日立マジックワンド
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
日立マジックワンド(ひたちマジックワンド、Hitachi Magic Wand[1])は長さ30センチメートルでAC電源方式のスティック型バイブレーターである。本来この器具は、筋肉のこりやハリを解消するために使用する一般向けの電気マッサージ器(ハンディタイプマッサージャー)である。しかし英語圏では単に「ヒタチ」とも呼ばれ、セックストイとしての使い方のほうがはるかに有名になった。この場合はクリトリスを刺激するのが効果的で、女性がオーガズムに達しやすい。
「パワフルな振動が長持ち」 | |
種類 | 電気マッサージ器 |
---|---|
発売開始年 | 1968年 |
会社名 | 日立製作所 |
モデル | HV-250R |
日立製作所がアメリカでこの製品の商標を登録したのは1968年である。1960年代後半のセックス・ポジティヴ運動で活躍した性教育者のベティ・ドッドソンが、この製品をマスターベーションの道具として使うことを提唱し、それがアメリカの女性層に浸透した。
日立はマジックワンドは健康器具としての用途しかないの見解で、セックストイに自社の社名がはいることを懸念して製造中止を検討したこともある。しかしアメリカ国内の代理店からの要望もあり、商品名を変えて製造を継続することになった。2014年時点での商品名は「マジックワンド・オリジナル」である。
女性の性的興奮障害や無オルガズム症状といったオーガズムを得られなくなる性機能障害の治療や、障害者や高齢者の性支援にもマジックワンドが有効であるとする研究結果がある。この器具をさまざまに応用した研究論文は複数の学術誌に掲載されている[2]。
マジックワンドはバイブレーターのキャデラック[3][4][5]、ロールス・ロイスと言われたり[6][7][8]、「究極の」バイブレーターとも言われている[9][10][11]。実際、雑誌のコスモポリタンによれば、セックスセラピストが最もよく勧めるバイブレーターがマジックワンドである。モバイル・マガジンが2015年にとった読者を対象にしたアンケートでは、マジックワンドがiPodを抑え「史上最高のガジェット」の第一位になったほか、テクノロジーブログのEngadgetはマジックワンドを「地球上で最も見た目がわかりやすいセックストイ」と呼んでいる[12]。
デザインと特長
編集マジックワンドは長さ30センチメートル (12 in) 、540グラム (1.19 lb)[3][6][12]である。ラバーに覆われた6.4センチメートル (2.5 in)のヘッドをあてがうことで、筋肉や神経に刺激を与えることができる。頭部と本体を結合している部分には柔軟性がある[14][15]。1.8メートル (6 ft) の電源コードが付属しており、110Vの交流電源を使用して可動させる[16]。電池式ではない[16]。毎分5,000回転と6,000回転と2つのモードがあり(それぞれ83Hzと100Hzに相当)、本体のスイッチで切り替える[12][14][17]。セクシャル&リレーションシップ・セラピー誌によれば、厳密には低回転時は89Hzで高回転時は101Hz[16]、185.7μgの加速度で、0.45ミリメートルの変位(振動)をしている[16]。もともと性的な刺激を与える目的でつくられていないため、この用途で使うと欠点もいくつかみつかる[12]。サイズが大きく、かさばる以外にも、電源がコード式のため動きには制限が加わるし、防雨性・耐水性もない。25分以上使用するとオーバーヒートしてしまう[12]。コンセントの互換性の問題もあり、国によっては本来の性能で使うことができない[18][19]。
マジックワンドが普及したことでアフターマーケットが拡大し、カラーリングや素材、ヘッドの形状など購入できるアタッチメントの種類も増えた[12][14]。こうした付属品は日立とは無関係の会社で製造されている[20]。本体のみでも、クリトリスを刺激するバイブレーターとしては十分であり、女性はオーガズムに達することができるが[21]、ヘッドに重ねて使用するアタッチメントを使えば、クリトリスへの刺激を強めることもできる[7]。「ワンダーワンド」アタッチメントなら、女性は膣の深いところまで振動を感じることができる[17][22]。ダーマトロジー・オンライン・ジャーナルに掲載された論文によると、この「ワンダーワンド」はプラスチック素材でできているが一定の硬さがあり、使用後には洗うことも容易である[17]。挿入感を得たり、質感を好みのものにするためのシリコン素材のアタッチメントもある[23]。同様に装着する「Gスポッター」アタッチメントを使うと、マジックワンドはGスポットを刺激するバイブレーターとなる。「ジーウィズ」アタッチメントも同様にGスポットの刺激を目的とした製品である[6][24]。「フラッファー・チップ・ワンド・アタッチメント」もヘッドの上に取り付けることができ、疑似的なクンニリングスの感覚が得られる[25]。マジックワンドを固定するまくら台として「リベレイター・アクシス」もあり、この台を使うとマスターベーションの間、マッサージ機を手で持っている必要がなくなる[11][26]。アタッチメントはベティ・ドッドソンのウェブサイトでも販売しており、使い方もイラスト入りで分かりやすく解説されている[17][27]。男性もこのマッサージャーをペニスにあてがえば、前立腺に性的な刺激を得ることができる[6]。器具にかぶせて使うペニスカップも製造されており、これを使うと男性がマスターベーションをするときにスリーブとして機能する[20]。日本では、直腸から前立腺に刺激を与えるための男性用アタッチメントが販売されている[28]。
歴史
編集マッサージ機として発売
編集日立製作所は1968年4月25日にマジック・ワンドをアメリカ特許商標庁に登録し、製品ラインアップに加えた[12][13]。これによってマジックワンドは日立の商標として登録された[29]。1970年代にアメリカの大きな市場に流通させることが可能になり、あたかもマッサージ師の技術をもった道具とうたった広告も展開された[30][31]。肩こりをはじめとする痛みを和らげることに役立ち[31][32]、健康回復効果のある電動マッサージ機の分類でアメリカ食品医薬品局からも物理療法用具として登録されている[33]。マジックワンドの用途については、筋肉や神経の痛みを和らげて、こりをほぐしたり、スポーツで怪我をした後のリハビリに有効であると説明された[12][14]。
女性のマスターベーション教育
編集アメリカ合衆国で、マジックワンドは女性がマスターベーションの時に使うバイブレーターとして大ヒットした[12][35]。この用途でこれだけ人気が出たのは、アメリカ人のアーティストで性教育者のベティ・ドッドソンが、マジックワンドを使って女性向けにオナニーの技法を伝える講習を開いて、宣伝したからである[12][35]。
ドッドソンは、1960年代後半にセックス・ポジティヴ運動で存在感を発揮した人物でもある[36]。彼女はマッサージ機に小さなタオルをまいてオーガズムを得ることを女性に推奨していたが、これはバイブレーターの刺激を抑え、快感を得る時間を持続させるためだった[37]。
彼女が開発したテクニックは、「ベティ・ドッドソン・メソッド」として有名になった[38]。彼女が開いたセッションも「ボディセックス」講座として有名で、15人の裸の女性が仰向けになり、1人1人がマジックワンドを使って同時にマスターベーションをするものだった[39]。この2時間のマスターベーション講座のために、ドッドソンは女性たちの人数分のマジックワンドを用意していた[40]。彼女は、自分のテクニックを駆使して何千人もの女性にオーガズムに達する方法をレクチャーしている[39]。
