東海NEXUS
東海NEXUS(とうかいネクサス)は、愛知県一宮市に活動拠点を置く女子硬式野球のクラブチームである。全日本女子野球連盟、全日本女子硬式クラブ野球連盟、中部女子硬式野球連盟(センターリーグ)に所属している。
東海NEXUS | |
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TOKAI NEXUS | |
会社名 | 一般社団法人東海NEXUS |
創設 | 2020年2月16日 |
所属リーグ | |
センターリーグ(中部女子硬式野球連盟) | |
歴代チーム名 | |
東海NEXUS(2020年 - ) | |
本拠地 | |
平島公園野球場(一宮市営球場) 愛知県一宮市(2020年 - ) | |
獲得タイトル | |
球団組織 | |
監督 | 碇穂(代表理事兼監督) |
キャプテン | 菰田晴香 |
概要
編集チーム名の「NEXUS」は英語で「連鎖」「連結」「つながり」を意味し、女子野球選手の活動の場の創出、未来を担う子どもたちが健やかに育つ環境作り、地域雇用への貢献を理念に、本拠地の一宮市に限らず、愛知県、東海地方、中部地方の女子野球の知名度の向上、文化の発展を目的として活動している[1]。
発足までの経緯
編集2018年に淡路島から愛知県一宮市に移転してきた日本女子プロ野球機構(JWBL)球団の愛知ディオーネは、地元密着をキーワードに順調に女子野球文化を地域に根付かせていった。ところが2019年のシーズン終了後に、契約形態の変更などをめぐってJWBLの全所属選手(71人)の半数以上(36人)が退団[2]。さらには2020年のシーズンは全球団が京都に集結し、関西を中心としたリーグ戦を開催することが発表された[3]。これにより愛知ディオーネは、チーム名に愛知という地域名こそ残せどわずか2年で事実上の撤退となった。
ディオーネの監督であった碇穂は、愛知県に移転してきた際、東海地方の女子野球の知名度の低さを目の当たりにし、学校訪問や野球教室などを積極的に行っていた。ところが女子プロ野球チームが撤退することにより東海地方の女子野球文化が再び衰退する危機を感じたことから一宮市に残り、一宮を拠点とした東海地方・中部地方の女子野球の知名度を向上させるためのチームを作ることを決意。2020年2月16日に東海NEXUSの創設が発表された[4]。初代メンバーとしてディオーネ時代の教え子でもある堀田ありさ、三原遥、只埜榛奈、榊原梨奈の4人に加え、女子プロ野球に所属していた青木悠華、山口千沙季の6人が所属することも同時に発表された[4]。
同年3月16日には法人化のアナウンスを行い、一般社団法人東海NEXUSとしての活動を行うことが発表された[5]。
2020年は出場登録選手が規定に満たないことからチーム単独でのリーグ戦参加を見送ることになり、山口千沙季[6]、三原遥[7]の退団などにより人数が揃うのに苦労を伴ったが、2021年から愛知ディオーネを退団した笹沼菜奈[8]、ハナマウイから樋口楓[9]が加入すると、4月1日に新入団選手5名が加入し、チーム単独で一般社団法人全日本女子野球連盟への加盟ができることとなった。
東海RAISE 発足と大学連携
編集2024年現在、高校女子野球部が急増しているが大学女子野球部は少なく地方大学に分散し、クラブチームも関東や関西に集中していることなどもあり、多くの学生は進学や就職時に野球をやめるか他地域のクラブや大学で学業や就業と並行して選手生活を続けるかの選択を迫られている現状である。また従前は東海NEXUSの練習拠点がなく施設確保に課題があった[10]。
そこで隣接市の岐阜県各務原市に所在し健康科学や福祉系の学部がある東海学院大学と連携協力締結と併せて、NEXUSの下部組織で大学と共同運営する「東海RAISE」の発足を2024年10月に発表した。チーム側は野球部や学内施設の利用提携・男子野球部との交流・大学通学希望選手の入団など競技継続と大学教育の両立を図り、大学側も資格取得などのデュアルキャリアを支援し、女子の競技人口が増えれば球界全体の活性化にも繋がるのではと期待する長谷部裕監督の考えのもと野球部との協力関係や指導者育成などを通して女子野球の普及活動に協力するという[10][11]。
所属選手
編集2024年10月大会時点[12][13][14][15][16]。太字はキャプテン。
監督・コーチ
編集背番号 | 役職 | 名前 | 備考 |
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50 | 監督 | 碇穂 | |
88 | ヘッドコーチ | 高木道彦 | |
コーチ | 平松聡 | ||
22 | 広報 | 笹沼菜奈 | 23年まで選手 |
スタッフ | 野口眞孝 |
投手
