星糞峠黒曜石原産地遺跡
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星糞峠黒曜石原産地遺跡(ほしくそとうげこくようせきげんさんちいせき)は、長野県小県郡長和町に所在する縄文時代の黒曜石採掘遺跡である[1]。2001年(平成13年)1月29日に国の史跡に指定された。
所在地 | 長野県 |
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地域 | 中部地方 |
座標 | 座標: 北緯36度09分0秒 東経138度12分38秒 / 北緯36.15000度 東経138.21056度 |
種類 | settlement |
歴史 | |
時代 | 縄文時代 |
追加情報 | |
状態 | ruins |
一般公開 | yes |
概要
編集星糞峠黒曜石原産地遺跡は、霧ヶ峰の北西、諏訪湖の北東に位置している。このエリアでは、たくさんの旧石器時代の遺跡が残っている。黒曜石(又は「星糞 {文字通り、星の糞}」この地域の方言である)は旧石器時代から縄文時代にかけて頻繁に石器として使用されていた。それにより作られる打製石器は、矢尻やナイフなどに使われるほど鋭い。黒曜石は、様々な火山の周辺で生成される。長野県の周辺で産出された黒曜石は、遥か遠くの地でも発見されている。これは、旧石器時代の頃日本全国で黒曜石が交易されていたことを示している[2]。
星糞峠黒曜石原産地遺跡は標高500メートルから1500メートルに位置していて、黒曜石は南北220メートル、東西300メートルにわたって分布している。このエリア内で、考古学者たちはたくさんのクレーターの形をした浅いくぼみを発見している。穴はそれぞれ直径10メートルの深さ3メートルほどである。いくつかの穴は重なり合い、側面をエンボス加工された石とデブリ[要曖昧さ回避]によって強化されている。また、作業場[要曖昧さ回避]や囲炉裏など、古代人[要曖昧さ回避]の生活の遺構が含まれている。黒曜石を石器に打ち叩くことで作られた多数の断片や石核、破片[要曖昧さ回避]も残っている。この遺跡がいつ使われたのか、正確な時期を確立することは不可能である。しかし、この遺跡が機能的に使用されていたのは縄文時代草期から最終期までだということが分かっている[2]。
このエリアは歴史公園として一般公開されていて、歩道やプラカードなどが設置されている。峠の麓には、長和町が2004年に開設された明治大学黒曜石研究センターと連携して運営する黒曜石体験ミュージアムがある。JR東日本中央本線茅野駅から車で一時間ほどの所にある[2]。
脚注
編集- ^ “星糞峠黒曜石原産地遺跡”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2024年5月8日閲覧。
- ^ a b c 磯村 & 坂井 2012, p. [要ページ番号].
参考文献
編集- 磯村, 幸男、坂井, 秀弥 著、学生社編集部 編『国指定史跡事典』学生社、2012年5月。ISBN 9784311750403。
- 『まるごと信州黒曜石ガイドブック』(PDF)長野県文化財活用活性化実行委員会、2015年。国立国会図書館サーチ:R100000001-I20111000001026033。オリジナルの2016年2月8日時点におけるアーカイブ 。2021年2月24日閲覧。