林業遺産
林業遺産(りんぎょういさん)は、一般社団法人日本森林学会が、100周年を契機として2013年度から選定を開始した、林業発展の歴史を示す景観、施設、跡地等や、体系的な技術、特徴的な道具類、古文書等の資料群である[1]。
学会員により推薦された候補を林業遺産選定委員会で審議した上、理事会で承認を得ることにより選定される[1]。2020年度までに45件が選定されている[2]。
一覧
編集2013年
編集- 「太山の左知」をはじめとした興野家文書(栃木県)
- 旧木曾山林学校にかかわる林業教育資料ならびに演習林(長野県)
- 全国緑化行事発祥の地(茨城県)
- 木曾森林鉄道(遺産群)(長野県)
- 四国森林管理局保存の大正~昭和初期の林業関係写真(高知県)
- 飯能の西川材関係用具(埼玉県)
- いの町の森林軌道跡(高知県)
- 東京大学樹芸研究所岩樟園クスノキ林(静岡県)
- 大学演習林発祥の地:浅間山(千葉県鴨川市)(千葉県)
- 猪名川上流域の里山(台場クヌギ林)(兵庫県)
2014年
編集2015年
編集- 若狭地域に継承された研磨炭の製炭技術(福井県)
- 若狭地域の里山における熊川葛の生産技術(福井県)
2016年
編集- 伊豆半島の森林史に関する資料(静岡県)
- 小石原の行者杉(福岡県)
- 屋久島の林業集落跡及び森林軌道跡(鹿児島県)
- 蒸気機関車「雨宮21号」と武利意・上丸瀬布森林鉄道遺構群(北海道)
- 初代保護林 白髪山天然ヒノキ林木遺伝資源保存林(高知県)
- 木曽式伐木運材図会(長野県)
- 足尾における治山事業による緑の復元(栃木県)
2017年
編集- 矢部村における木馬道と木場作林業(福岡県)
- 我が国初の森林鉄道「津軽森林鉄道」遺構群及び関係資料群(青森県)
- 旧帝室林野局木曽支局庁舎および収蔵資料群(長野県)
- 日本近代砂防の祖・諸戸北郎博士の設計による渓間工事建造物群(愛知県)
- 遠山森林鉄道の資料および道具類・遺構群(長野県)
- 海部の樵木林業(徳島県)
- 進徳の森と中村弥六の関連資料群(長野県)
- 北山林業(京都府)
2018年
編集- 十勝三股の林業集落跡地と森林景観(北海道)
- 木地師文化発祥の地 東近江市小椋谷(滋賀県)
- 琉球王朝時代の多良間島の「抱護」と『林政八書』(沖縄県)
- 郡上林業の歴史と技術を伝承する資料・展示と社叢林(岐阜県)
2019年
編集- 湯野風穴種子貯蔵施設遺構(福島県)
- 大日本山林会の林業文献センターと収集資料群(東京都)
- 平蔵沢ヒバ人工林施業展示林(岩手県)
- 米沢市の山との暮らしを伝える遺産群:草木塔群と木流し(山形県)
- 再度山の植林と関連資料(兵庫県)
- 大型木製水車駆動帯鋸製材装置一式(岡山県)[3]
2020年
編集脚注
編集- ^ a b “林業遺産”. 日本森林学会. 2019年6月5日閲覧。
- ^ 林業遺産 日本森林学会
- ^ “林業遺産 全林業遺産リスト・地図”. 日本森林学会. 2021年3月8日閲覧。
- ^ “林業遺産選定一覧(2020年度)”. 2021年5月30日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 林業遺産 日本森林学会