月の夜 星の朝
『月の夜 星の朝』(つきのよる ほしのあさ)は、本田恵子による日本の漫画作品。
月の夜 星の朝 つきのよる ほしのあさ | |
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ジャンル | 少女漫画 恋愛漫画 |
漫画 | |
作者 | 本田恵子 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | りぼん |
レーベル | りぼんマスコットコミックス 集英社文庫(コミック版) |
発表号 | 1983年2月新春特大号[1] - 1985年11月号[2] |
巻数 | 全8巻(単行本) 全4巻(文庫版) |
話数 | 全34話 |
漫画:月の夜 星の朝 | |
作者 | 本田恵子 |
出版社 | 創美社 |
掲載誌 | 月刊オフィスユー |
レーベル | office YOU COMICS |
発表号 | 2009年7月号[3] - 2012年5月号[4] |
巻数 | 全6巻 |
話数 | 全29話[5] |
漫画:月の夜 星の朝 | |
作者 | 本田恵子 |
出版社 | 集英社クリエイティブ |
掲載誌 | office YOU |
レーベル | office YOU COMICS |
発表号 | 2013年10月号[6][7] - 2014年7月号[8] |
巻数 | 全2巻 |
話数 | 全9話[9] |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
概要
編集『りぼん』(集英社)本誌にて、1983年2月号から1985年11月号まで連載された。全34回。コミックス全8巻、文庫版全4巻。いずれも集英社発行。
本田恵子の初期の代表作であり、また同作者が『りぼん』に発表した作品のうち最も長い作品である。当時大ヒットとなり、同じ頃に連載されていた池野恋の「ときめきトゥナイト」と人気を争った。コミックス第1巻の「作品かいせつ」に「恵子タンが、パワー全開で描いたときめきの初恋ロマン」とある。また文庫版第4巻の作者自身によるあとがきに「私の、初めての連載で、私の原点とも言える作品です」とある。
1984年には青田浩子主演(梁川りお)で映画化され、主題歌のレコードも発売された。
なお、本作品においてはバスケットボールが全体を貫く重要なモチーフとなっているが、同じモチーフは、『月の夜 星の朝』以前に発表された初期作品「トレーナーのイブ」(『りぼん』1981年12月号)「朝焼け坂ロック」(『りぼん』1982年3月号、4月号)の2作品にも見える。
あらすじ(コミックス第1巻の途中まで)
編集鏡子(りおの叔母)と虎彦(遼太郎の叔父)の結婚式の場面から物語は始まる。結婚式に出席していた当時4歳のりおと遼太郎は、大人たちの前でキスをして周りを驚かせる。それから10年の歳月が流れ、中学生になった2人は、中学対抗バスケットボール大会の決勝戦で偶然再会する。りおは中学生になっても遼太郎にほのかな思いを寄せているが、バスケ部の先輩の森村から告白され、2人の間で気持ちが揺れ動く。
りおは鏡子の紹介で3時間のテレビドラマ『北風のうしろの国へ』に出演することになる。最初は単なるエキストラの予定だったが、主人公の幸美を演じるはずだった杉田聖子が足をケガしたため、その代役を務めることになる。りおは亡くなった幸美が遼太郎を好きだったことを知り、幸美に複雑な感情を抱く。相手役の遼太郎はりおとの共演に拒否反応を示すが、結局押し切られてしまう。2人はそれぞれ悩みながらもドラマの役作りに取り組んで行く。
そんなところへ、名古屋北山中で遼太郎のクラスメートだった小鹿まゆみが転校して来る。小鹿はやはりバスケットボール部員で、りおをライバル視している。小鹿から遼太郎が本当に好きな相手を教えられたりおは、眠れずに思い悩む。
主な登場人物(コミックス第1巻 - 第8巻まで)
編集- 梁川 りお(やながわ りお)
- 物語の主人公。朝日野(あさひの)中の2年で女子バスケットボール部に所属。背番号7。夏目鏡子の姪。4歳の時に遼太郎とキスしたことをずっと覚えている。
- 坂本 遼太郎(さかもと りょうたろう)
- りおの幼馴染。楠(くすのき)中の2年で男子バスケットボール部に所属。背番号13。夏目虎彦の甥。4歳までりおと一緒だったが、5歳の時に転校し、りおと離れる。名古屋北山(ほくざん)中のバスケのリードマンとして有名だったが、中2の終わり頃にりおの住む町に戻り、楠中のバスケ部に転入する。テレビドラマ「北風のうしろの国へ」に出演し、本人の役を演じることになる。
- 森村 靖彦(もりむら やすひこ)
- 朝日野中の3年で男子バスケットボール部員。背番号8。りおたちの1年上で、りおは「森村先輩」と呼んでいる。バスケットの決勝戦で楠中と戦って以来、遼太郎をライバル視している。りおのことが好きで、大晦日のバスケ部の初詣の時にりおに告白するが、後にフラれる。中学を卒業した後は高穗(たかほ)高校に進学。
