松井 透(まつい とおる、1926年8月3日[1]- 2008年3月23日)は、日本の東洋史学者。

東京出身。旧制京都一中旧制三高京大理学部(中退)、京大工学部(中退)[2]を経て1952年東京大学文学部西洋史学科卒、1955年同大学院研究奨学生修了、平凡社嘱託として『世界歴史事典』を編集、1956年青山学院大学経済学部第二部専任講師、1960年助教授、1965年東京大学東洋文化研究所専任講師、1968年助教授、1973年教授、1987年定年退官、名誉教授。1988年川村学園女子大学教授、日本南アジア学会初代理事長[2]。1994年-1997年日本学術会議会員[2]

著書

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  • 『北インド農産物価格の史的研究』東京大学出版会 1977
  • 『イギリス支配とインド社会 19世紀前半北インド史の一研究』東京大学出版会 1987
  • 『世界市場の形成』岩波書店(世界歴史叢書) 1991、ちくま学芸文庫 2021
  • 『バニヤンの樹かげで 異文化への視野』筑摩書房 1994

共編著

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  • 『インド史における土地制度と権力構造』山崎利男共編 東京大学出版会 1969
  • 『インド土地制度史研究 史料を中心に』 東京大学出版会 1972
  • 『バングラデシュ米作の地域構造 タナ・レベルの統計分析』佐藤宏共編 アジア経済研究所 1986

参考文献 

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  • 松井透教授略歴・主要著作目録「東洋文化研究所紀要」1987-3

脚注 

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  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ a b c “訃報 松井透名誉教授”. 東京大学学内広報 1374: 32. (2008). https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400004846.pdf.