植松正

日本の法学者、裁判官、検察官、弁護士

植松 正(うえまつ ただし、1906年(明治39年)1月21日 - 1999年(平成11年)2月3日[1])は、日本刑法学者裁判官検察官弁護士一橋大学名誉教授。

植松正・一橋大学名誉教授

千葉県出身。台北帝国大学教授を経て、一橋大学刑法講座初代専任教授を務めた[2]NHK放送文化賞受賞。紫綬褒章受章。司法試験考査委員日本尊厳死協会長等を歴任。死刑存置を主張するなど、保守的な立場を取る。1989年には大喪の礼に出席。

来歴

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安楽死違法性がない場合もあるとし、1986年から1996年にかけて日本尊厳死協会会長を務めた。

門下

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弟子に福田雅章(一橋大学名誉教授)、日高義博(元専修大学学長)、齊藤誠二筑波大学名誉教授)、村井敏邦(一橋大学名誉教授)、神山敏雄岡山大学名誉教授)[4]庭山英雄(元専修大学教授、弁護士[5]野村幸雄(元国連アジア極東犯罪防止研修所教官)[6]等。居林次雄(元経済広報センター事務局長)[7]なども植松ゼミ出身。

受賞歴 

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叙位・叙勲 

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著作

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  • 『犯行の心理』民生書院 1947
  • 『民族と犯罪』有斐閣 (新日本刑事学叢書)1947
  • 『裁判心理学の諸相』世界社 (新学術叢書) 1947
  • 『民族と犯罪』有斐閣(新日本刑事学叢書) 1947
  • 『警察教養 第1輯』協和図書出版 1948
  • 『軽犯罪法講義』立花書房 1948
  • 『刑事法学研究 第1巻』有斐閣 1949
  • 『刑法教室』第1-4 大蔵省印刷局 1952-59
  • 『刑法学各論』勁草書房 1952
  • 『刑法学総論』良書普及会 1953
  • 『裁判 真実の発見と正義の実現』1955 (角川新書)
  • 『刑法概論』勁草書房、1956)
  • 『刑法総論』青林書院 (現代法学全書) 1957
  • 『証言の信頼度 特にその性的・年齢的差異』有斐閣 (日本刑法学会選書) 1959
  • 『刑法ノート』有信堂(文化新書) 1959
  • 『供述の心理 真実と虚偽のあいだ』日本評論社 1964
  • 『刑法の感覚』日本評論社 1964
  • 『刑法エッセイ』正続 勁草書房 1965-66
  • 『刑法評論』第1-2 勁草書房 1968-69
  • 『法の映像』帝国地方行政学会 1971
  • 『法のうちそと』正続 ダイヤモンド社 1974-75
  • 『去日来日』正続(勁草書房、1977-78)
  • 『刑事訴訟法教室』第一法規出版 1980.8
  • 『刑法とはなにか』日本放送出版協会 (新NHK市民大学叢書) 1983
  • 『新刑法エッセイ 1』勁草書房 1985.4
  • 『法の視点』兼六館出版 1991.11
  • 『刑法の話題』(信山社、1995)

共編著 

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論文 

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  • 「児童画に於ける構図の発達」 『教育心理研究』 第4巻 9号 1929
  • 「児童画に於ける形象の発達」 『教育心理研究』 第4巻 12号 1929
  • 「児童画に於ける色彩の発達」 『教育心理研究』 第5巻 9号 1930
  • 「児童の知覚判断に於ける色彩と形象の競合問題」 『教育心理研究』 第8巻 12号 1933
  • 「戦争の犯罪に及ぼす影響」 『犯罪学雑誌』 第2巻 1938
  • 「体験証言における伝聞の混入」 『心理学研究』 第14巻 3輯 1939
  • 「幼児の供述能力 (1)(2)」 『教育心理研究』 第15巻 10号・12号 1940
  • 「法律と心理学」「裁判心理」 『現代心理学 6. 法律・政治の心理』 河出書房 1943
  • 「犯罪少年の心理と教育」 『児童心理叢書 V. 特殊児童の心理』 金子書房 1948
  • 「不良化と矯正」 『教育心理学講座 4. 道徳教育の心理』 金子書房 1953
  • 「裁判心理」 『心理学講座 7. 臨床心理』 中山書店 1954
  • 「裁判」 『講座現代社会心理学 7. 経済と政治の心理』 中山書店 1961
  • 「量刑心理の分析」 『ジュリスト』 第303号 1964

記念論集 

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  • 『刑法と科学 心理学・医学編 植松博士還暦祝賀』鴨良弼ほか 有斐閣 1970
  • 『刑法と科学 法律編』有斐閣 1971

脚注 

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出典

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  1. ^ 植松正』 - コトバンク
  2. ^ 福田平村井敏邦「刑法」 (PDF) 一橋大学学問史 : 一橋大学創立百年記念
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 名誉教授植松正先生略年譜 (PDF) 」一橋論叢 62(4)
  4. ^ [1]
  5. ^ 「昭和37年度学位授与論文・博士課程単位修得論文要旨」 (PDF)
  6. ^ [2] (PDF)
  7. ^ 「本年度学位授与論文および単位修得論文」 (PDF)
  8. ^ a b c 『日本心理学者事典』クレス出版、2003年。ISBN 4-87733-171-9