東広島バイパス
国道2号バイパス
東広島バイパス(ひがしひろしまバイパス)は、広島県の東広島市八本松町から安芸郡海田町南堀川町に至る国道2号のバイパス道路である。地域高規格道路「東広島廿日市道路」の一部を構成する。自動車専用道路であるため、125 cc以下の自動二輪車・原動機付自転車は通行不可。
自動車専用道路 | |
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東広島バイパス 東広島・安芸バイパス | |
路線延長 | 7.7 km(安芸バイパス) 9.6 km(東広島バイパス) |
開通年 | 1998年 - 2023年 |
起点 | 広島県東広島市八本松町宗吉 |
終点 | 安芸郡海田町南堀川町 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道2号西条バイパス 国道2号広島南道路 国道2号新広島バイパス |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
事業名では広島市安芸区上瀬野町から東が安芸バイパス(あきバイパス)、西が東広島バイパスとなっている[1]が、案内標識等では両区間を抱合する通称名として「東広島バイパス」が用いられている。
概要
編集国道2号の渋滞緩和、交通安全の確保などを目的として整備が進められた。2023年(令和5年)3月19日に最後の未開通区間が開通し、全線暫定2車線で開通[2]。
路線データ
編集安芸バイパス
編集- 路線名:一般国道2号
- 起点:広島県東広島市八本松町宗吉(国道2号西条バイパスと接続)
- 終点:広島県広島市安芸区上瀬野町上瀬野(国道2号東広島バイパスと接続)
- 延長:7.7 km
- 規格:第1種第3級(自動車専用道路)
- 設計速度:80 km/h
- 道路幅員(完成時)
- 車線幅員:3.5 m
- 車線数:4車線(当面暫定2車線)
- 事業主体:国土交通省中国地方整備局広島国道事務所
東広島バイパス
編集- 路線名:一般国道2号
- 起点 : 広島県広島市安芸区上瀬野町上瀬野(国道2号 安芸バイパスと接続)
- 終点 : 広島県安芸郡海田町南堀川町(国道2号 新広島バイパスと接続)
- 総延長 : 9.6 km
- 規格 : 第1種第3級(自動車専用道路)
- 設計速度 : 80 km/h
- 道路幅員(完成時)
- 車線幅員 : 3.5 m
- 車線数 : 4車線(当面暫定2車線)
- 最高速度 : 70 km/h
- 事業主体 : 国土交通省中国地方整備局広島国道事務所
当バイパスは、海田地区に一般部(広島県道276号矢野海田線)が存在する。その概要は下記のとおり。
- 路線 : 広島県道276号矢野海田線
- 起点 : 広島県安芸郡海田町曽田
- 終点 : 広島県安芸郡海田町日の出町
- 総延長 : 1.8 km
- 規格 : 第4種第1級
- 設計速度 : 60 km/h
- 道路幅員 : 40.0 m
- 車線幅員 : 3.5 m
- 車線数 : 4車線(暫定2車線)
- 最高速度 : 50 km/h
沿革
編集安芸バイパス
編集- 1975年(昭和50年)2月 : 都市計画決定[3]。
- 1994年(平成6年)12月16日 : 地域高規格道路東広島廿日市道路の路線指定。
- 1995年度(平成7年度) : 事業化[3]。
- 1996年(平成8年)8月 : 都市計画変更(自動車専用道路へ変更)[3]。
- 1997年度(平成9年度) : 用地着手。
- 2000年度(平成12年度) : 工事着手。
- 2005年(平成17年)4月27日 : 安芸バイパスに並行して広島県事業の主要地方道志和インター線関連区間延長0.75 kmが開通[3]。
- 2006年(平成18年) : 大山トンネル竣工。
- 2007年(平成19年)2月 : 都市計画変更(有料から無料へ変更)[3]。
- 2018年(平成30年)4月16日 : 用地買収が完了[4]。
- 2021年(令和3年)8月2日 : 久井原トンネル(仮称)が貫通し、すべてのトンネルが貫通[5]。
- 2023年(令和5年)3月19日 : 全線暫定2車線で開通。同日には東広島バイパスの未開通区間も全線開通[2]。
- 2024年(令和6年)4月1日:安芸バイパス・東広島バイパスに並行する現道区間(東広島市八本松西三丁目 - 安芸郡海田町南大正町間延長18.8 km )が広島県と広島市へ管理が移管され、一般国道2号の指定区間外として広島県西部建設事務所東広島支所・広島市安芸区役所・広島県西部建設事務所の管理となった[6]。
東広島バイパス
編集- 1974年(昭和49年)4月 : 都市計画決定[3]。