- 龍川 幸美(たつかわ ゆきみ)
- 女子中学生。故人。生前は名古屋北山中のバスケットボール部に所属していた。同じバスケ部の遼太郎のことが好きだったが、若くして白血病で亡くなる。その日記をもとにした本『北風のうしろの国へ』が話題になり、テレビドラマ化されることになる。最初は人気アイドルの杉田聖子がその役を演じるはずだったが、ケガのためりおが代役を務めることになる。
- 杉田 聖子(すぎた せいこ)
- 人気No.1の中学生アイドル。テレビドラマ『北風のうしろの国へ』に主人公の幸美役で出演する予定だったが、足をケガし、りおが代役を務めることになる。その病室を遼太郎が見舞いに訪れる。
- 浜田 麻衣(はまだ まい)
- 朝日野中の2年で、女子バスケットボール部に所属。りおの親友。明るい性格。森村に思いを寄せている。
- 小鹿 まゆみ(こじか まゆみ)
- 龍川幸美の自称親友。名古屋北山中では遼太郎のクラスメートだった。遼太郎のいる楠中に転校して来る。女子バスケット部員として、りおをライバル視している。
- 夏目 虎彦(なつめ とらひこ)
- 鏡子の夫。遼太郎の父の弟で、遼太郎の叔父。
- 夏目 鏡子(なつめ きょうこ)
- 虎彦の妻。りおの母の妹で、りおの叔母。高校の時から演劇を志し、テレビの人気女優となる。『北風のうしろの国へ』に主人公の母親役で出演。
- 坂本 伊吹(さかもと いぶき)
- 遼太郎の父親が伊吹の母と再婚した事で、遼太郎と義兄妹になるが非行に走り、暴走族の頭(ヘッド)の彼女になる。実は遼太郎に思いを寄せていたため、再婚には複雑な思いを抱いていた。
- 後に暴走族から抜け、オーディションに応募し合格。女優デビューする。
コミックス
編集- 新書判および文庫判のコミックは、現在ではすべて絶版となっている(2024年時点)。
新書判
編集- 本田恵子 『月の夜 星の朝』 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉、全8巻
- 1983年11月20日第1刷発行、〈RMC-278〉、ISBN 4-08-853278-3。1983年2月号から5月号までを収録。
- 1984年2月20日第1刷発行、〈RMC-286〉、ISBN 4-08-853286-4。1983年6月号から9月号までを収録。
- 1984年5月20日第1刷発行、〈RMC-295〉、ISBN 4-08-853295-3。1983年10月号から1984年1月号までを収録。
- 1984年8月20日第1刷発行、〈RMC-305〉、ISBN 4-08-853305-4。1984年2月号から5月号までを収録。
- 1984年12月17日第1刷発行、〈RMC-316〉、ISBN 4-08-853316-X。1984年6月号から9月号までを収録。
- 1985年4月20日第1刷発行、〈RMC-328〉、ISBN 4-08-853328-3。1984年10月号から1985年2月号までを収録。
- 1985年9月18日第1刷発行、〈RMC-343〉、ISBN 4-08-853343-7。1985年3月号から6月号までを収録。
- 1986年1月19日第1刷発行、〈RMC-355〉、ISBN 4-08-853355-0。1985年7月号から11月号までを収録。
文庫判
編集- 本田恵子 『月の夜 星の朝』 集英社〈集英社文庫 コミック版〉、全4巻
- 第1巻の巻末には『キャプテン翼』の高橋陽一による解説エッセイが収録されており、第4巻の巻末には本田恵子自身によるあとがきが収録されている。
- 1998年6月23日第1刷発行、〈集英社文庫:ほ13-1〉、ISBN 4-08-617385-9
- 1998年6月23日第1刷発行、〈集英社文庫:ほ13-2〉、ISBN 4-08-617386-7
- 1998年8月16日第1刷発行、〈集英社文庫:ほ13-3〉、ISBN 4-08-617387-5
- 1998年8月16日第1刷発行、〈集英社文庫:ほ13-4〉、ISBN 4-08-617388-3
続編
編集2009年より、続編『月の夜 星の朝35ans(トランサンカン)』が『office YOU』に連載されている。
続編35ans コミックス
編集- 本田恵子 『月の夜 星の朝
35ans () 』 創美社〈office YOU COMICS〉、全6巻- 2009年8月19日発売[10]、ISBN 978-4-42-015186-3
- 2010年2月19日発売[11]、ISBN 978-4-42-015201-3
- 2010年7月15日発売[12]、ISBN 978-4-42-015213-6
- 2011年1月19日発売[13]、ISBN 978-4-42-015225-9
- 2011年8月19日発売[14]、ISBN 978-4-42-015236-5
- 2012年4月19日発売[15]、ISBN 978-4-42-015248-8