アメリカ合衆国で最初のフェミニスト向けセックストイ専門店Eve's Gardenを創業したデル・ウィリアムズが、自分の店を開いたきっかけも、1970年代はじめにドッドソンの講義に参加してマジックワンドに触れたことだった[41][42]。ウィリアムズによると、マジックワンドをセックストイとして気に入った理由は、クリトリスに力がかかるときのパワーと信頼感である[43]。1974年にドッドソンは『マスターベーションを自由に』(Liberating Masturbation) を書き、そのなかでこの器具を推薦している[20](ただし彼女は1975年にセックストイを宣伝するときはマジックワンドにかわって松下電工のパナソニック・パナブレイターを使っている[12])。
1977年、ドッドソンはLeg ShowやJuggsといった男性向け雑誌の元編集者であるダイアン・ハンソンにマジックワンドを薦めている[12]。ハンソンはドッドソンから薦められた器具を初めて使ってみた時のことについて回想しているが、ドッドソンからマジックワンドのことを教えられて購入したが、同時にくせになってしまう依存性があるから心と体への影響に注意することをアドバイスも受けたの。彼女が前に使っていた単一電池で動くバイブレーターより、マジックワンドのほうがずっと効く、とハンソンは言っている[12]。
マジックワンドは、アダルトグッズショップのGood Vibrationsでは1977年のオープン以来のベストセラー商品である[12][34]。この店では、女性向けにクリトリスに刺激を与えるのによいと宣伝していた[44]。マジックワンドの人気はこの店に限らず、アメリカのアダルトグッズショップでは継続的なヒットとなっている[20]。マジックワンドは女性同士の会話では「ビッグ・バジィ」(Big Buzz)と呼ばれたり[27][45]、あるいは単に「ヒタチ」と呼ばれている[5][20][46][47]。
1980年代の雑誌『Mother Jones』は、背表紙にこのマジックワンドの広告が載っていた[12]。ジョアニ・ブランクが書いた『グッド・バイブレーションズ』(1976年)の表紙にこの器具が描かれていたことも、女性の知名度アップにつながった[27][48]。この本が1989年と1998年に版を重ねたときも、表紙にはマジック・ワンドが使われていた[34][49]。1992年はGood Vibrationsのオープン15周年にあわせ、この店の社長がマジックワンド型のチョコレートをつくって皆で食べるイベントを手配しているが[39]、日立製作所の本社から来た営業社員も、自分たちのマッサージ機型のチョコをつくるために募金している[39]。日立の役員はこのマッサージ機型チョコをさらに500個購入し、この年の営業会議でふるまった[39]。
『グッド・バイブ・ガゼット』誌は1995年にアダルトグッズショップの客を対象にアンケートをとり、セックストイのランキングを集計しているが、マジックワンドは圧倒的な評価だった[50]。カナダにおける検閲を論じた1995年の『禁じられた章句』(Forbidden Passages)によると、この器具が「わいせつ」であるとしてカナダ当局に器具を押収されたことがあり、痛みの軽減のためマジックワンドを使っていた女性からも報告が寄せられていた[51]。
1997年、カリフォルニア州のGood Vibrationsバークレー店でクリスマスプレゼントとして一番よく売れたのがマジックワンドだった[52]。雑誌『Out』によると、マジックワンドは1998年に最も売れたセックストイでもある[4]。カナダでは、1999年に、女性誌の『Chatelaine』が、女性のあいだでマジックワンドなどのセックストイが浸透している記事を掲載して、保守系の雑誌『Alberta Report』から批判されている[53]。
この年に、マジックワンドは「個人用マッサージ機」として消費者向けの広告が出されていた[54]。『The Village Voice』の1999年の記事を読むと、この器具を日立は「日立マジックワンド、家庭用電気マッサージ機」として宣伝していることがわかる[55]。そして同じ記事によると、マジックワンドはこの時期も後発の商品に抜かれることなくベストセラーを継続している[55]。『The Village Voice』が日立に取材を申し入れたところ、
Vibratexによる販売
編集2000年、日立製作所は、マジックワンドを含む日立製品のアメリカ国内における代理店であるアプライアンス・コーポレーション・オブ・アメリカとの関係が悪化し[3]、わずかな期間とはいえアメリカ国内での販売が停止する事態になった[3]。この年の6月にカリフォルニアにあるセックストイの専門商社Vibratexとの取引がまとまり、この会社がアメリカにおけるマジックワンドの販売代理店となった[3]。この年には泌尿器科医であり性機能障害の専門家であるジェド・カミネツキーが、The New York Observer誌上でマジックワンドはとても評判がよいと語っている[3]。彼はマスターベーションのときにオーガズムを得にくい女性患者にこの器具を薦めていたのである[3]。優れたバイブレーターはいろいろとあるが、マジックワンドを使ったマスターベーションはオーガズムが非常に得やすいとも語っている[3]。
マジックワンドについては、建前通りの使い方以外に、ネックマッサージャーにもなるジョークがセックス・アンド・ザ・シティをきっかけに有名になった[20][57][58]。2002年に放送された第5シーズン第6話『恋愛に関する悪いウワサ』で、登場人物のサマンサ・ジョーンズがバイブレーターを買いに家電ブランドのザ・シャーパーイメージに出かけるのだが、真面目な店員はそれがネックマッサージャーだと説明するのである[20][57][58]。この放送の直後に、マジックワンドは品切れが続出した[59][60]。作家のナオミ・ウルフはGood Vibrationsの女性向けカタログに関する記事の執筆中に、マジックワンドはセックス・アンド・ザ・シティで取り上げられたので在庫切れになっている、と言われた経験をサンデー・タイムズに寄せている[61]。ラビット・バイブレーターにも急に売り上げが伸びたことがあるが[59][62]、1998年にこの番組の影響で知られて以降である[63][64][65]。アンディ・イサクソンは『ベスト・セックス・ライティング2013』に寄稿している文章で、セックス・アンド・ザ・シティにセックストイが登場すると、アメリカ文化における認識が一変する、と述べている[62]。タイムズによれば、イギリスはマジック・ワンドにとって比較的新しい市場で、手に入るのは2004年からである[14]。この年、Amazon.comで販売されているハンディ型のマッサージ機の売り上げは上位10機種のうち7番目だった[66]。ナイト・リッダー社の新聞に寄稿しているフェイ・フラムは2006年に、マジックワンドは性器を模した形状をしていないのでアラバマ州、ジョージア州、テキサス州のバイブレーター排除法の適用を免れた、と報じている[67]。2006年にこの器具はマーケットにおいて最も売れているマスターベーション用具の1つだった[68]。
ターニャ・ウェクスラーの2011年の映画『ヒステリア』のエンドクレジットは、バイブレーターの進化をたどったモンタージュ映像であり、その中でマジックワンドも扱われている[69][70]。アメリカの映像作家クレイトン・キュービットも2012年8月に開いたビデオアート展「ヒステリー文学」のなかでマジックワンドを使っている[71][72][73]。これは、椅子に座った女性たちがマジックワンドの刺激を受けながらヘンリー・ジェイムズなどの文学作品の一節を音読する映像企画である[71]。各映像は女性がオーガズムに達して終わる[71]。マクラッチー・カンパニー系列の新聞で、チャック・シェーファードはこの展示を「偉大な芸術だ!」と評価した[72][73]。
商標変更
