柏おどり
概要
編集柏おどり自体は、1971年(昭和46年)に作られたものである。
柏市内では夏場を中心に各地で踊られており、柏まつりでは「柏おどり」と後述する「京北音頭」が踊られている。このほか、柏市内の盆踊りや小学校の運動会などでも「柏おどり」「京北音頭」の両方が踊られている。
柏まつりでは、「柏おどりコンテスト」も行われていて、市内の百貨店(現在は高島屋のみで、かつてはそごうも参加していたが店舗自体が閉店した)、町内会、学校、姉妹都市である只見町(福島県)などのチームが参加していた。1971年(昭和46年)制作当時そのままの踊り方(いわゆる「女踊り」)で踊る「伝統柏おどり」部門と、女踊りの変型版である「男踊り」やチーム独自のアレンジで踊る「創作柏おどり」部門に分かれていた。しかし、参加チーム数の減少などに伴い2019年(令和元年)を最後にコンテストは廃止。柏まつりが再開した2023年(令和5年)からは、前述の只見町チームなどの過去の参加チームが踊りを披露する形の、「柏おどりLIVE」にリニューアルし[1]、以後も過去の参加チームが披露する場は継続されている。
柏おどりなどで踊りを披露する場合は、2番の歌詞で「紅のたすきに桔梗笠」と歌われているとおり、桔梗笠をつけて踊ることがある(上記の写真も参照)。
沿革
編集柏市では1959年(昭和34年)に作られた「京北音頭」があり、三波春夫によって歌われていた[2]。1971年(昭和46年)に「柏商業まつり」(現:柏まつり)を開催することになり、新たな柏市の音頭として「柏おどり」が作られることになった。
そこで、地元柏市で発行している「柏市民新聞」が一般に歌詞を募集したところ多数の応募があった[3]。しかし、そこから1つには絞りきれず、3人を「入選」として、3人の入選作の歌詞をつなぎ合わせる形で作られた。そして、第1回の「柏商業まつり」で披露された。歌は、作曲を担当した市川昭介が当時専属であったキングレコードに所属する演歌歌手で、当時はまだ無名に近かった大月みやこが担当した。
2013年(平成25年)には、柏おどりをアップテンポにした上で、柏市立柏高等学校吹奏楽部演奏による「NEW柏おどり」[4]が制作された。「NEW柏おどり」については、2013年から2016年(平成28年)までは市内小学校限定のコンテストで実施され、各校オリジナルの振り付けや衣装で踊っていた。2017年(平成29年)以降も市立柏の演奏の曲目としては行われているが、柏まつりでのコンテストは廃止された。
2024年(令和6年)には、柏おどりをクラブミュージック風にアレンジした「シン☆柏おどり」を西口商店街が考案し、西口の新イベントとして開催した[5]。音楽はクラブミュージック調であるが、あくまで伝統柏おどりベースであるため、振り付けは伝統柏おどりとほぼ同様である。あわせて、前述の柏おどりLIVEは、「シン☆柏おどり」実施前に伝統柏おどりの模範演舞としての形での開催に変更され[6]、2019年(令和元年)までの柏おどりコンテストでは「創作柏おどり」(男踊り)として参加していたチームも含め[7]、伝統柏おどりでの披露に統一されている。
作詞・作曲等
編集関連項目
編集参考文献
編集- 『柏まつりの歴史』 柏まつり実行委員会著
脚注
編集- ^ “柏まつり2023”. 柏市. 2023年7月26日閲覧。
- ^ “歌のあゆみ 昭和32年~昭和39年”. 三波春夫オフィシャルホームページ. 2013年6月22日閲覧。
- ^ “柏市民新聞沿革”. 柏市民新聞. 2013年6月22日閲覧。
- ^ 『2013 柏まつり』(プレスリリース)柏まつり実行委員会、2013年 。2013年6月22日閲覧。
- ^ “伝統踊り クラブ調で 「シン☆柏おどり」登場 今風のノリが夏彩る”. 千葉日報. (2024年7月25日) 2024年7月27日閲覧。
- ^ 『2024柏まつりガイドマップ』(プレスリリース)柏市商工会議所、2024年7月 。2024年7月27日閲覧。
- ^ 『2019柏まつりチラシ』(プレスリリース)柏市商工会議所、2024年7月 。2024年7月27日閲覧。