続編D.S. コミックス
編集- 本田恵子 『月の夜 星の朝
D.S. ()』 集英社クリエイティブ〈office YOU COMICS〉、全2巻- 2013年12月25日発売[16]、ISBN 978-4-42-015280-8
- 2014年7月25日発売[17]、ISBN 978-4-42-015290-7
映画
編集1984年に映画化され、東宝系劇場で6月9日に公開された。同時上映は安田成美主演の『トロピカルミステリー 青春共和国』。
出演
編集スタッフ
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝」『りぼん 2月新春特大号』第29巻第2号、集英社、1983年2月1日、77-123頁、全国書誌番号:00024245。「背表紙・目次:新連載、カラー47ページ。」
- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝」『りぼん 11月号』第31巻第11号、集英社、1985年11月1日、381-421頁。「カラー40ページ。」
- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝 35ans」『月刊オフィスユー』7月号、創美社、2009年5月23日、ASIN B0029EYNLW、全国書誌番号:00042976。「表紙:全面カラー、新連載100P。」
- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝 35ans」『office YOU』5月号、創美社、2012年3月23日、ASIN B007I5LGOY。「表紙」
- ^ 『35ans』6巻 2012, p. 143-189.
- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝 D.S.」『office YOU』10月号、集英社クリエイティブ、2013年8月23日、ASIN B00ECFY9F6、全国書誌番号:00042976。「表紙:100ページ第1弾。」
- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝 D.S.」『office YOU』12月号、集英社クリエイティブ、2013年10月23日、ASIN B00FOVYTZM。「表紙:新連載!」
- ^ 本田恵子「月の夜 星の朝 D.S.」『office YOU』7月号、集英社クリエイティブ、2014年5月23日。「表紙。」
- ^ 『D.S.』2巻 2014, p. 157-186.
- ^ “月の夜 星の朝 35ans 1/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. 2024年6月25日閲覧。 “13年後”
- ^ “月の夜 星の朝 35ans 2/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. 2024年6月25日閲覧。
- ^ “月の夜 星の朝 35ans 3/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. 2024年6月25日閲覧。
- ^ “月の夜 星の朝 35ans 4/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. 2024年6月25日閲覧。
- ^ “月の夜 星の朝 35ans 5/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. 2024年6月25日閲覧。
- ^ “月の夜 星の朝 35ans 6/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. pp. 5-191. 2024年6月25日閲覧。 “ついに完結/収録:第26-29話(最終話)+こぼれ話。”
- ^ “月の夜 星の朝 D.S.(ダル・セーニョ) 1/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. 2024年6月25日閲覧。 “「officeYOU」掲載”
- ^ “月の夜 星の朝 D.S.(ダル・セーニョ) 2/本田恵子”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 集英社. pp. 5-189. 2024年6月25日閲覧。 “「officeYOU」掲載/収録:第4-9話(最終話)+イラスト集。”
外部リンク
編集- 月の夜 星の朝35ans(トランサンカン) - 公式:月刊オフィスユー [officeYOU]
- 月の夜 星の朝D.S.(ダル・セーニョ) - 公式:月刊オフィスユー [officeYOU]