構造盆地(こうぞうぼんち、tectonic basin[1]、structural basin[2])は、プレート運動により、本来は平坦であった岩石層が、歪力を受けて形成される、大規模な地質構造のひとつである。構造盆地は、上記の力により生じた沈降地域であり、同じ原因により隆起した場所が、背斜などのドーム状地形である。また、いくつかの細長い構造盆地は、向斜として知られているものである。構造盆地は堆積盆地の場合もあり得る。これらは、沈降地形に後から堆積物が溜まって形成される。しかし、多くの構造盆地は、堆積層が形成された時期よりはるか後に、プレート運動に伴って形成されたものである。

世界の地質学的区域図(アメリカ地質調査所
  盆地
  大陸地殻延長部
海洋地殻:
  0-20 Ma (100万年前)
  20-65 Ma
  >65 Ma

構造盆地は地質図上では、概して同心円状の層を伴う円形か楕円形として現れる。これは、地層は中心に向かって沈下するからであり、露出している地層は、外側から内側に向かって徐々に年代が若くなり、最も若い岩石は中心部に来る。構造盆地の地域的広がりは、しばしば、差し渡し数百kmに及ぶ広大なものになる。

構造盆地は、しばしば、石炭石油地下水の重要な産出地でもある。

構造盆地の例

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オーストラリア

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フランス

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イギリス

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アメリカ合衆国

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脚注

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  1. ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2
  2. ^ 文部省編 『学術用語集 地理学編』 日本学術振興会、1981年。ISBN 4-8181-8155-2

関連項目

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参考文献

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  • Monroe, James S., and Reed Wicander. The Changing Earth: Exploring Geology and Evolution. 2nd ed. Belmont: Wadsworth Publishing Company, 1997. ISBN 0-314-09577-2