植生帯
植生帯(しょくせいたい、英語: vegetation zone)は、植生の分布のことである[1]。植生帯は主に降水量と気温により規定される[1]。
水平分布
編集水平分布は、水平的な植生分布のことである[2]。
十分な降水量がある場合は、気温の変化に応じて植生が変化する[1]。概ね緯度に沿って植生が変化し、熱帯では熱帯多雨林、亜熱帯では亜熱帯多雨林、暖温帯では照葉樹林、冷温帯では夏緑樹林、亜寒帯では針葉樹林、寒帯ではツンドラが卓越する[1]。このほか、大陸性気候か海洋性気候か、大陸の西岸か東岸かによる植生の差異も存在する[3]。
他方、降水量が変化する場合は、年中湿潤な地域では多雨林、雨季・乾季が分かれる地域では雨緑樹林、地中海性気候の地域では硬葉樹林、亜熱帯の半乾燥地域ではサバナ、温帯の半乾燥地域ではステップ、乾燥地域では砂漠が卓越する[1]。
垂直分布
編集→「en:Altitudinal zonation」も参照
垂直分布は、標高に応じた垂直的な植生分布である[2]。気温減率に従い標高が高くなるほど気温が低下することに伴い、植生が変化する[2]。