柳津駅 (宮城県)

宮城県登米市津山町柳津にある東日本旅客鉄道の駅

柳津駅(やないづえき)は、宮城県登米市津山町柳津字谷木(やぎ)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)気仙沼線[3]ならびに気仙沼線BRTバス停留所である。

柳津駅
北側出入口(2023年7月)
やないづ
Yanaizu
地図
宮城県登米市津山町柳津字谷木196
北緯38度36分42.34秒 東経141度18分20.66秒 / 北緯38.6117611度 東経141.3057389度 / 38.6117611; 141.3057389座標: 北緯38度36分42.34秒 東経141度18分20.66秒 / 北緯38.6117611度 東経141.3057389度 / 38.6117611; 141.3057389
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ヤナ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
(BRT)-2023年-
37人/日(降車客含まず)
開業年月日 1968年昭和43年)10月24日[1]
乗入路線
所属路線 気仙沼線
キロ程 17.5 km(前谷地起点)
小牛田から30.3 km
御岳堂 (3.9 km)
所属路線 気仙沼線BRT
キロ程 17.5 km(前谷地起点)
前谷地 (17.5 km)
(4.8 km) 陸前横山
備考 無人駅[2]
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柳津駅
やないづ
Yanaizu
(4.8 km) 陸前横山
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 気仙沼線
キロ程 0.0 km(柳津起点)
廃止年月日 2020年令和2年)4月1日[* 1]
  1. ^ 東日本大震災により、2011年(平成23年)3月11日から休止。翌年8月20日より同区間でBRT運行開始。
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当駅は鉄道路線としての気仙沼線の終着駅であり、BRTとの接続駅となっている。なお、BRTの一部の便は前谷地駅へ直通し、直通する便は全便が前谷地駅 - 当駅間をノンストップで運行している。

歴史

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気仙沼線は、まず気仙沼駅から本吉駅までの区間が1957年(昭和32年)に開通し、次に前谷地駅から本吉駅に向かう形で線路の敷設工事が行われた。1968年(昭和43年)10月24日に前谷地駅から柳津駅までの区間が柳津線として開通し、柳津駅はこの時にその終端駅として開業した。その後、1977年(昭和52年)12月11日に気仙沼線は全線開通し、柳津駅は中間駅となった[4]が、柳津駅から気仙沼方は東日本大震災での被災を経てBRT化され、2020年(令和2年)4月1日付で43年ぶりに終端駅に戻った。

年表

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駅構造

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鉄道としては単式ホーム1面1線を有する地上駅である。跨線橋があり、駅舎、ホームおよび駅舎の反対側の道路を連絡している。

小牛田駅管理の無人駅である。以前は登米市が受託する簡易委託駅で、駅舎「ゆうキャビン」内のカウンターで乗車券類を発売していた。

かつては島式ホーム1面2線であり[3]、1番線が下り気仙沼方面、2番線が上り前谷地方面であった。気仙沼線全通後は列車が折り返す機能はなく、途中駅として機能していた。2011年(平成25年)3月11日に発生した東日本大震災の影響により、4月29日から当駅から前谷地方面への折り返し運転を実施している。当初は前谷地方から2番線に進入できず、また、1番線の前谷地方に出発信号機がないため、構内の手前で一度停車をしたのち、手信号代用機で2番線に進入する方法が採られていた。のちに1番線の前谷地方に出発信号機が設置され、1番線での折り返し運転に変更された。BRT専用道の整備に合わせて2番線の線路が撤去され、鉄道は単線構内となったが、場内信号機や出発信号機は従前どおり設置・動作しているので、引き続き停車場の扱いとなっている。

BRTの乗降場は鉄道ホームから気仙沼方に進んだ専用道上にあり、2車線で上下便の同時停車が可能(番線の設定はない)。鉄道駅とは別に待合室が設けられている他、鉄道ホームと平面で直結する通路が整備されている。専用道は駅前広場と接続しており、前谷地駅発着便の出入りや、駅前広場への留置に利用される。BRTの運行開始時は駅前広場から発着していたが、2018年(平成30年)7月1日より現在の乗降場に移転した。

のりば

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番線 路線 行先
1 気仙沼線 前谷地小牛田方面[6]

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)のBRTの1日平均乗車人員37人である[BRT 1]。鉄道の利用状況については無人化のため、現在は公表されていない。