- 1975年(昭和50年)度 : 事業化[3]。
- 1977年(昭和52年)5月19日 : 海田高架橋 完成。
- 1982年(昭和57年)度 : 用地着手。
- 1990年(平成2年)2月13日 : 広島県告示第162号により側道部が、広島県道276号矢野海田線として認定。
- 1993年(平成5年)度 : 海田ランプ 工事着手。
- 1994年(平成6年)12月16日 : 地域高規格道路東広島廿日市道路の路線指定。
- 1996年(平成8年)8月 : 都市計画変更(自動車専用道路へ変更)[3]。
- 1996年(平成8年)10月 : 一般部の県道矢野海田線が暫定2車線で開通[3]。
- 1998年(平成10年)9月30日 : 海田ランプ (0.6km) 供用開始(海田高架橋と一体化し、海田分岐点より新広島バイパスに接続)[3]。
- 2006年(平成18年)3月25日 : 専用部として初めて、中野IC - 海田東IC間 (2.7 km) が暫定2車線で開通[3]。
- 2007年(平成19年)2月 : 都市計画変更(有料から無料へ変更)[3]。
- 2014年(平成26年)3月29日 : 瀬野西IC - 中野IC間 (4.4 km) が暫定2車線で開通[7][3]。
- 2014年(平成26年)9月12日 : 中野東IC 供用開始[8]。
- 2014年(平成26年)9月 : 海田東IC - 海田西IC間が着工[9]。
- 2023年(令和5年)3月19日 : 安芸バイパス・東広島バイパスの未開通区間であった八本松西IC - 瀬野西IC間延長8.4 kmおよび海田東IC - 海田西IC間延長1.6 kmが暫定2車線で開通し、全線開通[2]。
- 2024年(令和6年)4月1日:安芸バイパス・東広島バイパスに並行する現道区間(東広島市八本松西三丁目 - 安芸郡海田町南大正町間延長18.8 km )が広島県と広島市へ管理が移管され、一般国道2号の指定区間外として広島県西部建設事務所東広島支所・広島市安芸区役所・広島県西部建設事務所の管理となった[6]。
路線状況
編集主要構造物
編集- 大山トンネル(八本松西IC - 上瀬野IC)(2007年完成、東広島市・広島市境界を含む、延長1,380 m)
- 大山高架橋(八本松西IC - 上瀬野IC)(延長358 m)
- 清谷高架橋(上瀬野IC - 瀬野東IC)(延長236 m)
- 久井原トンネル(上瀬野IC - 瀬野東IC)(延長876 m)
- 奥野原高架橋(上瀬野IC - 瀬野東IC)(延長169 m)
- 熊野川高架橋(上瀬野IC - 瀬野東IC)(延長539.5 m)
- 神原高架橋(瀬野東IC - 瀬野西IC)(延長77.5 m)
- 神原トンネル(瀬野東IC - 瀬野西IC)(安芸バイパス・東広島バイパスの名義上境界を含む、延長183 m)
- 瀬野高架橋(瀬野東IC - 瀬野西IC)(延長128 m)
- ひよき川橋(瀬野西IC - 中野東IC)(上り延長19.5 m、下り延長20.5 m)
- 大藤橋(瀬野西IC - 中野東IC)(上り延長112 m、下り延長110 m)
- 平原第1橋(中野東IC - 中野IC)(延長79 m)
- 平原第2橋(中野東IC - 中野IC)(延長80 m)
- 清防川橋(中野東IC - 中野IC)(延長49 m)
- 清光寺川橋(中野東IC - 中野IC)(延長85 m)
- 中野トンネル(中野東IC - 中野IC)(延長568 m)
- 押手高架橋(中野IC - 海田東IC)(延長107.5 m)
- 押手トンネル(中野IC - 海田東IC)(上り、延長246 m)
- 押手第1トンネル(中野IC - 海田東IC)(下り仮称、延長240 m)
- 押手第2トンネル(中野IC - 海田東IC)(下り仮称、延長110 m)
- 国信トンネル(中野IC - 海田東IC)(下り仮称、延長130 m)
- 国信跨線橋(中野IC - 海田東IC)(延長50 m)
- 国信高架橋(中野IC - 海田東IC)(延長74.5 m)
- 国信第1トンネル(中野IC - 海田東IC)(上り延長100 m、下り仮称延長100 m)
- 国信第2トンネル(中野IC - 海田東IC)(上り延長225 m、下り仮称延長220 m)
- 海田ランプ橋
- 海田高架橋 (858 m)
当該道路の位置関係
編集地理
編集通過する自治体
編集インターチェンジ
編集海田地区一般部については広島県道276号矢野海田線を参照。
- 施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
施設名 | 接続路線名 | 大阪から (km) |
備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