編集電機メーカーとして名高い日立の社名が有名なセックストイの名称の一部になっていることを嫌い、日立製作所は2013年にマジックワンドの製造を中止することを決定した[12]。Vibratexの事業部長エディー・ロメロは、テクノロジーブログのEngadgetに、日立は非常に真面目な会社であり一番売れているマスターベーション・グッズを連想されるのは遺憾だろうと語っている[12] 。Vibratexは日立を口説き落として、この製品の生産を継続することやもっと軽くて耐久性のある素材に変更すること、「オリジナル・マジックワンド」に商品名を変えて、日立との関連性を目立たせないことを促した[12]。マジックワンドが新しい名前になって発売が再開されたのは2013年6月25日のことで、技術的にも改良され、付属の箱もデザインが一新された[20][74]。しかしGood Vibrationでは「オリジナル・マジックワンド・バイブレーター」として販売された[74]。
雑誌のShapeを読むと2014年1月の時点では、この器具の名前は「マジックワンド・オリジナル」であり、商品情報を提供しているウェブサイトのURLもmagicwandoriginal.comである[5]。日立はこの器具の性的な用途については宣伝していないが[75]、2019年1月の時点で、上記サイトではこの器具が「いいお付き合いのできる」(intimate) マッサージ機だと紹介されている[76]。ベティ・ドッドソンは、2014年にEngadgetで、マジックワンドはいまでもお気に入りのバイブレーターだと語っている[12]。米ケーブルテレビ局FXのドラマ『ルーイー』(Louie) でも2014年5月5日に放送された回のコメディパートでマジックワンドが登場する[77][78]。2014年だけで、Vibratexを通じアメリカでは250,000台のマジックワンドが販売されている[12]。2014年11月、スタンフォード大学医学部産婦人科の助教授 リー・ミルハウザーもマジックワンドを推奨するコメントをYahoo! ヘルス上でしており、更年期障害を迎えた女性でもオーガズムを得やすく、自尊心を損なうことなく性に関する技術の向上も望めると語っている[79]。
学術研究
編集性的用途
編集オーガズムを得られなくなってしまう性機能障害である無オーガズム症や性的興奮障害などの問題についてマジックワンドが有効である可能性を探る学者は多い[38][80][81][82]。1979年にカウンセリング・臨床心理学研究(Journal of Consulting and Clinical Psychology)では、これまでオーガズムを経験することが困難だった女性を対象に、1人でマスターベーションをする技術訓練療法の分析を行っている。研究者は女性にマジックワンドを使ってクリトリスを刺激させることで、オーガズムを経験する可能性を上げようとした。この研究ではオーガズムを得る重要な問題に取り組むためにはマジックワンドを使った自己管理型の治療が最も効果的な選択肢であることがわかった[80]。
2008年、サイエンティフィック・ワールド・ジャーナルにオーガズムの経験に長期的な障害を抱えた女性が、ベティ・ドッドソンを参考文献にして指導を受けた結果の分析を掲載している。それによると、マジックワンドの大きめのヘッドが、わずかな不快感もなくクリトリスと外陰部周辺に振動を感じるために有効であった。研究の結果、長期的な無オーガズム症の女性500人のグループのうち93パーセント以上がマジックワンドとベティ・ドッドソン・メソッドを使ってオーガズムに達することができた[38]。サイエンティフィック・ワールド・ジャーナルの研究は、その後2010年に出た性科学研究 (Journal of Sexual Medicine) で文献レビューを受けている。2011年にはバット・シェヴァ・マーカスが性科学研究に、性的に経験することのレベルを上げ、性に対する期待がどう変わったかを評価するための手段としてマジックワンドを女性に使わせる研究を発表している[81]。
『Pleasure Able: Sexual Device Manual for Persons with Disabilities』において、作家のケイト・ナフタリと障害者福祉研究ネットワーク (Disabilities Health Research Network) のエディス・マクハッティは、医師のアンドレイ・クラシウコフとステイシー・エリオットの監修のもと、障害を持った人が性行為にマジックワンドを使うことを推奨している。著者らは、この器具を持っている人は、行為のあいだ余裕をもって掴んで動かせる状態を維持しなければならないだろうと述べている。マジックワンドは両腕に十分な力がはいらなかったり、手が自由に使えない人にも役立つ。両腕の動きが制限される人にも向いていると述べられている[24]。
人間とコンピュータの相互作用研究の国際会議Conference on Human Factors in Computing Systemsに収録された2011年の論文で、アンナ・イーグリンとショーエン・バーゼルは、性行為として本来の目的とは異なる文脈で使われているマジックワンドについて論じている[82]。2012年のSexual and Relationship Therapyでは、性的な刺激を与える臨床治療において7つのバイブレーターの評価を行う論文が掲載された[16]。著者たちによれば、マジックワンドは動作と振動の面で高い評価が与えられる[16]。このデータをセラピストが利用することで、患者に刺激だけでなく感受性を与える最適なバイブレーターを選べるのではないかと述べてもいる[16]。
鎮痛作用
編集2002年に『筋膜性疼痛と線維筋痛症』を出版した整形外科医のエドワード・ラクリンと理学療法士イザベル・ラクリンは、筋肉痛に対する自己療法としてマジックワンドの使用を提案している。彼らによれば、発痛点や筋肉が張っている場所に継続して使用すると、患者が感じている違和感を減らすことにつながる。こうした手当を治療環境ではない誰かの家で行うことを勧めている[84]。
2004年にDermatology Online Journalに掲載された論文では、臨床家がおこなう美容整形や皮膚治療の前にマジックワンドを使えば苦痛の緩和に効果的と報告がされている。この器具を使うと、乾癬の治療のため基部に近い爪郭にトリアムシノロンアセトニドを注入するにあたり麻酔を足す前の不安を和らげられる。ほうれい線にレスチレンを注入したり、インテンス・パルス・ライト (IPL) を顔に当てたり、ボツリヌストキシンによる多汗症の治療などで、不快感を減らしたり施術を容易にすることにも有効である。著者たちは、患者に接触する面積を減らすために「ワンダー・ワンド」アタッチメントを併用することを勧めている[17]。研究者のケヴィン・スミスはSkin & Allergy Newsに、下顎骨付近に振動が伝えられると、感覚系から送られる痛みの感覚を打消し、不安を解消できると語っている[85]。このスミスとフランシスコ・ペレス=アタモロスが2006年に共著で出した『臨床皮膚科におけるボツリヌストキシン』の7章ではマジックワンドの使用法がさらに洗練されていて、マジックワンドに「ワンダーワンド」を取り付け、レスチレンを注射する予定のところから1から2センチメートルに、注射の直前に振動を与えることで痛みが取り除けると解説されている[86]。
受容
編集評価
編集マジックワンドはアダルトグッズショップGood Vibrationでは「バイブレーターのキャデラック」とあだ名がついている[4][5][90] 。同じくアダルトグッズショップのBabelandの創業者レイチェル・ヴェニングとクレア・カバノーは2013年に出版した『セックストイ101』で、マジックワンドを「バイブレーターのロールスロイス」と評価している[6]。この表現は、作家のアン・フーパーとフィリップ・ハドソン[7]、医師のマイケル・クライシュマンにも共有している[8]。ヴェニングとカバノーたちは、この器具を使えば月経困難症のつらさも緩和できると述べているほか[6]、バイブレーターを使ったことがない人から初心者用の器具を聞かれたらマジックワンドを勧めるとも語っている[91]。カバノーによれば、マジックワンドはクチコミ・マーケティングが成功した唯一のバイブレーターでもある[92]。
