永渕健一
永渕 健一(ながふち けんいち、1962年1月2日 - )は、日本の裁判官。最高裁判所司法研修所教官や、福岡高等裁判所事務局長、東京高等裁判所判事等を経て、東京地方裁判所部総括判事。
人物・経歴
編集明治大学卒業後、1990年大阪地方裁判所判事補任官。佐賀地方裁判所判事補、最高裁判所事務総局家庭局付、大阪地方裁判所判事、高知地方裁判所部総括判事、東京地方裁判所判事、最高裁判所司法研修所教官、福岡高等裁判所判事、福岡高等裁判所事務局長、東京高等裁判所判事、東京地方裁判所部総括判事等を経て、2023年6月29日から静岡地方裁判所長を務める[1][2]。
裁判
編集- 東京医科歯科大学歯学部附属病院の歯科医師を刃物で刺したとして、殺人未遂などに問われていた元日本医科大学学生の被告人に対し、「過度な復讐」であると指摘し、懲役7年の判決を言い渡した[3]。
- リゾートホテル跡地を伊東市が購入した見返りに1300万円の賄賂を受け取ったとして、収賄罪容疑で起訴された佃弘巳元伊東市長に対し、「市長の地位を私利私欲のために悪用した」として懲役2年の判決を言い渡した[4]。
- 福島第一原子力発電所事故で業務上過失致死傷罪に問われていた東京電力の勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長に対し、「津波による事故を予見可能だったとはいえない」として無罪判決を言い渡した[5]。
脚注
編集- ^ 「裁判官情報」新日本法規出版
- ^ 「東電旧経営陣に無罪判決の永渕健一裁判長、薬害エイズ事件控訴審など担当」産経新聞2019.9.19
- ^ 元医大生に懲役7年 歯科医師刺傷事件産経新聞2018.3.13 17:26
- ^ 前伊東市長に懲役2年の実刑 土地取引めぐる収賄事件朝日新聞デジタル2019年3月18日
- ^ 東電旧経営陣3人に無罪 原発事故で強制起訴日本経済新聞2019/9/19 13:18
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