標準予防策
標準予防策(ひょうじゅんよぼうさく、スタンダードプリコーション[1])は、感染症の有無に関わらず、すべての人に対して、血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、損傷した皮膚、粘膜等の湿性生体物質は、感染の可能性があるとみなして対応する方法[2]。
目的は患者と医療従事者の感染リスクの減少。 感染予防対策の3原則は①病原体の除去、②侵入経路の遮断、③抵抗力の増強である。 (13thedition REVIEWBOOK基‐14)
感染の成立
編集- 感染源
- 宿主
- 排出口
- 伝播方法
- 侵入口
- 感受性宿主
この構成要因のうち、ひとつでも欠ければ感染は成立しない。 感染経路を断ち切りことが感染予防となる。[3]
標準予防策の10項目
編集- 手指衛生
- 個人防護具(PPE:personal protective equipment)の適切な使用
- 血液媒介病原体曝露防止
- 患者の配置・移動
- 環境管理
- ケア器具および機器の取り扱い
- 布類(リネン)の取り扱い
- 呼吸器衛生/咳エチケット
- 安全な注射手技
- 腰椎穿刺時の感染予防策[4]
手指衛生の5つタイミング
編集- 患者に触れる前
- 清潔/無菌操作の前
- 体液に曝露された可能性のある場合
- 患者に触れた後
- 患者周辺の環境や物品に触れた後[5]
脚注
編集- ^ 2-1.標準予防策(スタンダード・プリコーション)
- ^ “標準的な感染予防策” (PDF). 2023年7月10日閲覧。
- ^ “スタンダード・プリコーション(標準予防策)を行う必要があるのはなぜ?”. 2023年7月18日閲覧。
- ^ “スタンダードプリコーション 10の項目”. 2023年7月13日閲覧。
- ^ “WHO手指衛生ガイドライン WHO手指衛生ガイドライン” (PDF). 2023年7月13日閲覧。