セックス・ポジティヴ・フェミニストであり作家のスージー・ブライトには気に入っているバイブレーターが2つあり、その1つがマジックワンドである。彼女はこの器具を使うと60秒以内にオーガズムに達することができるのは奇跡だと語っているだけでなく[88]、出産の時期のつらさをマジックワンドが和らげてくれたときの経験について本を書いている[93][94]。作家のキャシー・シャイドルは、このマッサージ機を使うと女性は複数回のオーガズムも可能だと言う[46][47]。見た目はムター博物館〔フィラデルフィアにある解剖標本や医療器具をあつめた博物館〕のコレクションを連想させるが、それでもその効果には関係ないとも[46][47]。社会学者でセックス・ポジティヴ・フェミニストのキャロル・クイーンは、マジックワンドは日本から輸入されているためカーボンフットプリントを考えると問題なしとはしていないが、それでも他のバイブレーターと比べると、電池も不要で耐久性もあることから環境にはやさしいと好評価をしている[87]。
セックス・セラピストのルース・ウエストハイマーは、数あるコード式のバイブレーターの中でも、この器具が最も人気があると語る[35]。セラピストで性教育家のローラ・バーマンはシカゴ・サンタイムズで事あるごとにこの器具を推奨しており、オーガズムを経験したことのない女性や性的興奮を覚えることが困難な人たちに奨めている[95][96]。セクソロジストのグロリア・ブラムは『The Truth about Sex, a Sex Primer for the 21st Century that the Magic Wand』の中で、マジックワンドが商業的に最も成功したマスターベーション道具の1つであり、挿入するタイプではないことが人気を集めたのだと述べている[97]。オーストラリアの臨床心理学者でセックスセラピストのベッティーナ・アーントは、自分が連絡をとりあっているカップルが、ペニス挿入の最中にマジックワンドを使ってオーガズムを得ることに成功した例を挙げている[98]。医師でコラムニストのヒルダ・ハッチャーソンは自身の『Pleasure』でマジックワンドを推薦していて、刺激が強すぎると感じたら外陰部の上に柔らかい布を敷くとよい、と助言している[32]。雑誌のCosmopolitanによれば、マジックワンドはセックスセラピストが最も推奨することの多いバイブレーターである[99]。
『Her Way: Young Women Remake the Sexual Revolution』を書いたポーラ・ケイマンは、マジックワンドが人気になったことを、20世紀末にかけて起こった性の革命における影響とからめて論じている[100]。『The Good Vibrations Guide to Sex』の共著があるキャシー・ウィンクスとアン・シマンズは、前戯でも挿入後もマジックワンドは使える上に、カップルが2人同時に快感を得ることができると書いている[101][102]。ウェンディ・キャスターは2003年版の『The Lesbian Sex Book』で、マジックワンドはクリトリスに集中的かつパワフルな振動を与えられるのでレズビアンも使って楽しむことができると言う[103]。
Mobile Magazineは、2005年7月号で読者投票によりマジックワンドがiPodや電話、歯ブラシなどを抑え「史上最も偉大なガジェット」に選ばれたと発表している[104]。2006年、エンターテイメント会社のCAKEを創業したメリンダ・ギャラガーとエミリー・クレイマーは『A Piece of Cake』で、マジックワンドをベスト・バイブレーター賞に選んでいる[105]。2人によれば、この道具はクリトリスと外陰部に強い振動感を与えるのに長けている[9]。『The Hot Woman's Handbook』[9]、『Clean Sheets』[10]、『Valley Advocate』[11]、『Cosmopolitan 』[25]などの雑誌がマジックワンドを「究極の」バイブレーターと表現している。
アレクシス・マクキニスはスター・トリビューン紙に寄稿して、オーガズムに達しにくい女性にこの道具を勧めている。彼女によれば、過去30年をかけて無数の女性がマジックワンドを使い、オーガズムに達する確実な手段とがわかった[108]。マクキニスはその後もコラムでマジックワンドをバレンタインの日のプレゼントとして提案しており、そのベーシックなつくりや能力、振動の強さ、信頼性といった点から送った相手から文句はほとんどつけられないだろうと述べている[109]。作家のロバート・リュベルはこの器具がアメリカでは最も人気のあるバイブレーターの1つといい、これを使えばおそらく90パーセントの女性がオーガズムを得られると語っている[110]。雑誌の『Good Housekeeping』は読者の座談会を開き、マジックワンドを腰の痛みの緩和に使ってみたが、結果は芳しくなかった[111]。『Self』誌も2010年にこの器具の高い評価は、文化現象になったと論じている[112]。レイチェル・クレイマー・バッセルは2011年にオンラインマガジンのSexI Magazineに「私が日立マジックワンドを気に入る10の理由」を書き、この道具をたたえている[89]。彼女はこの文章をオードの形式で詩的に表現している[89]。 彼女が気に入る理由の基準は、振動のパワー、興奮する状態になるまでの速さ、電池交換が不要なこと、クリトリスを刺激する強さ、値段の手ごろさなどである[89]。ヨナ・タロン=ヒックスは2011年に雑誌の『Valley Advocate』でマジックワンドに触れており、女性がオーガズムを得るために最適と書いている[21]。彼女はその力強さをたとえて、トラック専業メーカーのマック・トラック社を引き合いに出している[21]。この雑誌は、2012年にも太りすぎのパートナーを持つ人に、取っ手の部分が長い特徴を持つマジックワンドをすすめている[26]。アシュレイ・コーベリは著書の中で、後背位で性交中のカップルが、マジックワンドの長さを生かして2人同時にオーガズムに達した事例を紹介している[113]。ヒルダ・ハッチャーソンも同様に、この体位のときにマッサージを使うことをすすめている[114]。
コミック作家のエリカ・モーエンは自分のウェブコミック『Oh Joy, Sex Toy』の第1回(2013年4月)を日立マジックワンドの解説に割いている[75][106][107]。彼女の作品は雑誌のBitchに掲載され[107]、The Daily Beastにも好意的な書評が掲載された[75]。2013年にシェパード・エクスプレス紙に寄稿した記事で、ローラ・アン・スチュワートは、女性の中にはマジックワンドでないとオーガズムに達することができない人もいると述べ、それ以外の人も快感を得るのに簡単で時間もかからないから使っていると書いている。丈夫なつくりと耐久性を高評価している[20]。Vibratexが扱うマジックワンドは2013年10月にカリフォルニアで開催されたセックス・アワードで「女性のための最高のセックストイ」賞を受賞した[115][116][117]。 ユーザーからは耐久性と長年の信頼感を評価され、Engadgetが「地球上で最も見た目がわかりやすいセックストイ」と称するなど様々な形容で賞賛の声を集めている[12]。2014年には雑誌の『Women's Health』がマジックワンドを特集して「セックストイの究極ガイド」を掲載し、この器具をパートナー同士で使うことをすすめている[118]。
受賞歴
編集年 | 賞 | 製品 | 団体 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
2005 | No. 1 greatest gadget of all time | Hitachi Magic Wand | Mobile Magazine | 受賞 | [104] |
