正楽寺

岡山県備前市にある寺

正楽寺(しょうらくじ)は、岡山県備前市蕃山に所在する高野山真言宗準別格本山の寺。山号は日光山。詳しくは日光山 千手院 正楽寺と号する。本尊は十一面観世音菩薩中国三十三観音霊場第三番札所、百八観音霊場第四番札所。宗教法人としての名称は「千手院」[1]

正楽寺
境内
所在地 岡山県備前市蕃山1305
位置 北緯34度45分38.4秒 東経134度15分22.5秒 / 北緯34.760667度 東経134.256250度 / 34.760667; 134.256250座標: 北緯34度45分38.4秒 東経134度15分22.5秒 / 北緯34.760667度 東経134.256250度 / 34.760667; 134.256250
山号 日光山
院号 千手院
宗旨 古義真言宗
宗派 高野山真言宗
寺格 準別格本山
本尊 十一面観音
創建年 伝・天平勝宝年間(749年 - 756年
開基 伝・報恩大師
中興年 嘉元2年(1304年
中興 信賢
正式名 日光山 千手院 正楽寺
札所等 中国三十三観音3番
百八観音4番
文化財 四座講式(国の重要文化財)
山門・白衣観音図・十一面観音立像(岡山県指定文化財)
本堂・客殿及び玄関・鐘楼(備前市指定文化財)
法人番号 1260005007716 ウィキデータを編集
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概要

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寺伝によれば、奈良時代中期の天平勝宝年間(749年 – 756年)に備前四十八ヶ寺の一つとして報恩大師が開いたとされる。その後衰亡し、鎌倉時代末期の嘉元2年(1304年)に大和国般若寺の僧・信賢が再興し伽藍を整備した。この時の寺院名は勝楽寺であったと伝えられている。

江戸時代初期の元和元年(1615年)に火災により伽藍が焼亡した。岡山藩池田家は寺院を庇護し伽藍を江戸中期から後期にかけて再び整備した。池田家歴代の位牌が安置されている。

寺院の近くには藩の学者・熊沢蕃山が逼塞した屋敷跡がある。この地は元来、寺口村と言ったが蕃山隠棲の地に因み蕃山村(しげやまむら)と改称された。

文化財

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重要文化財(国指定)

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岡山県指定文化財

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  • 重要文化財(有形文化財)
    • 山門(附 文化十四年棟札1枚)(建造物)
      江戸時代後期、文化14年(1817年)の播磨国赤穂の棟梁・野村長右衛門信慶による建立。平成13年(2001年)1月10日に備前市指定有形文化財に指定、平成29年(2017年)3月7日に岡山県指定重要文化財に指定[2]
    • 絹本墨画白衣観音図(絵画) - 平成4年(1992年)4月3日指定。
    • 木造十一面観音立像(彫刻) - 本尊。平成27年(2015年)3月6日指定[3]

備前市指定文化財

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  • 有形文化財
    • 客殿及び玄関 - 昭和57年(1982年)5月26日指定。
    • 鐘楼 - 昭和57年(1982年)5月26日指定。
    • 本堂 - 江戸時代中期、正徳元年(1711年)の建立。昭和62年(1987年)7月28日指定。

前後の札所

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中国三十三観音霊場
2 餘慶寺 -- 3 正楽寺 -- 特別霊場 誕生寺

脚注

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  1. ^ 岡山県指定重要文化財の指定についてお知らせします
  2. ^ 平成29年3月7日岡山県公報 (PDF) より岡山県教育委員会告示第1号(リンクは岡山県ホームページ)。
  3. ^ 平成27年3月6日岡山県公報 (PDF) より岡山県教育委員会告示第1号(リンクは岡山県ホームページ)。

参考文献

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  • 『吉備の国寺社巡り 2011年版』 山陽新聞社/発行 2011年
  • 現地説明板