桐生 正幸(きりう まさゆき、1960年4月23日[1] - )は日本心理学者博士(学術))。専門は、犯罪心理学生理心理学社会心理学東洋大学社会学部長,教授山形県米沢市出身。山形県立米沢興譲館高等学校。文教大学人間科学部、大学評価・学位授与機構より学士 (文学)。東亜大学大学院総合学術研究科生命科学専攻より博士(学術)、学位論文は,犯罪捜査場面における虚偽検出検査の研究:「GKT検出理論への記憶と不安からのアプローチ[2]」(北大路書房)。山形県科学捜査研究室主任研究官、関西国際大学人間科学部教授を経て現在に至る。社会心理学科および社会学研究科社会心理学専攻の教授として研究、教育活動[3][4]を行っている。聖心女子大学神戸学院大学の非常勤講師を兼任。

日本犯罪心理学会常任理事、日本心理学会代議員、日本応用心理学会常任理事[5],(一社)社会行動研究会理事[6]などの研究活動や、大阪府兵庫県などの審議員などを歴任。尼崎市防犯アドバイザー[7],各警察での犯罪捜査支援,民事訴訟における意見などの社会貢献を実践。また、日本カスタマーハラスメント対応協会[8]を立ち上げるなど、心理学の社会実装も行っている。

業績・研究

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  • AIと心理学の融合的研究「コンバージングテクノロジー研究会[9][10]」の代表として,特殊詐欺対策などの研究を行っている。また,カスタマーハラスメントに関する調査や対策[11][12]を検討している。
  • 自律神経系の生理指標を用いた記憶、感情の分析(CIT検査[13])や、多変量解析推計統計学などを用いた犯罪行動分析(犯罪者プロファイリング)など、犯罪心理全般に関する研究。また、地域防犯活動やSNSを介した性犯罪被害などに関して、フィールドワークや質問紙調査などを用いた探索的な犯罪事象の分析も行っている。
  • 著書[14]:主な著書に『テキスト司法・犯罪心理学』(北大路書房)、『悪いヤツらは何を考えているのか』(SBビジュアル新書)『カスハラの犯罪心理学』[15]など。犯罪心理学に関する単著、共編著、分担執筆などの著書20冊以上、犯罪心理学に関する学術論文など80本以上。
  • 心理学の社会実装[16]について。大学教員として、民事事件への意見書、殺人事件などへの捜査協力など多数あり。研究業績により警察庁長官賞を、捜査協力において警察から感謝状などを、また保険金詐欺に関する基礎研究などについては日本応用心理学会大会にて優秀賞を、それぞれ受賞している。社会実装として研究開発に協力している企業など,「株式会社Singular Perturbations[17]」,「富士通株式会社[18]」である。
  • 犯罪心理学の社会発信[19]について。国内外のTV[20][21]、新聞[22]、ネット記事[23]などに対し、事件分析などの取材協力、またクローズアップ現代+などTV報道番組に出演多数。犯罪に関わる映画やドラマ監修、解説なども行う。
  • 桐生 正幸 (Masayuki Kiriu) - マイポータル - researchmap  https://researchmap.jp/40434964
  • 研究情報:桐生正幸研究室(犯罪心理学) | Facebook https://www.facebook.com/kiriutoyo

 協会について | 日本カスタマーハラスメント対応協会 (customer-harassment.or.jp)

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.313
  2. ^ 犯罪捜査場面における虚偽検出検査の研究【電子書籍版】◆GKT検出理論への記憶と不安からのアプローチ - 北大路書房 心理学を中心に教育・福祉・保育の専門図書を取り扱う出版社ですhttp://www.kitaohji.com/book/b581452.html 
  3. ^ 犯罪心理学と最先端のテクノロジーを融合させて犯罪被害を最小限に抑える|インタビュー|東洋大学公式サイト”. www.toyo.ac.jp. 2023年12月9日閲覧。
  4. ^ 日本放送協会. ““元少年A” 手記出版の波紋”. NHK クローズアップ現代 全記録. 2023年12月9日閲覧。
  5. ^ 日本応用心理学会 | [JAAP The Japan Association of Applied Psychology | 日本応用心理学会]” (2015年9月19日). 2023年12月9日閲覧。
  6. ^ (一社)社会行動研究会 | 理事のご紹介”. (一社)社会行動研究会. 2023年12月9日閲覧。
  7. ^ 「自転車マナー日本一悪い」尼崎、今は昔? ひったくり、心理学活用し大幅減…でも特殊詐欺は急増中” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2022年11月4日). 2023年12月9日閲覧。
  8. ^ 日本カスタマーハラスメント対応協会 – わたしたちは、科学的根拠と確かな経験の蓄積に基づく 新たなカスタマーハラスメント対応を、各界の有識者と共に 従業員個人・組織・業界レベルで着実に支援します。”. 2023年12月9日閲覧。
  9. ^ ホーム | コンバージングテクノロジー研究会” (英語). My Site. 2023年12月9日閲覧。
  10. ^ うたぐり深い人ほど、だまされる… AIで「見える化」、特殊詐欺「だまされる側」の心理状態” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2022年9月22日). 2023年12月9日閲覧。
  11. ^ 悪質クレーム大国・日本には「カスハラ規制法が必要だ」 犯罪心理学者が「加害者」千人調査 - 弁護士ドットコムニュース”. 弁護士ドットコム (2021年10月10日). 2023年12月9日閲覧。
  12. ^ なぜ日本はカスハラ大国になってしまったのか 犯罪心理学者が分析する「悪質クレーマー」像 - 弁護士ドットコムニュース”. 弁護士ドットコム (2023年6月15日). 2023年12月9日閲覧。
  13. ^ 犯罪心理学 犯罪の記憶を探る ―ポリグラフ検査ー”. 東洋大学 入試情報サイト (2015年11月17日). 2023年12月9日閲覧。
  14. ^ 桐生 正幸”. www.amazon.co.jp. 2023年12月9日閲覧。
  15. ^ カスハラの犯罪心理学 | 集英社インターナショナル 公式サイト” (2023年5月15日). 2023年12月9日閲覧。
  16. ^ 桐生 正幸 | 研究者情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター”. jglobal.jst.go.jp. 2023年12月9日閲覧。
  17. ^ COMPANY”. 株式会社Singular Perturbations. 2023年12月9日閲覧。
  18. ^ 犯罪心理学と生成AIを融合し、特殊詐欺防止訓練AIツールを開発”. 富士通. 2023年12月9日閲覧。
  19. ^ 日本放送協会. “徹底検証・大阪ビル放火 どう命を守るか”. NHK クローズアップ現代 全記録. 2023年12月9日閲覧。
  20. ^ 日本放送協会. “川崎殺傷事件の衝撃 ~子どもの安全を守るために~”. NHK クローズアップ現代 全記録. 2023年12月9日閲覧。
  21. ^ (ドイツ語) Kassensturz - Sorglosigkeit im Alltag: Ehrlichkeit «made in Japan» - Play SRF, https://www.srf.ch/play/tv/kassensturz/video/sorglosigkeit-im-alltag-ehrlichkeit-made-in-japan?urn=urn:srf:video:6de92268-3df6-443b-b1e8-d64c9f1fae42 2023年12月9日閲覧。 
  22. ^ Gilhooly, Rob (2022年4月25日). “Inside the mind of a mass murderer: Japan's killers increasingly seek notoriety” (英語). The Japan Times. 2023年12月9日閲覧。
  23. ^ TikTok、「第8回 TikTok Japan セーフティパートナーカウンシル」を開催~SNSを起因とする性被害の防止のために〜対策編〜”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年4月30日). 2023年12月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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