2006 | Best Vibrator Award | The Hitachi Magic Wand | A Piece of Cake | 受賞 | [105] |
2013 | Favorite Sex Toy for Women | The Magic Wand from Vibratex | The Sex Awards | 受賞 | [115][116][117] |
脚注
編集- ^ 英語圏では後にMagic Wand Original、Original Magic Wandに改名された。単にMagic Wandと言われることもある。
- ^ 例を挙げると、Dermatology Online Journal、Journal of Applied Physiology、Experimental Brain Research、Neuroscience Letters、Journal of Perinatal & Neonatal Nursingなどである
- ^ a b c d e f g h Goldman, Andrew (12 June 2000). “Panic in Bedrooms as Magic Wand, Cadillac of Vibrators, Disappears”. The New York Observer: p. 1. オリジナルの13 July 2011時点におけるアーカイブ。 27 September 2014閲覧。
- ^ a b c “We still know what you did last year”. Out: p. 69. (January 1999). ISSN 1062-7928
- ^ a b c d e “Good Vibrations”. Shape Magazine (Weider Publications) 35 (5): 146. (January 2014). ISSN 0744-5121.
- ^ a b c d e f Venning, Rachel; Claire Cavanah (2003). Sex Toys 101. Touchstone. pp. 46–47, 53. ISBN 978-0743243513
- ^ a b c Hooper, Anne; Philip Hodson (2006). 269 Amazing Sex Tips and Tricks for Women. Robson Books Ltd. p. 102. ISBN 978-1-86105-959-8
- ^ a b Krychman, Michael L.. 100 Questions & Answers About Women's Sexual Wellness and Vitality. Jones & Bartlett Learning. pp. 91–92. ISBN 978-0763754488
- ^ a b c Gallagher, Melinda; Emily Kramer (2007). The Hot Woman's Handbook: The CAKE Guide to Female Sexual Pleasure. Atria Books. pp. 54, 61, 68–72, 83, 87, 125. ISBN 978-0-7434-9626-1
- ^ a b Masters, Gwen (21 November 2007). “Getting Off Quick with Babeland”. Clean Sheets. オリジナルの24 November 2007時点におけるアーカイブ。 7 November 2014閲覧。
- ^ a b c Tallon-Hicks, Yana (6 December 2012). “Can't Touch This”. Valley Advocate (Easthampton, Massachusetts)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w Trout, Christopher (28 August 2014). “The 46-year-old sex toy Hitachi won't talk about”. Engadget. オリジナルの27 August 2014時点におけるアーカイブ。 30 August 2014閲覧。
- ^ a b United States Patent and Trademark Office (2012年). “Detailed trademark information from the official US federal trademark database (USPTO): Magic Wand”. Markify (Word Mark: Magic Wand. Live/Dead Indicator: Live. Serial Number: 72298601. Filing Date: 20 May 1968. Registration Number: 0867623. Registration Date: 1 April 1969. International Class: 010. In International Class 010 (US 044): Electric Massager. First Use: 25 April 1968. First Use in Commerce: 25 April 1968. Owner (Registrant): Hitachi Sales Corporation. Address: 48–50 34th St. City: Long Island City. State: NY. Postcode: 11101. Legal Entity Type: Corporation. Last Listed Owner: Hitachi Living Systems, Ltd. Address: 2-15-12 Nishi Shinbashi, Minato-KU. City: Tokyo. Country: JP. Legal Entity Type: Corporation. Correspondent: Jill Anderfuren. Marshall Gerstein & Borun LLP. 63rd Floor. 233 S. Wacker Drive. Chicago IL 60606. Attorney: Jill Anderfuren. Design Search Code: N/A. Mark Description: N/A. Current Filing Basis: 1A. Original Filing Basis: 1A. Published for Opposition: N/A. Current Status: Registered and Renewed. Change In Registration: Change in registration has occurred. International Registration: N/A. Type of Mark: Trademark. Register: Principal.). オリジナルの30 September 2014時点におけるアーカイブ。 20 September 2014閲覧。
- ^ a b c d e Godson, Suzi (11 December 2004). “The Vibrator Comes of Age”. The Times (London: Times Newspapers Limited): p. 14; Section: Features; Body & Soul
- ^ Eaton, Catherine (May 1996). “Be you own best sex teacher”. Cosmopolitan (Hearst Communications) 220 (5): 108. ISSN 0010-9541.
