松浜の池
松浜の池(まつはまのいけ)は、新潟市北区松浜にある河口閉塞湖。松浜の沼、ひょうたん池 と呼称されることもある。以前は池が浅く丸い形をしていたことから輪湖(わご)と呼ばれていた。
松浜の池 | |
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松浜の池周辺の空中写真。2009年4月30日撮影。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 | |
所在地 |
日本 新潟県新潟市北区 |
位置 | 北緯37度57分41.8秒 東経139度08分15.2秒 / 北緯37.961611度 東経139.137556度座標: 北緯37度57分41.8秒 東経139度08分15.2秒 / 北緯37.961611度 東経139.137556度 |
面積 | 0.022[1] km2 |
水面の標高 | T.P.+0.5 m |
成因 | 河口閉塞湖 |
淡水・汽水 | 淡水 |
プロジェクト 地形 |
概要
編集新潟市の北東部に位置し、阿賀野川と日本海から続く新潟砂丘内にあり、防潮堤を挟んだ池の南側には集落が広がる。長細いひょうたんのような形状をしており、ひょうたん池と呼ばれる要因となっている。 もともとは阿賀野川河口の一部であったが、波や風で吹き寄せられた砂によって閉塞・形成された。流入出する河川は無く湧水で維持されており、日本海から最も近いところでは距離が130メートルほどで水面の標高は+0.5mであるが淡水湖である。 昭和初期に存在していたが、河口・海岸の砂丘地にあるため浸食や堆積によって池の形は頻繁に変化し、いったん消滅していたこともある。1973年頃には現在の形状になったとみられる。
生物
編集池の近辺には海浜植物やニセアカシアが生息し、ヨシやヒメガマが群生している。比較的新しく小さな池であるが生活排水の流入がなく、また防潮堤によって人の生活とは基本的に切りはなされているため、オオモノサシトンボ、オオセスジイトトンボ、メダカ、モノアラガイ、マツモ、ホザキノフサモ、クロモ、トチカガミなど多くの希少種が生息している。またオニバスが自生しており、現在の北限となっている。オオモノサシトンボは当地をのぞき、新潟県内では絶滅している。ブラックバスの移入などにより、生態系が脅かされる事態となっている。
脚注
編集- ^ 松浜の池 | 潟のデジタル博物館(新潟市公式) - 潟のデジタル博物館.2020年6月21日閲覧。