編集背番号 | 名前 | 投 | 打 | 備考 |
---|---|---|---|---|
16 | 藤井亜子 | 右 | 左 | |
17 | 佐藤遥 | 右 | 右 | |
18 | 堀田ありさ | 右 | 右 | 2019年JWBL・愛知ディオーネ |
19 | 西垣津愛 | 右 | 左 | |
47 | 三浦ひより | 右 | 左 |
捕手
編集背番号 | 名前 | 投 | 打 | 備考 |
---|---|---|---|---|
21 | 成田紫瑛 | 右 | 左 | |
53 | 樋口楓 | 右 | 右 |
内野手
編集背番号 | 名前 | 投 | 打 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 藤田理子 | 右 | 左 | |
4 | 齊藤千夏 | 右 | 左 | |
6 | 只埜榛奈 | 右 | 右 | 2019年JWBL・埼玉アストライア |
9 | 高橋咲耶 | 右 | 右 | |
31 | 市川結 | 右 | 右 | |
54 | 田中凜 | 右 | 右 | 2024年加入 |
外野手
編集背番号 | 名前 | 投 | 打 | 備考 |
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2 | 酒井柚里 | 右 | 左 | 2024年加入 |
7 | 菰田晴香 | 右 | 右 | |
8 | 藤原和那子 | 右 | 左 | |
26 | 古市莉子 | 左 | 左 | 2024年加入 |
29 | エロディー・オーサリバン | 右 | 右 |
過去の主な所属選手
編集メディア出演
編集スポンサー
編集2024年4月時点、五十音順。
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関連項目
編集脚注
編集- ^ 『女子硬式野球クラブチーム 「東海NEXUS」発足のお知らせ』(プレスリリース)東海NEXUS、2020年2月10日 。2021年10月2日閲覧。
- ^ “「女子プロ野球」40人が大量退団…来季は2球団体制か”. 産経WEST. (2019年11月1日) 2021年10月2日閲覧。
- ^ “女子プロ野球は京都メインで開催、存続は「使命」”. 日刊スポーツ. (2020年2月10日) 2021年10月2日閲覧。
- ^ a b “【女子野球】元女子プロ退団選手が愛知でクラブチームを創設”. スポーツ報知. (2020年2月16日) 2021年10月2日閲覧。
- ^ 『法人化のご報告』(プレスリリース)一般社団法人東海NEXUS、2020年3月16日 。2021年10月2日閲覧。
- ^ 『山口千沙季選手、退団のお知らせ』(プレスリリース)東海NEXUS、2020年12月4日 。2021年10月2日閲覧。
- ^ 『三原遥選手、退団のお知らせ』(プレスリリース)東海NEXUS、2021年1月18日 。2021年10月2日閲覧。
- ^ 『笹沼菜奈選手、入団のお知らせ』(プレスリリース)東海NEXUS、2021年1月1日 。2021年10月2日閲覧。
- ^ 『樋口楓選手、入団のお知らせ』(プレスリリース)東海NEXUS、2021年1月30日 。2021年10月2日閲覧。
- ^ a b “お知らせ 東海学院大学と東海NEXUSとの連携協力の締結”. 東海学院大学 (2024年10月23日). 2024年10月30日閲覧。
- ^ “岐阜・各務原の東海学院大と連携協定 一宮の女子硬式野球チーム「東海NEXUS」”. 中日新聞電子版 (2024年10月27日). 2024年10月30日閲覧。
- ^ “東海NEXUS 第20回記念伊予銀行杯 全日本女子硬式野球選手権大会”. 全日本女子野球連盟. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “東海NEXUS 第19回伊予銀行杯 全日本女子硬式野球選手権大会”. 全日本女子野球連盟. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “東海NEXUS 第18回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会”. 全日本女子野球連盟. 2023年12月17日閲覧。
- ^ “選手・スタッフリスト”. 東海NEXUS. 2024年10月31日閲覧。
- ^ 2023年12月14日 東海NEXUS @TOKAI_NEXUS2020
- ^ “番組紹介”. FMいちのみや. 2021年10月2日閲覧。
外部リンク
編集- 東海NEXUS公式サイト
- 東海NEXUS (@TOKAI_NEXUS2020) - X(旧Twitter)
- 東海NEXUSオンラインサロン