- ^ a b c d e f g Prause, Nicole; Roberts, Verena; Legarretta, Margaret; Rigney Cox, Liva M. (February 2012). “Clinical and research concerns with vibratory stimulation: a review and pilot study of common stimulation devices”. Sexual and Relationship Therapy (Routledge) 27 (1): 17–34. doi:10.1080/14681994.2012.660141. ISSN 1468-1994. OCLC 45007351.
- ^ a b c d e Smith MD, Kevin C; Stephen L Comite MD; Suprina Balasubramanian; Alan Carver MD; Judy F Liu (2004). “Vibration anesthesia: A noninvasive method of reducing discomfort prior to dermatologic procedures”. Dermatology Online Journal (UC Davis; eScholarship University of California; California Digital Library) 10 (2): 1. PMID 15530291.
- ^ “Arts & Entertainment”. Valley Advocate (Easthampton, Massachusetts). (10 November 2011). "Though it packs a punch like no other, it's bulky, only has two speeds, must be plugged into the wall with a 12-foot cord, and is known for blowing up foreign electrical sockets."
- ^ “Arts & Entertainment”. Valley Advocate (Easthampton, Massachusetts). (22 April 2011). "If you're flying internationally, leave the plug-in Hitachi Magic Wand at home (it blows up foreign sockets) and read up on laws regarding sexuality, as no toy is worth legal trouble abroad."
- ^ a b c d e f g h i Stuart, Laura Anne (19 April 2013). “The Rebirth of the Magic Wand”. Express Milwaukee. オリジナルの23 April 2013時点におけるアーカイブ。 6 May 2013閲覧。
- ^ a b c Tallon-Hicks, Yana (10 November 2011). “Hitachi Me Baby, One More Time”. Valley Advocate (Easthampton, Massachusetts). オリジナルの14 November 2011時点におけるアーカイブ。 27 September 2014閲覧。
- ^ Gentry, Cynthia (2005). The Bedside Orgasm Book: 365 Days of Sexual Ecstasy. Fair Winds Press. pp. 170, 209, 272, 364. ISBN 978-1-59233-101-7
- ^ “News & Commentary”. Valley Advocate (Easthampton, Massachusetts). (4 November 2010). "The Hitachi Magic Wand, with a reputation for releasing even the most stubborn orgasm, brings a powerful buzz to all the right places (instead of uncomfortably rattling the handle). Separately sold removable silicone tops add extra texture or penetration options"
- ^ a b Naphtali, Kate; Edith MacHattie; Andrei Krassioukov; Stacy L Elliott (2009). Pleasure Able: Sexual Device Manual for Persons with Disabilities. Disabilities Health Research Network. pp. 10, 22. OCLC 756896097. オリジナルの27 December 2010時点におけるアーカイブ。 2 October 2014閲覧。
- ^ a b Buntin, Julie (February 2014). “In search of the ultimate orgasm”. Cosmopolitan (Hearst Communications) 256 (2): 120. ISSN 0010-9541.
- ^ a b “Arts & Entertainment”. Valley Advocate (Easthampton, Massachusetts) (1358; Section: Arts & Entertainment). (26 January 2012)
- ^ a b c Hersh, Sunny (2007). Is It Hot in Here, Or Am I Just Hot?. Fast Forward Publications. p. 29. ISBN 978-0-9743093-3-0
- ^ https://www.amazon.co.jp/gp/product/B003Q42HVC/ref=ox_sc_act_title_6?ie=UTF8&psc=1&redirect=true&smid=AN1VRQENFRJN5
- ^ Brooks, Deanna; Pennelope Jimenez; Serria Tawan (2007). The Bunny Book. Chronicle Books. pp. 129, 192. ISBN 978-0-8118-5402-3
- ^ Isaacson, Andy (14 May 2012). “Can a Better Vibrator Inspire an Age of Great American Sex?”. Atlantic: Web Edition Articles (The Atlantic Monthly Company)
- ^ a b Peasgood, Julie (2012). The Greatest Guide to Sex. Greatest Guides Limited. p. 121. ISBN 978-1-907906-02-2
- ^ a b Hutcherson, Hilda (2006). “The Hitachi Magic Wand”. Pleasure: A Woman's Guide to Getting the Sex You Want, Need and Deserve. Perigee Trade. pp. 223–224. ISBN 978-0399532863
- ^ Food and Drug Administration (2014年). “Proprietary Name: Electric massager; Hitachi Magic Wand; HV-250R; Personal Magic Wand; Vibratex Magic Wand; HV-260”. Establishment Registration & Device Listing (Classification Name: Massager, Therapeutic, Electric. Product Code: ISA. Device Class: 1. Regulation Number: 890.5660. Medical Specialty: Physical Medicine. Registered Establishment Name: Hitachi Maxell, LTD. Registered Establishment Number: 1000164900. Owner/Operator: Hitachi Maxell, LTD. Owner/Operator Number: 9020590. Establishment Operations: Specification Developer.). オリジナルの20 September 2014時点におけるアーカイブ。 24 October 2016閲覧。
- ^ a b c Blank, Joani (1998). Good Vibrations: The New Complete Guide to Vibrators. Down There Press. pp. 10–13. ISBN 978-0-940208-26-1
- ^ a b c d Westheimer, Ruth K. (2007). Sex for Dummies. Wiley Publishing, Inc. pp. 204–206. ISBN 978-0-470-04523-7
- ^ Love, Barbara J., ed (2006). “Dodson, Betty Ann”. Feminists Who Changed America, 1963–1975. University of Illinois Press. pp. 120–121. ISBN 978-0252031892
- ^ Kemp, K.M. (June 2003). “25 ways to have your best orgasm ever!”. Marie Claire (Hearst Communications) 10 (6): 233. ISSN 0025-3049.
- ^ a b c d Struck, Pia; Søren Ventegodt (2008). “Research Article: Clinical Holistic Medicine: Teaching Orgasm for Females with Chronic Anorgasmia using the Betty Dodson Method”. The Scientific World Journal (Hindawi Publishing Corporation) 8: 883–895. doi:10.1100/tsw.2008.116.
