杉村新
日本の地震学者
杉村 新(すぎむら あらた、1923年6月28日[1] - )は、日本の地震学・地球物理学者。火山フロント(火山前線)の概念を初めて導入した人物で、上田誠也とともに弧状列島の火山、地震、テクトニクス研究を進めた[1]。
来歴
編集東京府に生まれる[1]。父は東京文理科大学学長の杉村欣次郎。祖父は外交官の杉村濬。伯父も外交官の杉村陽太郎[要出典]。
旧制静岡高等学校を経て[2]、東京帝国大学理学部地質学科に進学、1947年に卒業した[3]。同年、東京大学助手となる[3]。
1961年、「日本及びその附近における地球物理学的岩石学的諸現象の帯状配列」で理学博士の学位を東京大学より取得する[4]。
1974年に神戸大学理学部教授となる[3]。1987年に神戸大学を退職した[3]。
杉村はプレートテクトニクスが日本では支配的ではなかった(地向斜造山論が主流だった)時代より、粘り強くこの学説の研究と普及に努めたことが、深田地質研究所による「深田賞」を2022年に受賞した際の顕彰理由に記されている[5]。
2023年に100歳になった[6]。
著書
編集単著
編集共編著
編集論文
編集脚注
編集- ^ a b c 「杉村新」『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』 。コトバンクより2023年3月15日閲覧。
- ^ 時代先取りの地球観 履歴書は2行 100歳の地質学者の歩み 朝日新聞2024年5月22日
- ^ a b c d 杉村 新 (Arata Sugimura) 先生 - 日本地球惑星科学連合(JpGUフェロー)
- ^ 日本及びその附近における地球物理学的岩石学的諸現象の帯状配列 - 国立国会図書館サーチ
- ^ 2022年度「深田賞」受賞者 顕彰理由 杉村新 (PDF) - 深田地質研究所
- ^ “<新刊と文庫>「師匠はつらいよ」など:北海道新聞デジタル”. 北海道新聞デジタル (2023年9月3日). 2024年4月18日閲覧。