東新町駅
東新町駅(ひがししんまちえき)は、愛知県新城市平井字若杉にある、東海旅客鉄道(JR東海)の駅である。
東新町駅 | |
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駅舎(2009年9月) | |
ひがししんまち Higashi-Shimmachi | |
◄新城 (1.0 km) (1.2 km) 茶臼山► | |
所在地 | 愛知県新城市平井字若杉12 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■飯田線 |
キロ程 | 22.6 km(豊橋起点) |
電報略号 | シシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
512人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)1月1日 |
備考 | 簡易委託駅 |
豊橋駅と辰野駅を結ぶ飯田線の中間駅(途中駅)の一つである。新城市新城地区北部に位置し、駅周辺は同市中心市街地東端にあたる。開業は1914年(大正3年)。豊川鉄道運営から国有化を経て、国鉄分割民営化に伴いJR東海に継承され現在に至っている。
歴史
編集当駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部に当たる豊橋 - 大海間を運営していた私鉄である。当駅を挟む新城 - 大海間が1900年(明治33年)に開通した際当該区間に途中駅は開設されていなかったが、それから14年を経た1914年(大正3年)1月に当駅が開設された。
1943年(昭和18年)8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国鉄飯田線が成立する。これに伴い当駅も国鉄の駅となった。1971年(昭和46年)には開設時からの貨物取扱が廃止されて旅客駅となり、そのまま1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。
年表
編集- 1914年(大正3年)1月1日:豊川鉄道の駅として開業[1]。
- 1943年(昭和18年)8月1日:豊川鉄道国有化に伴い、国鉄飯田線の駅となる[1]。
- 1971年(昭和46年)12月1日:貨物及び荷物扱い廃止[1]。業務委託駅化[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海が継承[1]。
- 2008年(平成20年):新駅舎供用開始。
- 2012年(平成22年)4月1日 : 業務委託駅から新城市が受託する簡易委託駅となる。
- 2025年(令和7年)春:ICカード「TOICA」の利用が可能となる(予定)[3]。
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旧駅舎(2007年2月)
駅構造
編集単式ホーム1面1線を有する地上駅である。この駅から本長篠駅までホーム有効長は5両編成分であったが、現在は当駅の駅前踏切周辺区画整理に伴い、駅横豊橋側ホームが削られ、有効長が減り、4両編成が最長となった。また、かつては向かい側にもホームがあった[4]が、線路は剥がされ、ホーム跡のみが残る[5]。
駅舎は2008年(平成20年)に改築されたものが使用されている[4]。
営業形態については2007年(平成19年)時点で、駅長配置駅(管理駅)である豊川駅の管理下に置かれた業務委託駅(東海交通事業に業務を委託)で[6]、JR全線きっぷうりばを設置していた[6]。しかし、JR東海は利用者減に伴い2012年(平成24年)3月末をもって業務委託を打ち切り無人駅とする方針を示した[7][8]。これを受けて新城市は2012年(平成24年)度の予算に「乗車券類販売事業」の費用を計上[9]、JR東海から新城市が簡易委託を受けて、同年4月1日から窓口業務を引継ぐこととした。当初、3年経過時に継続か撤退かを判断するとしていた[10][11]が、2023年(令和5年)10月現在も継続している[12]。
自動券売機は無いが、出札窓口が設けられている。
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出札窓口
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ホーム
停車列車
編集当駅には、豊橋方面(上り)・飯田方面(下り)の双方共1時間当たり概ね1本(ラッシュ時は最大2本)の列車が停車する。停車する種別は普通列車と、上り1本のみ設定されている快速列車の2種類であり、特急「伊那路」は通過する。
駅周辺
編集東新町駅周辺から西隣の新城駅周辺に至る地域は、「新城市中心市街地活性化基本計画」[13]にて新城市の中心市街地として位置付けられている。駅のある平井は、新城市の北部地区(旧・南設楽郡東郷村域)に当たる。
- 愛知県新城設楽合同庁舎
- 新城保健所
- 新城地域文化広場
- 愛知県立新城有教館高等学校
- 桜淵公園
- 国道151号
- 愛知県道444号東新町停車場線
- 豊鉄バス新豊線 東新町バス停
- 新城市Sバス作手線 東新町バス停
- ドラッグスギヤマ新城東店
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、99頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「本年度は飯田線 静鉄 12月から営業近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年8月7日、1面。
- ^ 『【社長会見】TOICA利用エリアの拡大について』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年12月21日。オリジナルの2023年12月21日時点におけるアーカイブ 。2023年12月21日閲覧。
- ^ a b 川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年、34(配線図),76頁。ISBN 978-4-06-270064-1。方角は配線図と実際の地図との対照から補記。
- ^ 笠原香・塚本雅啓『タイムスリップ飯田線』大正出版、2007年、95頁。ISBN 978-4-8117-0657-3。
- ^ a b 『東海旅客鉄道20年史』、732・733頁
- ^ 『しんしろ市議会だより』No.27 平成24年2月15日 (PDF) 、p6(新城市ウェブサイト)
- ^ 「飯田線の3駅、4月から無人化へ 利用者大幅減に伴う措置」、東愛知新聞、2011年11月23日配信
- ^ 「新城市 平成24年度予算案の概要 (PDF) 」、p9,26(新城市ウェブサイト)
- ^ 『しんしろ市議会だより』N0.28 平成24年5月15日 (PDF) 、p11(新城市ウェブサイト)
- ^ 『平成24年3月定例会 予算・決算委員会(当初予算)記録』 (PDF) 、p3(新城市ウェブサイト)
- ^ 新城市議会議事録 - 2018年9月18日
- ^ 「新城市中心市街地活性化基本計画」(新城市ウェブサイト)