松田悠介
松田 悠介(まつだ ゆうすけ)は日本の社会起業家・実業家・教育者。Teach for Japan[1]やLearning for All の創業者。現在は学部と大学院の海外進学を支援するCrimson Education Japan の代表取締役、株式会社CRAZYの取締役、Waterdragon財団の代表、一般社団法人「教師の日」普及委員会 代表理事を務める。千葉県生まれ、東京育ち。
まつだ ゆうすけ 松田 悠介 | |
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生誕 |
1983年7月14日(41歳) 日本・千葉県 |
職業 | 実業家 |
団体 |
Crimson Education Japan 代表取締役 文部科学省 中央教育審議会 教員養成部会 委員 |
人物
編集いじめられていた中学生時代に体育の先生に救われて、体育の教員を目指すようになる。体育の教員になるために日本大学に進学。大学を卒業後、都内私立の男子校で体育の教員として着任。その後、教育委員会に嘱託の職員として就く。2008年からはハーバード大学の教育大学院に進学し、在学中にTeach For Americaの創業者であるWendy Kopp と出会う。帰国後はPwC Japanにコンサルタントとして勤務後、2010年にLearning For All、2012年には認定NPO法人Teach For Japanを創業している。2017年7月からは日本財団国際フェローシップ第6期フェローとしてスタンフォード大学経営大学院に進学[2]。
ハーバード進学
編集教職員時代、旧態依然とした学校教育を変革するため、自ら理想の学校を設立することを決意する。この目標を達成するため、学校経営とリーダーシップについて学ぶための進学先を探し始めた。はじめは国内を調査したが、選択肢が限られていたため、国外にも視野を広げたところ、アメリカが特に魅力的であることを発見した。教授陣のプロフィール、発表論文、提供されるコースを基準に候補校をリストアップし、最終的にハーバードが最有力候補となった。
ハーバードを目指すにあたり、英語力の向上が大きな課題となった。英語能力試験の TOEFL 初回受験では 50 点台(110点が必要点数)だったが、10ヶ月の猛勉強の末、104点まで点数を引き上げた。この過程で、勉強のストレスにより胃痙攣を起こし入院するほどの困難を経験した。英語力が入学基準を下回っていたにもかかわらず、予想外にもハーバードから合格通知を受け取った。入学後、審査官に合格理由を尋ねたところ、エッセイが印象的だったこと、学校設立への強い意志と教職員時代のチャレンジが高く評価されたことが明らかになった。なおこのエッセイ全文は現在も本人のブログで閲覧可能である。[3][4]
学歴
編集- 2018年、Stanford Graduate School of Business 修了 / 修士
- 2009年、Harvard Graduate School of Education 修了 / 修士
- 2006年、日本大学文理学部体育学科 卒業 / 学士
職歴
編集- 2019-現在、株式会社Crimson Education Japan / 代表取締役
- 2018-2019、スタンフォード大学 客員研究員
- 2017-現在、Waterdragon財団 / 代表
- 2017-現在、株式会社CRAZY / 取締役
- 2014-2017、京都大学 / 特任准教授
- 2012-2017、認定NPO法人 Teach For Japan / 創業者 兼 CEO
- 2010-2014、Learning for All / 創業者 兼 CEO
- 2009-2010、PwC Japan / アソシエイト
- 2008、千葉県市川市教育委員会 / 教育政策課分析官
- 2006-2008、都内中学校と高校で 体育教師
その他
編集- 文部科学省 中央教育審議会 教員養成部会 委員
- 認定NPO法人 Teach For Japan / 代表理事
- 一般社団法人「教師の日」普及委員会 代表理事
- 一般社団法人あしなが育英会 / 理事
- NPO法人 Learning for All / 理事
- Lean In Tokyo / アドバイザー
- NPO法人DxP / アドバイザー
受賞歴
編集- 日本財団 国際フェロー に選出
- 日経ビジネス「今年の主役100人」(2014年)に選出
- 世界経済会議(ダボス会議) Global Shapers Community (2012年)に選出
著書
編集- グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」 - ダイヤモンド社
出演
編集- NHK Eテレ ジレンマ+ 2013年9月24日 [5]
- NHK Eテレ ニュー試 選アメリカ・ハーバード大学 2023年08月19日 [6]
脚注
編集- ^ https://teachforjapan.org/board-advisor/ - 団体概要>理事・アドバイザー
- ^ “日本財団国際フェローシップ 2017年度フェロー”. 日本財団. 2019年8月9日閲覧。
- ^ 松田 悠介『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』ダイヤモンド社、4/12、85-97頁。
- ^ “LIFE IS EDUCATION ~体育教師留学奮闘記~ ハーバードに合格したエッセイ”. lifeiseducation.blog21.fc2.com. 2024年11月5日閲覧。
- ^ “松田悠介 | 出た人 | ジレンマ+”. dilemmaplus.nhk-book.co.jp. 2024年11月5日閲覧。
- ^ NHK. “データベースで探す”. NHKクロニクル. 2024年11月5日閲覧。
外部リンク
編集- Teach for Japan
- 教師の日 日本公式サイト https://japan-teachers-week.jp/