橋元淳一郎
橋元 淳一郎(はしもと じゅんいちろう、1947年 - )は、日本の作家、予備校講師。東進ハイスクール物理科講師、元研数学館講師。日本時間学会役員[1]。日本文藝家協会会員。別名義は内藤淳一郎。
略歴
編集大阪府生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学研究修士課程修了。元・相愛大学人文学部教授。相愛大学名誉教授。
1983年、第9回ハヤカワ・SFコンテストにおいて、内藤淳一郎の名義で『惑星』が努力賞にはいる[2]。日本SF作家クラブ会員。
哲学の分野では時間論を探究し、福岡伸一や坂本龍一が橋元の著書を推薦・紹介している[3][4][5][6]。
オートポイエーシス理論のさらなる考察などを行ったり、ミンコフスキー空間についても、日本と海外での違い(時間軸と空間軸のどちらを虚数にとるか)などについても言及している。
著作
編集参考書
編集- 『橋元の物理をはじめからていねいに』(2004年、改訂版2014年) - 力学編、電磁気編、熱・波動・原子編
- 『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』(2014年、東進ブックス)
- 『イメージでわかる物理基礎&物理 橋元流解法の大原則』(力学・波動2015年、電時期・熱・原子2017年、学研プラス)
啓蒙書・小説等
編集- 『シュレディンガーの猫は元気か サイエンス・コラム175 (1994年5月、早川書房〈ハヤカワ文庫NF〉) [7][8]
- 『人類の長い午後 ミレニアム・クロニクル未来史の冒険「西暦3000年の世界」』(1999年11月、現代書林)[9][10][11]
- 『われ思うゆえに思考実験あり 最新科学理論がもたらす究極の知的冒険』(2000年2月、早川書房)[12][13][14]
- 『図解 相対性理論が見る見るわかる 時間と空間の4次元を読み解く』(2002年12月、サンマーク出版)
- 『図解 量子力学が見る見るわかる 摩訶不思議な世界を読み解く』(2002年1月、サンマーク出版)
- 『カメレオンは大海を渡る サイエンス・コラム110』(2003年6月、ハヤカワ文庫)
- 『時間はどこで生まれるのか』(2006年12月、集英社新書)[15][16]
- 『神の仕掛けた玩具』(2006年6月、講談社サイエンティフィック)
- 『0と1から意識は生まれるか 意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験』 (2009年10月、早川書房〈ハヤカワ文庫NF〉)[17][18]
- 『時空と生命―物理学思考で読み解く主体と世界』(2009年10月、技術評論社〈tanQブックスシリーズ〉)
- 『時間はなぜ取り戻せないのか』(2009年12月、PHPサイエンス・ワールド新書)
- 『相対論の直観的認識について: 物理学とリズムに関するエッセイ集』(2015年12月、hassy-world library)
- 『物理の時間、生命の時間: 時間の流れの起源をさぐる』(2015年12月、hassy-world library)
- 『22世紀のプロフィール: CはComputerのC』(2016年1月、hassy-world library)
- 『図ですぐ!わかる相対論 橋元流物理の世界』(2018年2月、hassy-world library)
- 『空間は実在するか』(2020年12月、集英社インターナショナル)[19][20]
共著
編集- 『人工知能の見る夢はAIショートショート集』(2017年5月、文春文庫)
注
編集- ^ “設立趣旨・役員一覧 | 日本時間学会”. 日本時間学会. 2021年4月9日閲覧。
- ^ “ハヤカワ・SFコンテスト受賞作・候補作一覧1-18回|文学賞の世界”. 文学賞の世界 (2015年5月6日). 2021年4月9日閲覧。
- ^ 集英社 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-7976-8063-8
- ^ 婦人画報 2019年8月号 ブックパス https://bookpass.auone.jp/pack/detail/?iid=LT000116464000936943&cs=rank_magazine_all_floor&pos=16&tab=1
- ^ 立命館大学図書館 「第32回:自ら学び、感じ取る姿勢を」野阪 克義 先生(理工学部) https://www.ritsumei.ac.jp/lib/d06/010/2013_01/
- ^ <経営者・編集長インタビュー> 林欣吾 中部電力社長 2021年3月9日号〈週刊エコノミスト〉 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210309/se1/00m/020/003000c
- ^ 『朝日新聞』1994年6月19日。
- ^ “著者インタビュー:橋元淳一郎先生”. Anima Solaris. 2021年4月9日閲覧。
- ^ 「「千年紀」趣向凝らし 関連本、点数は控えめ(動向傾向)」『朝日新聞(朝刊)』2000年1月16日。
- ^ “[記者が選ぶ]「人類の長い午後」橋元淳一郎著”, 読売新聞, (1999-11-14)
- ^ “[BOOKほん]『人類の長い午後』橋元淳一郎・著”, 毎日新聞(東京朝刊), (2000-2-3)
- ^ 「橋元淳一郎さん 思考実験のすすめ(テーブルトーク)」『朝日新聞(大阪版朝刊)』2000年7月5日。
- ^ 「橋元淳一郎さん 「科学の法則」で疑似実験したら(ひとこと) 相愛大学教授」『朝日新聞(東京版夕刊)』2000年7月14日。
- ^ “「われ思うゆえに思考実験あり」橋元淳一郎著 科学のヘソ探り哲学的な思索へ”, 読売新聞, (2000-5-21)
- ^ 『朝日新聞』2007年1月14日。
- ^ “時間はどこで生まれるのか (橋元淳一郎 集英社新書) | 鈴木領一(すずりょう)の思考力研究所”. 思考力研究所 (2014年1月15日). 2021年4月9日閲覧。
- ^ “「図書館だよりSerendipity 第30号” (pdf). 西九州大学. p. 2 (2014年9月26日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ “葉緑体人間は可能か 橋元淳一郎 | バイオマス図書館/ バイオマスエネルギー支援のK-BETS |バイオマス図書館 書籍紹介”. バイオマス図書館 (2011年2月27日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ “「地方を生きる」など注目の新書5選(朝日新聞2021年2月20日掲載)|好書好日”. 好書好日. 朝日新聞社 (2021年2月25日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ 「心揺らぐ巧みな説明」『夕刊フジ』2021年1月16日。