最後の貸し手
最後の貸し手(さいごのかして、英語: Lender of last resort)とは、他に貸し手が居なくなったときに最後に貸す貸し手。特に、破綻に瀕した金融機関に対して、発動される中央銀行の機能のことを指す。1873年恐慌のときにウォルター・バジョットが中央銀行の責務として主張したものであり[1]、数年後からイングランド銀行の不文律と化した。日本銀行が発動するものは日銀特融とよばれる。
預金者の保護を目的に発動され、対象の金融機関に対し無担保で融資が行われる。預金者の保護を目的に行われるものであるが、反面モラル・ハザードを起こすことが懸念される。
事例
編集脚注
編集- ^ 田中素香『ユーロ危機とギリシャ反乱』岩波書店、2016年、59頁。ISBN 978-4-00-431586-5。