- ^ a b c d e Winks, Cathy; Anne Semans (1997). The New Good Vibrations Guide to Sex: Tips and Techniques from America's Favorite Sex Toy Store. Cleis Press. pp. 102, 154. ISBN 978-1573440691
- ^ Dodson, Betty (1996). Sex for One: The Joy of Selfloving. Harmony. p. 154. ISBN 978-0517886076
- ^ Williams, Dell (August 1990). “The Roots of the Garden”. The Journal of Sex Research (Taylor & Francis, Ltd.) 27 (3): 463–464. doi:10.1080/00224499009551572. JSTOR 3812814.
- ^ Fox, Margalit (14 March 2015). “Dell Williams, 92, Founder of Sex Boutique”. The New York Times: p. D8. オリジナルの15 March 2015時点におけるアーカイブ。 16 March 2015閲覧。
- ^ Matlack, Jennifer (October 2003). Can you buy a better orgasm?. 10. Hearst Communications. p. 309. ISSN 0025-3049.
- ^ Findlay, Heather (1999). “Sex Toys”. In Zimmerman, Bonnie. Lesbian Histories and Cultures: An Encyclopedia, Volume 1. Encyclopedias of Contemporary Culture. Routledge. p. 683. ISBN 978-0815319207
- ^ Price, Joan (2006). Better Than I Ever Expected. Seal Press. pp. 129–130. ISBN 978-1-58005-152-1
- ^ a b c Shaidle, Kathy (2014). Confessions of A Failed Slut. Thought Catalog. ISBN 9781632959997. eBook edition
- ^ a b c Shaidle, Kathy (4 June 2013). “Ladies: Start Your Engines!”. Taki's Magazine (TakiMag.com). オリジナルの11 July 2013時点におけるアーカイブ。 7 November 2014閲覧。
- ^ Blank, Joani (1976). Good Vibrations: The Complete Woman's Guide to Vibrators. Down There Press. ISBN 978-0-9602324-2-0
- ^ Blank, Joani (1989). Good Vibrations: The Complete Guide to Vibrators. Down There Press. ISBN 978-0-940208-12-4
- ^ Maxwell, Kenneth (1996). A Sexual Odyssey: From Forbidden Fruit to Cybersex. Springer. pp. 53–54. ISBN 978-0-306-45405-9
- ^ Califia, Patrick, ed (1995). Forbidden Passages: Writings Banned in Canada. Cleis Press. p. 83. ISBN 978-1573440202
- ^ Guynn, Jessica; Psyche Pascual (14 December 1997). “Retailing's oddballs: Toy story”. Contra Costa Times (Walnut Creek, California): p. D1
- ^ Yu, Carla (8 February 1999). “Yes, that is Chatelaine: the Canadian institution bows to the tasteless temper of the times”. Alberta Report (United Western Communications) 26 (7): 19.
- ^ Childerhose, Buffy (March 1999). “Pssst ... it's okay to play with sex toys”. Chatelaine (Rogers Publishing Ltd) 72 (3): 93. ISSN 0009-1995.
- ^ a b c Kushner, David (26 March 1999). “Inside Orgasmatron: A closer look at the motor of joy”. LA Weekly. The Village Voice. オリジナルの24 November 2002時点におけるアーカイブ。 7 November 2014閲覧。
- ^ Lindemann, Danielle J. (Winter 2006). “Pathology full circle: a history of anti-vibrator legislation in the United States”. Columbia Journal of Gender and Law (Columbia University) 15 (1): 326. ISSN 1062-6220.
- ^ a b Sohn, Amy; Sarah Wildman (2004). “Critical Condition”. Sex and the City: Kiss and Tell. Gallery Books. p. 136. ISBN 978-0-7434-5730-9
- ^ a b Alexa Junge (writer); Michael Patrick King (director) (25 August 2002). Critical Condition. Sex and the City. HBO. Season 5; Episode 6; Production code: 506; No. in series: 72.
It's not a vibrator—it's a neck massager!
- ^ a b Creeber, Glen (2005). Serial Television. British Film Institute. p. 154. ISBN 978-1-84457-020-1
- ^ Mills, Eleanor, ed (2005). Cupcakes and Kalashnikovs: 100 Years of the Best Journalism by Women. Constable. p. 200. ISBN 978-1845291655
- ^ Wolf, Naomi (20 July 2003). “Cover story: Sex and the sisters”. The Sunday Times (London: Times Newspapers Ltd). オリジナルの21 September 2014時点におけるアーカイブ。 24 October 2016閲覧。
- ^ a b Isaacson, Andy (2013). “Can a Better Vibrator Inspire an Age of Great American Sex?”. In Bussel, Rachel. Best Sex Writing 2013: The State of Today's Sexual Culture. Cleis Press. pp. 19–21. ISBN 978-1573448994
- ^ Blue, Violet (2013). The Adventurous Couple's Guide to Sex Toys. Cleis Press. p. 6. ISBN 978-1573449724
- ^ Franks, Lynne (2004). Grow – The Modern Woman's Handbook. Hay House. p. 180. ISBN 978-1401902261
- ^ Susan Kolinsky (writer); Michael Fields (director) (2 August 1998). The Turtle and the Hare. Sex and the City. HBO. Season 1; Episode 9; Production code: 109; No. in series: 9.
There was only one thing to do: a Rabbit intervention. ... Hey! Hey, hey hey! It's a vibrator, it's not like it's crack!
- ^ White, Jennifer (14 June 2004). “Today's massagers made to feel almost human”. HFN The Weekly Newspaper for the Home Furnishing Network (MacFadden Communications Group LLC): 36.
