枳実
枳実(きじつ)とは、ダイダイまたはナツミカンの未熟な果実を乾燥した生薬[注釈 2]である。ただし、カラタチとする異説がある[1][注釈 3]。解熱、健胃などの作用がある。
川越城の武家屋敷外囲いは、枳穀でなければならぬ、と決められていた[要出典]。今でも三久保町に行くとその名残が残っている。
生薬
編集大柴胡湯(だいさいことう)、四逆散(しぎゃくさん)、参蘇飲(じんそいん)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、茯苓飲(ぶくりょういん)などの漢方薬に配合される[2]。
製法
編集5~6月に未熟果実を摘果採集し、そのまま乾燥させる。あるいは半分に輪切りにして天日または温風で乾燥させる。香りと苦みが強く、果皮が良品とされる。[2]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 神農子. “生薬の玉手箱 【枳実(キジツ)と枳穀(キコク)】”. 株式会社ウチダ和漢薬. 2020年10月25日閲覧。
- ^ a b c “公益社団法人 東京生薬協会”. 2018年5月16日閲覧。
- ^ a b “コトバンク き‐じつ【×枳実】”. 2018年5月16日閲覧。