木村 悠(きむら ゆう、1983年11月23日 - )は、日本の元プロボクサー千葉県千葉市出身。帝拳ボクシングジム所属。第37代日本ライトフライ級王者。元WBC世界ライトフライ級王者。

木村 悠
基本情報
本名 木村 悠
通称 商社マンボクサー[1]
階級 ライトフライ級
身長 161cm
リーチ 163cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1983-11-23) 1983年11月23日(40歳)[2]
出身地 千葉県千葉市[2]
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 22
勝ち 18
KO勝ち 3
敗け 3
引き分け 1
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来歴

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アマチュア時代

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中学2年のときにドキュメンタリー番組がきっかけとなりフィットネスジムでボクシングを始める[3]

習志野高校でボクシング部に所属し、インターハイ3位・国体2位の成績を残す[3]。1年後輩に粟生隆寛がいる[1]

法政大学進学後、1年次で全日本選手権ライトフライ級優勝を果たす[1][3]

プロ時代

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大学在学中より帝拳にスパーリングなどで出稽古をしており、卒業後に入門[3]

2006年10月7日、後楽園ホールで6回戦デビューを2回TKO勝利。

デビュー5戦4勝1分後、2008年6月21日、小野心ワタナベ)に5回負傷判定負け、6戦目でプロ初黒星。

その後、「自分を芯から変えたい」と商社に就職[1][3]

2010年3月29日、小山健太(とよはし櫻)を判定で降し再起。

2011年、最強後楽園にエントリー。決勝まで進むが、10月15日の決勝で田口良一(ワタナベ)に6回TKO負け。プロ初のKO負けで連勝も5でストップ。

2012年6月2日、元木謙太(レパード玉熊)を判定で退け再起。

2013年1月12日、土生拓郎(折尾)を5回TKOで降し、デビュー戦以来のKO勝利。

2013年7月6日、福原辰弥(本田フィットネス)に判定で勝利。

2014年2月1日、井上尚弥大橋)の返上による日本ライトフライ級王座決定戦として日本ライトフライ級2位の堀川謙一(SFマキ)と対戦、2-1の判定で制して初のタイトル獲得[1]

2014年6月7日、日本ライトフライ級3位の知念勇樹(琉球)と対戦3-0の判定勝ちを収め初防衛に成功した[4]

2014年11月1日、日本ライトフライ級11位の油田京士(エディタウンゼント)と対戦し、7回1分50秒3-0(3者共69-64)の負傷判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[5]

2015年4月4日、日本ライトフライ級5位の山口隼人(TEAM10COUNT)と対戦し、8回2分49秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[6]

2015年6月20日、日本ライトフライ級王座を返上した[7]

2015年11月28日、宮城県仙台市ゼビオアリーナ仙台WBC世界ライトフライ級王者のペドロ・ゲバラメキシコ)と対戦し12回2-1(111-117、2者が115-113)の判定勝ちで初挑戦ながら王座獲得に成功した[8]

2016年3月4日、島津アリーナ京都でWBC世界ライトフライ級6位でWBCラテンアメリカフライ級王者ガニガン・ロペス(メキシコ)と対戦したが、相手の手数の多さで押され12回0-2(114-114、110-118、110-119)の判定負けで初防衛に失敗し王座から陥落した[9]

2016年4月5日、現役引退を表明した[10]

引退後

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引退後は、解説やコラム執筆、講演活動や社員研修。オンラインジム(オンラインサロン)の運営。Yahoo!ニュース個人での執筆など多方面で活動している。

戦績

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  • アマチュアボクシング:80戦 65勝 (8KO/RSC) 15敗[2]
  • プロボクシング:22戦 18勝 (3KO) 3敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2006年10月7日 2R 3:08 KO サンコーレック・チュワタナ   タイ プロデビュー戦
2 2007年1月20日 6R 判定3-0 森島隆司   日本
(SFマキ)
3 2007年6月16日 6R 判定0-1 板垣幸司   日本
(広島三栄)
4 2007年11月3日 8R 判定3-0 廣瀬健太   日本
(フジタ)
5 2008年3月15日 6R 判定3-0 松本一也   日本
(松田)
6 2008年6月21日 5R 1:53 負傷判定0-3 小野心   日本
花形
7 2010年3月29日 8R 判定3-0 小山健太   日本
(とよはし櫻)
8 2010年8月7日 8R 判定3-0 須田拓弥   日本
(沼田)
9 2010年11月8日 8R 判定3-0 町田昌丈   日本
グリーンツダ
10 2011年3月5日 8R 判定3-0 浦西勝史   日本
(神拳阪神)
11 2011年7月5日 6R 判定3-0 瀬川正義   日本
横浜光
2011最強後楽園ライトフライ級トーナメント準決勝
12 2011年10月15日 6R 0:23 TKO 田口良一   日本
ワタナベ
2011最強後楽園ライトフライ級トーナメント決勝
13 2012年6月2日 8R 判定3-0 元木謙太   日本
(レパード玉熊)
14 2013年1月12日 5R 0:34 TKO 土生拓郎   日本
(折尾)
15 2013年7月6日 8R 判定3-0 福原辰弥   日本
(本田フィットネス)
16 2014年2月1日 10R 判定2-1 堀川謙一   日本
(SFマキ)
日本ライトフライ級王座決定戦
17 2014年6月7日 10R 判定3-0 知念勇樹   日本
(琉球)
日本王座防衛1
18 2014年11月1日 7R 1:50 負傷判定3-0 油田京士   日本
エディタウンゼント
日本王座防衛2
19 2015年4月4日 8R 2:49 TKO 山口隼人   日本
(TEAM10COUNT)
日本王座防衛3
20 2015年8月1日 10R 判定3-0 ヘスス・ファロ   メキシコ
21 2015年11月28日 12R 判定2-1 ペドロ・ゲバラ   メキシコ WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
22 2016年3月4日 12R 判定0-2 ガニガン・ロペス   メキシコ WBC王座陥落
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獲得タイトル

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アマチュア
  • 第72回全日本アマチュアボクシング選手権大会ライトフライ級優勝
プロ
  • 第37代日本ライトフライ級王座(防衛3)
  • WBC世界ライトフライ級王座(防衛0)

脚注

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  1. ^ a b c d e “【BOX】商社マンボクサー・木村が日本王座獲得”. スポーツ報知. (2014年2月2日). http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20140202-OHT1T00101.htm 2014年2月2日閲覧。 
  2. ^ a b c 選手プロフィール|木村 悠”. 帝拳株式会社. 2014年2月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e アスリートエール. “ボクサーのポテンシャルを活かし社会に革新を”. 2014年2月2日閲覧。
  4. ^ 木村が初防衛成功、知念に3-0判定 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月7日
  5. ^ 木村悠が負傷判定で日本L・フライ級V2 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月1日
  6. ^ 木村悠がTKO勝ちでV3、日本L・フライ級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年4月4日
  7. ^ 木村悠が日本タイトル返上、世界挑戦に照準 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年6月22日
  8. ^ 木村悠が2-1判定勝ち、WBC・L・フライ級新王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月28日
  9. ^ 木村悠が王座陥落、ロペスに判定負けでV1失敗 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月4日
  10. ^ 前王者の木村悠が引退「次のステージもがんばる!」Boxing News(ボクシングニュース) 2016年4月5日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
井上尚弥
第37代日本ライトフライ級王者

2014年2月1日 - 2015年6月20日(返上)

空位
次タイトル獲得者
堀川謙一
前王者
ペドロ・ゲバラ
WBC世界ライトフライ級王者

2015年11月28日 - 2016年3月4日

次王者
ガニガン・ロペス