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 鉄道 BRT 出典
定期外 定期 合計
2000年(平成12年)     68 未開業 [鉄道 1]
2001年(平成13年)     62 [鉄道 2]
2002年(平成14年)     76 [鉄道 3]
2003年(平成15年)     76 [鉄道 4]
2004年(平成16年)     75 [鉄道 5]
2005年(平成17年)     56 [鉄道 6]
2006年(平成18年)     49 [鉄道 7]
2007年(平成19年)     47 [鉄道 8]
2008年(平成20年)     42 [鉄道 9]
2009年(平成21年)     41 [鉄道 10]
2010年(平成22年)     34 [鉄道 11]
2011年(平成23年) 非公表
2012年(平成24年) 12 27 40 [鉄道 12]
2013年(平成25年) 23 31 55 38 [鉄道 13][BRT 2]
2014年(平成26年) 22 28 51 32 [鉄道 14][BRT 3]
2015年(平成27年) 25 31 57 40 [鉄道 15][BRT 4]
2016年(平成28年) 19 38 58 33 [鉄道 16][BRT 5]
2017年(平成29年) 17 37 54 34 [鉄道 17][BRT 6]
2018年(平成30年) 16 27 43 36 [鉄道 18][BRT 7]
2019年(令和元年) 15 26 42 31 [鉄道 19][BRT 8]
2020年(令和02年) 7 22 30 17 [鉄道 20][BRT 9]
2021年(令和03年) 非公表 22 [BRT 10]
2022年(令和04年) 25 [BRT 11]
2023年(令和05年) 37 [BRT 1]

駅周辺

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その他

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  • 2021年(令和3年)5月 - 10月に放送されたNHK連続テレビ小説おかえりモネ」で、主人公が気仙沼へ帰省する際に当駅で撮影されたシーンが登場した。駅名は「桃津駅」とされた(第11回、2021年〈令和3年〉5月31日放送)。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
気仙沼線
御岳堂駅 - 柳津駅

かつて存在した路線

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
気仙沼線(BRT転換区間)
柳津駅 - 陸前横山駅

隣の停留所

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
気仙沼線BRT
前谷地駅 - 柳津駅 - 陸前横山駅

脚注

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記事本文

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出典

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  1. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、483頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 広報とめ3月号(322号)> 柳津駅での乗車券類の販売を終了します” (PDF). 登米市. p. 29 (2022年2月16日). 2022年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月24日閲覧。
  3. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日、23頁。 
  4. ^ 『津山町史』後編376-389頁。
  5. ^ 鉄道ダイヤ情報』2001年12月号(交通新聞社)より。
  6. ^ JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(柳津駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年1月4日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ 気仙沼線における暫定的なサービス提供開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、東日本旅客鉄道盛岡支社、2012年7月18日。オリジナルの2020年6月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200620152010/http://jr-sendai.com/upload-images/2012/08/press20120718-kesennumasen.pdf2020年6月21日閲覧 
  2. ^ 気仙沼線BRT運行区間の前谷地駅延伸について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道盛岡支社、2015年4月23日。オリジナルの2020年6月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200620151343/http://jr-sendai.com/upload-images/2015/04/brt.pdf2020年11月7日閲覧 
  3. ^ 気仙沼線BRTダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、東日本旅客鉄道盛岡支社、2018年6月8日。オリジナルの2018年12月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20181215052357/http://jr-sendai.com/upload-images/2018/06/20180608.pdf2020年6月21日閲覧 
  4. ^ 気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月31日。オリジナルの2020年2月4日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200204215535/https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200131_ho01.pdf2020年2月6日閲覧 
  5. ^ 鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北運輸局、2020年1月29日。オリジナルの2020年2月1日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11630437/wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/sm/topics/td-haishitodoke0129.pdf2020年2月6日閲覧 

利用状況

編集
鉄道
  1. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月20日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
BRT
  1. ^ a b BRT駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
  2. ^ BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  3. ^ BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  4. ^ BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  5. ^ BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
  6. ^ BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月7日閲覧。
  7. ^ BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月20日閲覧。
  8. ^ BRT駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
  9. ^ BRT駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
  10. ^ BRT駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
  11. ^ BRT駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月7日閲覧。

参考文献

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  • 津山町史編さん委員会 『津山町史』後編 津山町、1989年。

関連項目

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外部リンク

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