林郁
林 郁(はやし かおる、1959年12月26日 - )は、日本の実業家。デジタルガレージ創業者・代表取締役兼社長執行役員グループCEO、DGフィナンシャルテクノロジー取締役会長、カカクコム取締役会長。
人物・来歴
編集北海道斜里郡小清水町生まれ[1]。東京都国立市で育つ。東洋大学社会学部応用社会学科卒業[2]。マスコミュニケーション学を専攻。1983年に広告・編集制作会社のフロムガレージを設立。その後デザイン会社のクリエイティブガレージ、マルチメディアソフト制作のスタジオガレージを設立し、3社グループとなる。1995年に3社グループと、日本初の個人ホームページ「富ヶ谷」を作ったエコシスを合併し、伊藤穰一とデジタルガレージを共同創業[3]、代表取締役に就任[4]。
1996年デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム代表取締役[5]。2002年カカクコムに出資し[6]、代表取締役会長に就任。2003年カカクコム取締役会長[4]。2010年に日本初のシードアクセラレーションプログラム「Open Network Lab」を設立、現在にいたるまで審査員長を務める。2012年マネックスグループ取締役。2013年ベリトランス取締役会長。2016年クレディセゾン取締役[7]。2021年DGフィナンシャルテクノロジー取締役会長。
2017年、シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(ブルゴーニュワインの騎士団)を叙任。
2021年、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにあるメトロポリタン美術館へ、人間国宝の作品9点を含む日本の現代工芸作品18点を寄贈[8]している。
2021年に日本のインターネットの歴史の25年を振り返るとともに、次の25年の未来を語る「デジタルガレージ 未来が生まれ始まるところ 次のファーストペンギンたちへ」を出版[9]。
2023年、日本を代表する茶道文化の文化財を次世代に継承することを目的に、林郁の呼びかけで、伊藤穰一、元榮太一郎、佐藤輝英を加えた4名が発起人となり、各界の第一人者がアドバイザーとして参画する「沼津倶楽部継承プロジェクト」を開始[10]。国の有形文化財として文化庁に登録されている[11][12]「千本松・沼津倶楽部」の歴史的建築と文化価値の継承、発信を推進。
脚注
編集- ^ 北海道を地盤に世界に羽ばたくスタートアップ起業家を発掘・育成、「オンラボ北海道」始動リアルエコノミー2018/04/25
- ^ 林郁STARTUP DB(スタートアップデータベース)
- ^ 林郁×伊藤穰一 デジタルガレージ2人の共同創業者が語る注目すべき事業分野とはDG Lab Haus2018年11月16日 Blockchain
- ^ a b 2006年3月期 有価証券報告書 (2006年06月28日)カカクコム
- ^ 2002年6月期 有価証券報告書デジタルガレージ
- ^ デジタルガレージ カカクコムを連絡子会社化週刊BCN 2002年06月17日vol.945掲載
- ^ 2016年6月期四半期報告書 有価証券報告書 本決算 PDF
- ^ “デジタルガレージCEOの林郁が日本の日本の工芸作品18点をメトロポリタン美術館に寄贈。人間国宝の作品も”. 美術手帖. 2021年8月1日閲覧。
- ^ “『デジタルガレージ 未来が生まれ始まるところ 次のファーストペンギンたちへ』(林 郁,デジタルガレージ25周年プロジェクトチーム) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部”. 講談社BOOK倶楽部. 2021年8月16日閲覧。
- ^ 沼津倶楽部継承プロジェクト 沼津倶楽部
- ^ 登録有形文化財(建造物)沼津倶楽部北棟 文化庁 国指定文化財等データベース
- ^ 国登録有形文化財を有する宿〈沼津倶楽部〉が生まれ変わりました。Casa BRUTUS