東京マルチメディア放送
東京マルチメディア放送株式会社(とうきょうマルチメディアほうそう)は、かつて存在した移動受信用地上基幹放送の認定基幹放送事業者である。
FMセンタービル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7-1 FMセンタービル9F |
設立 | 2009年10月7日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8010001128105 |
事業内容 | 移動受信用地上基幹放送の番組編成 |
代表者 | 代表清算人 土屋 正巳 |
資本金 | 5億円(資本準備金含む) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | ジャパンマルチメディア放送 |
特記事項:上記は特別清算開始決定時の情報[1] |
概要
編集地上アナログテレビ放送停波後のVHF-Low帯(90-108MHz)を利用するマルチメディア放送i-dioの認定基幹放送事業者である。
i-dioは6広域圏と北海道の7放送対象地域でのマルチメディア放送を企図したもので、関東・甲信越広域圏の番組編成を担当するものとして設立された。 主要株主は、i-dioの統括会社であるBIC株式会社(後に株式会社ジャパンマルチメディア放送と改称)で、マスメディア集中排除原則にいう支配関係にもあった。
2016年(平成28年)に東京局・秦野局・東京西局開局。東京都と神奈川県の一部で放送を開始した。
しかし2019年(令和元年)にi-dioは業績不振であることが、エフエム東京のTOKYO SMARTCASTに対する不正な株取引に端を発した粉飾決算により表面化し、東京マルチメディア放送も特別損失を計上。 エフエム東京はi-dioの事業継続を断念した。
- 詳細はエフエム東京#不正会計問題を参照
2020年(令和2年)に放送を終了し、解散した。
2021年(令和3年)に東京地方裁判所が特別清算の開始を決定した。負債額は約6億4千万円[1]。 特別清算は年内に終結した。
事業収支
編集電子公告[2]から抜粋。
年度 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 特別損失 | 当期純利益 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
平成26年度 | 420,750 | 37,629 | 39,303 | - | 38,093 | 第6期損益計算書[3] |
平成27年度 | - | △58,116 | △57,370 | - | △58,320 | 第7期損益計算書[4] |
平成28年度 | 42,148 | △90,456 | △215,735 | - | △216,685 | 第8期損益計算書[5] |
平成29年度 | 131,084 | △294,977 | △291,667 | - | △292,617 | 第9期損益計算書[6] |
平成30年度 | 91,913 | △188,517 | △364,065 | 348,349 | △710,444 | 第10期損益計算書[7] |
令和元年度 | 117,499 | △188,543 | △391,663 | 100,321 | △304,023 | 第11期損益計算書[8] |
単位は千円、△は損失 |
沿革
編集2009年(平成21年)
- 10月7日 - 東京マルチメディア放送株式会社設立[9]
2015年(平成27年)
- 12月27日 - 移動受信用地上基幹放送の業務認定を取得[10]
- 同日に基幹放送局提供事業者VIPが東京局の免許取得
2016年(平成28年)
2019年(令和元年)
- 12月25日 - ジャパンマルチメディア放送および他の認定基幹放送事業者5社と共に2020年3月31日をもってi-dioを終了と発表[15]
2020年(令和2年)
2021年(令和3年)
脚注
編集- ^ a b 「I-dio放送」の東京マルチメディア放送(株)(東京)/特別清算開始命令(JC-net. 2021年6月3日) - ウェイバックマシン(2021年6月3日アーカイブ分)
- ^ 東京マルチメディア放送 - 電子公告 - ウェイバックマシン(2020年7月4日アーカイブ分)
- ^ 第6期計算書類p.2(東京マルチメディア放送 - 電子公告 2015年6月16日) - ウェイバックマシン(2017年7月8日アーカイブ分)
- ^ 第7期計算書類p.2(東京マルチメディア放送 - 電子公告 2016年6月22日) - ウェイバックマシン(2017年7月8日アーカイブ分)
- ^ 第8期計算書類p.3(東京マルチメディア放送 - 電子公告 2017年6月29日) - ウェイバックマシン(2020年2月4日アーカイブ分)
- ^ 第9期計算書類p.3(東京マルチメディア放送 - 電子公告 2018年6月21日) - ウェイバックマシン(2020年2月4日アーカイブ分)
- ^ 第10期計算書類p.3(東京マルチメディア放送 - 電子公告 2019年10月18日) - ウェイバックマシン(2020年2月12日アーカイブ分)
- ^ 第11期計算書類p.3(東京マルチメディア放送 - 電子公告 2020年6月24日) - ウェイバックマシン(2020年7月10日アーカイブ分)
- ^ マルチメディア放送株式会社について(V-Lowマルチメディア放送) - ウェイバックマシン(2013年7月7日アーカイブ分)
- ^ 関東・甲信越広域圏のV−Lowマルチメディア放送局(移動受信用地上基幹放送局)に免許(関東総合通信局 報道資料 平成27年12月7日)(2015年12月7日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 移動受信用地上基幹放送事業者 平成28年2月22日現在(総務省電波利用ホームページ - マスメディア集中排除原則について)(2016年3月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ デジタル地上波最高音質!通信料不要!多彩なチャンネル!進化する無料デジタル放送「i-dio(アイディオ)」始まる!〜3月1日(火)12時からプレ放送開始〜 株式会社エフエム東京・BIC株式会社・株式会社VIP・東京マルチメディア放送株式会社(2016年2月29日 ) - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
- ^ 新放送サービス「i-dio(アイディオ)」 秦野局7月8日より運用開始(i-dio - NEWS 2016年7月8日) - ウェイバックマシン(2016年8月3日アーカイブ分)
- ^ 新放送サービス「i-dio(アイディオ)」 東京西部の放送エリアが拡大(i-dio - NEWS 2017年10月10日) - ウェイバックマシン(2017年10月11日アーカイブ分)
- ^ i-dio 放送終了のお知らせ(i-dio - NEWS 2019年12月25日) - ウェイバックマシン(2019年12月25日アーカイブ分)
- ^ i-dio放送終了のお知らせ(i-dio 2020年3月31日) - ウェイバックマシン(2020年9月2日アーカイブ分)
- ^ 電波利用ホームページの移動受信用地上基幹放送事業者のV-Lowマルチメディア放送(2020年7月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving ProjectとV-Lowマルチメディア放送(2020年8月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Projectの比較により「令和2年4月1日」には認定基幹放送事業者ではなくなっている。
- ^ 廃局についてはVIP#沿革参照
- ^ 解散公告(官報令和2年7月10日号外第145号59頁)
- ^ 特別清算開始(官報令和3年6月3日第505号24頁)
- ^ 特別清算終結(官報令和3年11月9日第612号24頁)
- ^ 東京マルチメディア放送株式会社の情報(法人番号公表サイト)
外部リンク
編集- 東京マルチメディア放送(i-dio) - ウェイバックマシン(2022年12月4日アーカイブ分)
- 東京マルチメディア放送(i-dio - 企業情報) - ウェイバックマシン(2020年2月28日アーカイブ分)