梅木遺跡
日本の群馬県前橋市にある豪族居館跡
概要
編集赤城山の南麓、大室公園内にある。館は堀と柵列で方形に区画されていたと思われるが、主要な施設は付近を流れる桂川のたびたびの氾濫により削平されほとんど残っていない。西南側からは張り出しと堀の広がりがあり、柱穴が検出されていることから門があったと考えられている。
堀の一辺は外側約85メートル、内側約65メートル、面積約6500平方メートル前後の正方形と推定される。堀は古墳時代中期末の竪穴建物を壊して造られ、また堀の底から6世紀初頭に榛名山から噴出した火山灰(Hr-FAテフラ)が堆積していることから、この館は5世紀後半に造られ、6世紀初頭まで使われたと考えられている[1]。
この遺跡の西南400メートルの地点には、6世紀初頭の築造と推定されている前二子古墳があり、この遺跡との関連がうかがわれる。
脚注
編集- ^ 前橋市教育委員会事務局文化財保護課 2016, p. 19.
参考文献
編集(記事執筆に使用した文献)
- 前原豊 『東国大豪族の威勢・大室古墳群〔群馬〕』 シリーズ「遺跡を学ぶ」063、新泉社、2009年
- 前橋市教育委員会事務局文化財保護課『前橋市大室古墳群』前橋市教育委員会、2016年6月11日 。
関連文献
編集(記事執筆に使用していない関連文献)
関連項目
編集座標: 北緯36度23分14.9秒 東経139度12分05.6秒 / 北緯36.387472度 東経139.201556度