極道コンビ
極道コンビ(ごくどうコンビ)は、プロレスラーのグレート小鹿と大熊元司によるプロレスのタッグチーム。そのチーム名の通り、主にヒールのポジションで活躍した。
極道コンビ | |
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タッグチーム | |
メンバー |
グレート小鹿 大熊元司 |
名称 |
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デビュー | 1967年 |
解散 | 1988年 |
団体 |
来歴
編集日本プロレス在籍時の1967年8月より共にアメリカに遠征し、ライジング・サンズ(The Rising Suns)のチーム名でテネシーやジョージア地区で活動[1]。テネシーでは同年10月にNWA世界タッグ王座を獲得[2]、エディ・グラハム&サム・スティムボートやジャッキー・ファーゴ&ヘイスタック・カルホーンなどのチームとも対戦した[3]。
渡米中、大熊がホームシックで体重が大幅に減少したため[4]、1968年に単独で帰国。小鹿はシングルプレイヤーとしてアメリカでの活動を続けるが、1970年9月の小鹿の帰国から約半年後に大熊が再渡米[5]。その後、大熊は日本プロレスに戻ることなく1972年に全日本プロレス旗揚げに参加、小鹿は日本プロレスに残留したためコンビは一時解散となったが、翌1973年4月に日本プロレスが崩壊。小鹿が他の日プロ残党と共に6月より全日本プロレスに合流したため、再び両者のタッグが復活することとなった[1]。
1976年3月26日には韓国のソウルにて、日本プロレスの崩壊に伴い封印されていたアジアタッグ王座を獲得[6]。以降、1981年5月23日にケビン・フォン・エリック&デビッド・フォン・エリックに敗れるまで、同王座を通算4回獲得した。挑戦者チームには、バリアント・ブラザーズ、タンク・パットン&テッド・デビアス、ボボ・ブラジル&カルロス・コロン、天龍源一郎&高千穂明久、クルト・フォン・ヘス&カール・フォン・スタイガーなどがいる。4度目の戴冠時の王座決定戦ではザ・キウィズと対戦した[7]。
1970年代後半は国際プロレスのリングにも参戦し、アニマル浜口&マイティ井上の浪速ブラザーズとアジアタッグ王座を争った[8]。1979年8月26日の『プロレス夢のオールスター戦』では浜口&長州力と対戦している[9]。
アジアタッグ王座陥落後の1981年末には『世界最強タッグ決定リーグ戦』に初出場。ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田、ザ・ファンクス、ブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ、タイガー・ジェット・シン&上田馬之助、ザ・シーク&マーク・ルーイン、ハーリー・レイス&ラリー・ヘニング、バロン・フォン・ラシク&キラー・カール・クラップ、天龍&阿修羅・原などのチームと対戦したが、天龍組(後の龍原砲)からのリングアウト勝ち以外は全敗の戦績に終わった[10]。以降も1986年までコンビを継続させ、ジャパンプロレス勢や国際血盟軍とも対戦した[1]。
1988年、小鹿の一時引退によりコンビは解散。その後、1992年に大熊が現役中に死去したため、再結成されることはなかった。
獲得タイトル
編集- NWA世界タッグ王座(テネシー版):1回[2]
脚注
編集- ^ a b c “Tag Team "Rising Suns"”. Wrestlingdata.com. 2015年12月29日閲覧。
- ^ a b “NWA World Tag Team Title [Mid-America]”. Wrestling-Titles.com. 2015年12月27日閲覧。
- ^ “The GWE matches fought by Great Kojika in 1967”. Wrestlingdata.com. 2015年12月27日閲覧。
- ^ “ロスでミル・マスカラスと抗争…グレート小鹿<1>”. YOMIURI ONLINE (2015年3月2日). 2015年12月29日閲覧。
- ^ “The CWF matches fought by Motoshi Okuma in 1971”. Wrestlingdata.com. 2015年12月29日閲覧。
- ^ a b “All Asia Tag Team Title Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年12月27日閲覧。
- ^ “王座変遷史 アジアタッグ選手権”. Rodmann's Pro-Wrestling Site. 2015年12月27日閲覧。
- ^ “IWE Dynamite Series - Day 2”. Cagematch.net. 2015年12月29日閲覧。
- ^ “Tokyo Sports Pro Wrestling All-Star Dream Bout”. Cagematch.net. 2015年12月29日閲覧。
- ^ “世界最強タッグ決定リーグ戦 1978-1982”. 昭和プロレス研究室. 2022年6月25日閲覧。
- ^ スタン・ハンセン『日は、また昇る』P87(2015年、徳間書店、ISBN 9784198640460)