林 立(リン・リー、1996年1月1日 - )は、台湾中華民国)の花蓮県出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。台湾の原住民であるアミ族の出身。CPBL楽天モンキーズに所属している。

林 立
Lin Li
楽天モンキーズ #39
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 花蓮県寿豊郷塩寮村
生年月日 (1996-01-01) 1996年1月1日(28歳)
身長
体重
182 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手外野手三塁手
プロ入り 2017年 ドラフト2位
初出場 2017年8月30日
年俸 月給40万台湾元(2022年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
WBC 2023年
プレミア12 2019年2024年
林 立
各種表記
繁体字 林 立
拼音 Lín Lì
注音符号 ㄌㄧㄣˊㄌㄧˋ
和名表記: りん りつ
発音転記: リン・リー
英語名 Lin Li
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獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2017

経歴

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2017年CPBLドラフト会議でLamigoモンキーズから2巡目で指名され、契約金の440万台湾元(プラス出来高払い60万台湾元)で入団した。デビュー戦となった8月30日の中信兄弟戦で初安打、初本塁打、初盗塁を記録するなど[1]、13試合に出場して打率.340、2本塁打、11打点の成績を残し実力の片鱗を見せた。またシーズンオフに第1回アジアプロ野球チャンピオンシップチャイニーズタイペイ代表に選出された。

2018年は95試合に出場し、規定打席不足ながら打率.317、7本塁打、38打点を記録した。

2019年は怪我で開幕スタメンを逃したが、チームに戻ってからは目を見張るようなパフォーマンスを見せ、7月10日に規定打席数に達して打率.404で当時点の首位打者となった[2]。そのまま打率1位をキープしたまま首位打者を獲得した。台湾シリーズでは打率.520、3本、11打点と大暴れしシリーズの最優秀選手に輝いた。オフには2019 WBSCプレミア12に出場した[3]。同大会初戦のプエルトリコ戦では初回に逆方向へホームランを放ち、勝利に貢献した[4]

2020年は7月12日の中信兄弟戦から5試合連続ホームランを記録した[5]。上半季はリーグ唯一の打率4割越えで終えた[6]。同月24日の富邦ガーディアンズ戦でスタメン出場してから腰の違和感で時々、ベンチスタートがあった。同月には打率.366、7本塁打を記録し月間MVPを獲得した[7]。最終的にはキャリアハイの25本塁打、22盗塁をマークし打率も.358を残すも、陳傑憲と僅か2厘差で首位打者のタイトルを逃した。

2021年は開幕から主に三塁手として出場していたが、4月中盤から5月初旬かけて自身の不振と若手の台頭があり、ベンチスタートが多くなった。しかし5月中旬に外野手が駒不足となり、同月11日の味全ドラゴンズ戦以降、外野でのスタメン出場が増えた[8]。同月13日の富邦ガーディアンズ戦では同点適時打を含む2安打を放ち單場MVPに輝いた[9]。最終的には98試合に出場し打率.277、7本塁打、47打点、27盗塁をマークし、自身初となる盗塁王を獲得した。

2022年は4月に月間MVPを獲得するなど開幕から好調を維持し、前年の不振から完全復活。最終的に打率.335、14本塁打、83打点、140安打の好成績を残し、首位打者、最多安打、打点王のタイトルを獲得した[10]。また本塁打数も吉力吉撈・鞏冠と並んでリーグトップタイであったが、記録が並んだ場合は打数の少ない方を上位とするCPBLの規定により本塁打王とは認められず、三冠王の座は惜しくも逃した[10]。またリーグ年間最優秀選手(MVP)に二塁手として初めて選ばれた[10]

2023年は開幕前の3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)チャイニーズタイペイ代表として出場した。

2024年のシーズン終了後は2024 WBSCプレミア12台湾代表に選出され出場した。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2017 Lamigo
楽天
13 53 47 12 16 2 0 2 24 11 2 1 0 0 6 0 0 15 2 .340 .415 .511 .926
2018 95 335 306 62 97 18 2 7 140 38 12 3 8 3 16 0 2 82 6 .317 .352 .458 .810
2019 103 445 388 97 151 29 4 20 248 81 9 5 11 6 35 2 5 72 9 .389 .438 .639 1.077
2020 108 462 416 92 149 23 4 25 255 86 22 6 1 2 37 2 6 107 5 .358 .414 .613 1.027
2021 98 407 364 72 101 22 6 7 156 47 27 6 5 2 33 2 3 89 11 .277 .341 .429 .770
2022 109 474 418 74 140 30 2 14 216 83 22 7 3 9 40 0 4 77 5 .335 .391 .517 .908
通算:6年 526 2176 1939 409 654 124 18 75 1039 346 94 28 28 22 167 6 20 442 38 .337 .392 .536 .928
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

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表彰

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記録

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背番号

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代表歴

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脚注

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  1. ^ 中職》林立生涯首打席開轟 猛打賞奪MVP”. 自由體育 (2017年8月30日). 2023年7月16日閲覧。(中国語)
  2. ^ 中職/林立補足打席數 「4割男」成打擊王 ETToday運動雲 (中国語) (2019年7月10日) 2019年7月10日閲覧
  3. ^ 12強棒球賽中華隊28人名單 大黑馬高宇杰岳東華入列[影 | 運動 | 重點新聞 | 中央社 CNA]” (中国語). www.cna.com.tw. 2019年10月1日閲覧。
  4. ^ 世界12強棒球賽中華隊6比1克波多黎各 旗開得勝” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2019年11月5日閲覧。
  5. ^ 中職/林立連5場開轟 隊史只林智勝” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2020年7月20日閲覧。
  6. ^ 自由體育 (2020年7月19日). “中職》上半季全聯盟唯一「四割男」 林立:我高中打擊不好 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2020年7月19日閲覧。
  7. ^ 聯合新聞網 (20200801T183200Z). “中職/7月投打MVP出爐 德保拉、林立獲選 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年8月1日閲覧。
  8. ^ 1棒右外野林立 樂天找到最佳攻擊隊形 | 蘋果新聞網 | 蘋果日報” (中国語). 蘋果新聞網. 2021年5月12日閲覧。
  9. ^ 林立敲關鍵安打 樂天7:4擊退富邦”. www.cpbl.com.tw. 2021年5月13日閲覧。
  10. ^ a b c “打撃4部門で1位”「台湾の山田哲人」が快挙…初の二塁手MVP 2022年CPBL表彰選手”. Full-Count (2022年12月21日). 2023年7月16日閲覧。

外部リンク

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