月と湖
概要
編集本項では、単行本(2007年4月、フラワーコミックス、ISBN 978-4-09-131030-9)に同時収録されている「12月のノラ」についても記述する。
タイトルが地味なため、表題作にしてよいか作者は迷ったという。2作とも、一冊の本が物語の中心に置かれている。
月と湖
編集12月のノラ
編集『ベツコミ』2006年12月号に掲載。『砂時計』の次に描かれた作品。
- あらすじ
- 童話に出て来るような豪華な家に住む、お隣のなっちゃん一家。早絵はなっちゃんと大の仲良しだった。
- フリルのドレスに身を包み、母親の趣味に付き合うなっちゃんがひどく窮屈そうに見えた早絵は、家を抜け出す冒険に誘う。冒険中、黒猫と遭遇した2人は、その猫をノラと名付け可愛がる。
- しかし、家を抜け出し、外で遊んでいたことがなっちゃんのお母さんにバレてしまい、早絵はなっちゃんと会わせてもらえなくなる。間もなく、なっちゃんの家が火事で全焼する。父親と母親は助け出されたものの、なっちゃんだけが見つからなかった。
- そして、早絵は16歳になった。ある日、ノラに似た猫を見かけた早絵は、同じく猫を探すヒロキという少年と出会う。ヒロキに初めて会った気がしない不思議な感覚を早絵は覚える。