズリー』(ケネス・クラーク、白水社) 1992
- 『ロセッティ画集』(アリシア・クレイグ・ファクソン、占部敏子共訳、リブロポート) 1993
- 『ヴェネツィアからの誘惑 コルヴォー男爵少年愛書簡』(フレデリック・ウィリアム・ロルフ、白水社) 1994
- 『コルヴォーを探して』(A・J・A・シモンズ、早川書房) 2012
論文
編集脚注
編集- ^ “平成27年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 5 (2015年11月3日). 2023年3月9日閲覧。
外部リンク
編集- 河村錠一郎名誉教授年譜・主要著作目録 - 一橋論叢, 125(3): 304-312