歌うクジラ』(うたうくじら)は、村上龍ディストピア小説。

歌うクジラ
作者 村上龍
日本
言語 日本語
ジャンル ディストピア小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出 群像 2006年3月号 - 2010年3月号
出版元 講談社
刊本情報
刊行 上下巻
出版元 講談社
出版年月日 2010年10月
受賞
2010年 第52回『毎日芸術賞』受賞
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

2006年から2010年にかけて雑誌『群像』で連載され、2010年10月に講談社から書籍化された[1]。また、単行本と並行してiPad版を刊行している。2010年、第52回毎日芸術賞受賞作品[2]

あらすじ

編集

2022年、人類は不老不死遺伝子「SW遺伝子」を発見した。その後、人類はノーベル賞受賞者などに優先的にこの遺伝子を注入し、反対に犯罪者達にはこの遺伝子を使い寿命を短くした。それから100年後、極端な格差社会と化した日本で一人の15歳の少年が父からの「遺言」を基に旅に出た。

登場人物

編集
タナカアキラ
本作品の主人公。犯罪者とその子孫が住んでいる「新出島」に住んでいる。父が殺された後、父の遺言に従いヨシマツに会うために旅に出る。敬語を話せる。
サブロウ
毒性の液体を分泌する人々「クチュチュ」のメンバー。実の父を求めてアキラと共に旅に出る。
アン
反乱移民軍リーダーの娘。サブロウ達が奪ったトラックの中に居た。その後、タナカアキラやサブロウと共に旅をする。
ヨシマツ
日本を支配する最高指導者の一人。日本で39番目にSW遺伝子を注入された。アキラの旅の道中に「テレパシー」で話しかける。
ネギダール
猿と人間の混血女。本土の郵便配達のためにスカイカーを運転する。
アンジョウ
元「新出島」の管理官。島の子供を本土の「老人施設」へ売る仕事をしていた。

刊行リスト

編集
  • 『歌うクジラ』(講談社 2010年10月 ISBN 978-4-06-216595-2, 978-4-06-216596-9

脚注

編集

注釈

編集

出典

編集
  1. ^ 歌うクジラ 上 文芸(単行本)”. 講談社. 2023年12月30日閲覧。
  2. ^ 毎日芸術賞(受賞者一覧)”. 毎日新聞. 2023年12月27日閲覧。

外部リンク

編集