松浦悟郎
日本のカトリックの聖職者
松浦 悟郎(まつうら ごろう、1952年9月28日 - )は、日本のカトリック教会聖職者で、現任のカトリック名古屋教区司教である。洗礼名は「ミカエル」。
ミカエル 松浦悟郎 Michael Gorō Matsuura | |
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カトリック名古屋教区司教 | |
2015年 | |
教会 | カトリック教会 |
司教区 | 名古屋 |
着座 | 2015年6月13日 |
前任 | 野村純一 |
他の役職 | 大阪大司教区補佐司教(1999年 - 2015年) |
聖職 | |
司祭叙階 | 1981年3月21日 |
司教叙階 | 1999年7月17日 |
個人情報 | |
出生 |
1952年9月28日 愛知県名古屋市 |
出身校 | 上智大学神学部 |
略歴
編集役職
編集- 難民移住移動者委員会委員長
- 子どもと女性の権利擁護のためのデスク委員長
思想と行動
編集2001年(平成13年)9月22日、『過ちをくりかえさないために』という新世紀の声明の中で、「愛し合うように創られた人間であるのに、我を忘れて殺し合いへと突き進んできた」歴史を回顧し、「キリストは人々の憎しみと排斥の中にあって、『剣をさやに収めなさい』と弟子たちを戒め、和解と赦しを願って十字架に上り、そのために自らの命を差し出した」と述べ、「このキリストの生き方に従っていこう」と呼びかけた。
九条の会の賛同者でもあり、「九条の会の設立を心からうれしく思い、連帯したいと思います。私たちも同じ趣旨で活動しています。日本を「戦争の出来る国」への転換は絶対に阻止しなければならないと考えます。そのために平和憲法を守る一点に集中して集まりましょう」[3] というメッセージを寄せている。
2013年(平成25年)3月13日、阪急電車の車内で、座っている女性にわいせつ行為をしている男を取り押さえた。司教が取り押さえた男は、短躯の司教よりも背が高く20歳も年下の会社員であったが、司教は「まったく怖くなかった」と語り、「犯罪を見て見ぬふりをするようなことには憤りを感じていた」と当時を振り返った[4]。
「司教紋章」は、アルファベットのPとJから成り、全体は「握手」と「鳩」がイメージされている。その意味するところは、この世における神の国は具体的には全被造物(緑)の調和のうちに正義(Justitia)に基づくキリストの平和(Pax)によって、実現していくというものである[5]。
著書
編集- 松浦悟郎『武器なき世界の実現を – 報復でなく、いのちの連鎖へ』女子パウロ会、2002年 ISBN 978-4789605489
参考文献
編集- 白波瀬達也「インタビュー 大阪希望館についてカトリック大阪大司教区司教 松浦悟郎氏」(『国際宗教研究所ニュースレター』第64号、2009年)
脚注
編集- ^ 名古屋教区司教に、松浦悟郎司教 バチカン放送局
- ^ 松浦司教が着座 カトリック新聞オンライン(2015年6月17日)
- ^ 「九条の会」賛同者・賛同メッセージ
- ^ “白昼の電車内に下半身露出男 見て見ぬふりできぬ 司教、敢然と 大阪”. 産経新聞 (2013年3月13日). 2013年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月21日閲覧。
- ^ わたしたちの教区 カトリック名古屋教区
関連項目
編集外部リンク
編集先代 安田久雄 |
カトリック大阪大司教区 補佐司教 1999年 – 2015年 |
次代 酒井俊弘 |
先代 野村純一 |
カトリック名古屋教区 教区長 2015年 – |
次代 |