氷の世界 (曲)
「氷の世界」(こおりのせかい)は、井上陽水が作詞・作曲した曲である。1973年に発売された陽水のアルバム『氷の世界』の表題曲として、その5曲目に収録されている。編曲は星勝とニック・ハリソンによる。
「氷の世界」 | ||||
---|---|---|---|---|
井上陽水の楽曲 | ||||
収録アルバム | 『氷の世界』 | |||
リリース | 1973年12月1日 | |||
規格 | LP | |||
録音 | 1973年 | |||
ジャンル | フォーク | |||
レーベル | ポリドール | |||
作詞者 | 井上陽水 | |||
作曲者 | 井上陽水 | |||
プロデュース | 多賀英典 | |||
筋肉少女帯(1992年)、川村知砂(1996年)、他
| ||||
|
陽水の代表曲の一つで、コンサートでは必ず歌われている。また、数多くの歌手によってカバーされている。
それまでどちらかと言えばフォーキーな楽曲が多かった陽水だが、本曲はかなりファンク色が強く、スティーヴィー・ワンダーの『迷信』を意識して作られたという。本曲ではクラヴィコードの音色が効果的に使われている。
歌詞に関しては陽水は当時ボブ・ディランの『女の如く』を聞いて、作詞に大きく開眼したと語っており、「キメの『Just like a woman』以外のフレーズは適当であればあるほどいいとわかった」「『氷の世界』ではそれが『吹雪、吹雪、氷の世界』に当たる」と語っている。本曲は出だしの『窓の外ではリンゴ売り』を始め、全体的にシュールな内容の言葉の羅列になっており、現在では一般的な陽水楽曲のシュールなイメージの先駆けになった楽曲である。
2015年にはアルバム『UNITED COVER 2』でセルフカバーされた(オルケスタ・デ・ラ・ルスが参加したラテン調アレンジ)。
主なカバー
編集- 坂本九 - アルバム 『ターニング・ポイント』収録 (1975年)
- ちあきなおみ - アルバム『ルージュ』収録(1977年)
- 筋肉少女帯 - 同名シングル(1992年) ⇒後述
- 川村知砂 - 同名シングル(1996年)
- 工藤静香 - アルバム『昭和の階段 Vol.1』収録(2002年)
- 村下孝蔵 - 『七夕夜想曲〜村下孝蔵最高選曲集 其の壱』に収録(村下没後の2005年発売)
- 上賀茂潤(小見川千明) - アルバム『夏のあらし! キャラクターソングアルバム「歌声喫茶方舟」』収録(2009年)
- 高野千恵 - アルバム『Winter Collection』収録(2009年)
- 森恵 - アルバム『COVERS2 Grace of The Guitar+』収録(2020年)
- 堀込高樹 - 映画『鳩の撃退法』オリジナル・サウンドトラック収録(2021年)
筋肉少女帯のシングル
編集「氷の世界」 | ||||
---|---|---|---|---|
筋肉少女帯 の シングル | ||||
初出アルバム『筋少の大水銀』 | ||||
B面 | 戦え!何を!?人生を! | |||
リリース | ||||
規格 | 8cmCD | |||
ジャンル |
ロック ハードロック ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | トイズファクトリー | |||
作詞・作曲 | 井上陽水 | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
筋肉少女帯 シングル 年表 | ||||
| ||||
筋肉少女帯の「氷の世界」は、5枚目のシングルとして、1992年2月21日にトイズファクトリーより発売された。
ボーカルの大槻ケンヂはこの曲を非常に気に入っており、インディーズ時代からライブで取り上げているほどである[1]。オリジナル・アルバムには収録されなかったが、翌1993年に発売されたシングル・ベスト『筋少の大水銀』に収録されている。
カップリングの「戦え!何を!?人生を!」は、ライブでの定番曲となっている。こちらは同年のアルバム『エリーゼのために』に収録された。
筋肉少女帯のシングルの収録曲
編集- 氷の世界
- (作詞・作曲:井上陽水 / 編曲:筋肉少女帯,BANANA-UG)
- 戦え!何を!?人生を!
- (作詞:大槻ケンヂ / 作曲・編曲:筋肉少女帯)
脚注
編集