国道2号西条バイパス 福山・三原方面 | ||||
八本松西IC[10] | 国道2号 県道83号志和インター線 |
306.8 | 東広島市 | |
上瀬野IC | 国道2号[11] | 310.3 | 広島市街・岩国方面出入口 | 広島市 安芸区 |
瀬野東IC | 国道2号[12] | 313.4 | 東広島・福山方面出入口 | |
瀬野西IC[13] | 国道2号[14] | 315.4 | 広島市街・岩国方面出入口 | |
中野東IC | 317.1 | 東広島・福山方面出入口 | ||
中野IC | 319.7 | 広島市街・岩国方面出入口 | ||
海田東IC[15] | 県道276号矢野海田線 | 322.4 | 東広島・福山方面出入口 | 安芸郡 海田町 |
海田西IC[16] | 県道276号矢野海田線 広島南道路(事業中)[17] |
324.0 | 広島・岩国方面出入口 | |
海田ランプ | 国道31号 呉方面 | |||
国道2号(新広島バイパス)広島・岩国方面 |
備考
編集- 前述通り2014年3月29日に中野IC - 瀬野西ICの供用が開始された際には、瀬野駅前周辺 - 海田までバイパスのみでも往来が可能となり、並行する2号線の瀬野駅前、平原橋東詰などの交差点の渋滞は解消基調になった一方で、東側の西条バイパス溝迫交差点 - 瀬野西ICまでは現道を介しての往来しかできないため志和IC入口 - 上瀬野一丁目(瀬野西ICと接続)までの渋滞が供用前に比べ通勤時に激しくなるなどの影響も出た[18]。なお、西条バイパスからは2023年3月19日にバイパスのみでの直結が出来るようになった。
脚注
編集- ^ “東広島・安芸バイパス 事業概要”. 国土交通省中国地方整備局広島国道事務所. 2023年4月19日閲覧。
- ^ a b c 『国道2号 東広島・安芸バイパス【延長17.3 km】令和5年3月19日(日)に全線開通! 〜国道2号の渋滞緩和に期待〜』(PDF)(プレスリリース)国土交通省中国地方整備局広島国道事務所、2023年1月16日 。2023年1月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “東広島・安芸バイパス” (PDF). 国土交通省中国地方整備局広島国道事務所 (2022年3月). 2023年1月16日閲覧。
- ^ “安芸バイパスの用地買収16日完了”. 中国新聞アルファ (中国新聞社). (2018年4月14日) 2018年6月7日閲覧。
- ^ “安芸バイパス 久井原トンネル(仮称)貫通! 〜安芸バイパス・東広島バイパス 令和4年度開通区間 全てのトンネルが貫通〜” (PDF). 国土交通省中国地方整備局 広島国道事務所 (2021年8月3日). 2021年8月4日閲覧。
- ^ a b 『東広島バイパスに並行する現道区間を移管します ~国管理から広島県管理・広島市管理へ~』(PDF)(プレスリリース)国土交通省中国地方整備局広島国道事務所・広島県土木建築局・広島市道路交通局、2024年3月12日 。2024年3月31日閲覧。
- ^ “東広島バイパス(瀬野西IC〜中野IC間の延長4.4km)が平成26年3月29日(土)に開通します!!〜国道2号の渋滞の緩和に期待〜” (PDF). 国土交通省広島国道事務所 (2014年1月29日). 2014年1月29日閲覧。
- ^ “東広島バイパスの中野東ICが利用可能となります! 〜開通後は通行形態が変わりますので、ご注意ください〜” (PDF). 国土交通省広島国道事務所 (2014年8月20日). 2014年8月21日閲覧。
- ^ “海田高架橋 今秋に着工”. 中国新聞. (2014年9月2日)
- ^ 北緯34度26分29秒 東経132度40分54秒 / 北緯34.4415度 東経132.6818度
- ^ 市道上瀬野線を介した間接接続
- ^ 市道瀬野線を介した間接接続
- ^ 北緯34度24分59秒 東経132度36分01秒 / 北緯34.416352度 東経132.600327度
- ^ 市道中野瀬野線・瀬野線を介した間接接続
- ^ 北緯34度22分16秒 東経132度32分51秒 / 北緯34.371139度 東経132.547556度
- ^ 北緯34度21分59秒 東経132度32分14秒 / 北緯34.366277度 東経132.537321度
- ^ “6. 事業効果 一般国道2号 安芸バイパス 一般国道2号 東広島バイパス” (PDF). 国土交通省 中国地方整備局. p. 5. 2015年4月19日閲覧。
- ^ 東広島バイパス部分開通後1ヵ月の利用状況について(PDFファイル) 国土交通省広島国道事務所