森部静武(もりべ しずたけ 1906年(明治39年)11月19日 - 1994年(平成6年)7月14日)は日本のヴァイオリニスト九州交響楽団専務理事。勲五等瑞宝章1978年(昭和53年)に受賞。 父は陸軍少将の森部静夫。

鈴木章に師事していた。 

略歴

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福岡中学校(現・福岡県立福岡高等学校)卒業後、早稲田高等学院商科に進むも1928年(昭和3年)に中退。1930年(昭和5年)、東邦電力に入社。1935年(昭和10年)、九州鉄道(現・西日本鉄道)に入社。1961年(昭和36年)スポーツセンター常務に就任し、1967年(昭和42年)に退任。

学生時代からヴァイオリンを始め、戦前はヴァイオリニストとしてNHKに出演。戦後の1953年(昭和28年)九州交響楽団設立にあたり、懇意であった石丸寛と行動をともにする。NHKの後援を取り付けるなど、同楽団の結成に尽力。 楽団設立後、石丸は活動拠点を東京に移したため、森部、森正安永武一郎らと共に後の楽団を支えることとなる。

1968年(昭和43年)理事、1975年(昭和50年)常務理事を経て、1984年(昭和59年)専務理事に就任した。

エピソード

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陸軍大将である明石元二郎義兄弟にあたり、森部が若いころ、陸軍少尉である父が「小説なんか読んではいかん」と厳しかったが、明石は、「小説は読んでもいいよ。何でも勉強だから」と言われ、たいへん印象に残っていると語っている。[要出典]

著書

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  • 「音楽とともに」 (1987年3月)

参考文献

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  • 『芸能人物事典 明治大正昭和』(日外アソシエーツ、1998年11月)