- ^ Flam, Faye (5 April 2006). “Good vibes: A hysterical perspective on sex toys”. The Seattle Times (Knight Ridder Newspapers). オリジナルの10 October 2014時点におけるアーカイブ。 10 October 2014閲覧。
- ^ Maines, Rachel (2006). “Freud and the steam-powered vibrator”. In Petrucelli, Jean. Longing: Psychoanalytic Musings on Desire. Karnac Books. p. 129. ISBN 978-1855754355
- ^ Stewart, Sara (18 May 2012). “'Hysteria' gives off good vibrations”. New York Post: p. 38; Section: Pulse. オリジナルの30 September 2014時点におけるアーカイブ。 27 September 2014閲覧。
- ^ Tanya Wexler. Hysteria. United Kingdom. OCLC 805735777。
- ^ a b c Goldstein, Rich (5 March 2014). “'Hysterical Literature': Women Who Read Until Orgasm”. The Daily Beast (The Daily Beast Company LLC). オリジナルの5 March 2014時点におけるアーカイブ。 27 September 2014閲覧。
- ^ a b Shepherd, Chuck (11 October 2012). “News of the Weird: Great Art!”. Valley Morning Star (Harlingen, Texas)
- ^ a b Shepherd, Chuck (1 October 2012). “News of the Weird for Oct. 4, 2012: Great Art!”. The Sun News (Myrtle Beach, South Carolina)
- ^ a b PRWeb Newswire (25 June 2013). “Feel the Magic! Original Magic Wand Gives Good Vibrations – Rebranded for a new era, the "Cadillac of Vibrators" is now available at Good Vibrations”. PRWeb (Vocus PRW Holdings LLC). オリジナルの3 October 2013時点におけるアーカイブ。 7 November 2014閲覧。
- ^ a b c d Goldstein, Rich (10 May 2014). “'Oh Joy Sex Toy': The Internet's Most Radical Sex-Fueled Comic Strip”. The Daily Beast (The Newsweek/Daily Beast Company LLC)
- ^ http://magicwandoriginal.com/magic-wand-massager-for-women/
- ^ Procida, Billy (21 April 2014). “Louis C.K.’s awkward situation with Magic Wand in ‘Louie’ teaser video from FX”. Laughspin (Laughspin.com). オリジナルの30 April 2014時点におけるアーカイブ。 23 October 2014閲覧。
- ^ Schoon, Robert (6 May 2014). “Reviews: 'Louie' Returns from a Long Hiatus with Two Solid Episodes”. Splitsider (Splitsider.com). オリジナルの3 July 2014時点におけるアーカイブ。 23 October 2014閲覧。
- ^ Tedesco, Laura (19 November 2014). “9 Sensual Aids Gynecologists Prescribe For Better Sex”. Yahoo! Health (www.yahoo.com). オリジナルの20 November 2014時点におけるアーカイブ。 1 January 2015閲覧。
- ^ a b c McMullen, S; RC Rosen (October 1979). “Self-administered masturbation training in the treatment of primary orgasmic dysfunction”. Journal of Consulting and Clinical Psychology 47 (5): 912–918. doi:10.1037/0022-006x.47.5.912. PMID 574521.
- ^ a b Marcus, Bat Sheva (December 2011). “Changes in a Woman's Sexual Experience and Expectations Following the Introduction of Electric Vibrator Assistance”. The Journal of Sexual Medicine 8 (12): 3398–3406. doi:10.1111/j.1743-6109.2010.02132.x. PMID 21205230.
- ^ a b Eaglin, Anna; Shaowen Bardzell (2011). “Sex toys and designing for sexual wellness”. Extended Abstracts on Human Factors in Computing Systems (Conference on Human Factors in Computing Systems; CHI EA '11 CHI '11 Extended Abstracts on Human Factors in Computing Systems; The ACM Digital Library is published by the Association for Computing Machinery, ACM, Inc.): 1837–1842. doi:10.1145/1979742.1979879. ISBN 978-1-4503-0268-5.
- ^ IsHak, Waguih William; Anna Bokarius; Jessica K. Jeffrey; Michael C. Davis; Yekaterina Bakhta (October 2010). “Disorders of Orgasm in Women: A Literature Review of Etiology and Current Treatments”. The Journal of Sexual Medicine (International Society for Sexual Medicine) 7 (10): 3254–3268. doi:10.1111/j.1743-6109.2010.01928.x.
- ^ Rachlin, Edward S.; Isabel Rachlin (2002). Myofascial Pain and Fibromyalgia: Trigger Point Management. Mosby. p. 477. ISBN 978-0323011556
- ^ Bates, Betsy (June 2005). “Pain-relief options available for cosmetic procedures”. Skin & Allergy News (International Medical News Group) 36 (6): 14. doi:10.1016/s0037-6337(05)70279-5.
- ^ Kevin C Smith and Francisco Perez-Atamoros (2006). “Chapter 7: Other Dermatologic Uses of Botulinum Toxin”. In Anthony V. Benedetto. Botulinum Toxin in Clinical Dermatology. Taylor & Francis. pp. 223–224, 275. ISBN 978-1-84214-244-8
- ^ a b Tallon-Hicks, Yana (July 2011). “How green is your sex life: a guide to getting sustainable between the sheets”. Shape Magazine (Avalon Media LLC) 21 (6): 39. ISSN 1087-867X.
- ^ a b Bright, Susie (2000). “Stop the World, I Want to Get Off”. In Peri, Camille; Moses, Kate. Mothers Who Think: Tales Of Reallife Parenthood. Washington Square Press. pp. 70–71. ISBN 978-0671774684
- ^ a b c d e Bussel, Rachel Kramer (19 October 2011). “10 Reasons The Hitachi Magic Wand is My Favorite Vibrator”. SexIs Magazine (Web Merchants). オリジナルの20 October 2011時点におけるアーカイブ。 28 September 2014閲覧。
- ^ Pfeuffer, Charyn (April 2002). “Would you host a sex toy party?”. Marie Claire (Hearst Communications) 9 (4): 234. ISSN 0025-3049.
- ^ Palmer, Lindsey (April 2010). “The professional's guide to better sex”. Redbook (Hearst Communications) 214 (4): 102. ISSN 0034-2106.
- ^ Mittenthal, Sue; Linda Reing (2008). Still Hot: The Uncensored Guide to Divorce, Dating, Sex, Spite, and Happily Ever After. Running Press. pp. 71–72. ISBN 0762431121
- ^ Ley, David J. (2014). The Myth of Sex Addiction. Rowman & Littlefield Publishers. pp. 65, 242. ISBN 978-1442213050
- ^ Bright, Susie (Summer 1992). “Egg sex”. Whole Earth Review (New Whole Earth LLC) 75: 94. ISSN 1097-5268.
- ^ Berman, Laura (22 March 2004). “Time to take vibrators out of closet”. Chicago Sun-Times (Chicago Sun-Times, Inc.): p. 46; Section: 2; Features; Column: The Language of Love
- ^ Berman, Laura (20 September 2004). “Study: Sex toys help in the bedroom”. Chicago Sun-Times (Chicago Sun-Times, Inc.): p. 54; Section: Features; Column: The Language of Love
- ^ Brame, Gloria G. (2011). The Truth About Sex, A Sex Primer for the 21st Century Volume I: Sex and the Self. CBC Publishing. p. 21. ISBN 978-1926918556
- ^ Arndt, Bettina (2009). The Sex Diaries: Why Women Go Off Sex and Other Bedroom Battles. Hamyln. p. 265. ISBN 978-0600620723
- ^ Moody, Shane (2000). Useless Sexual Trivia. Touchstone. p. 26. ISBN 978-0-684-85927-9
- ^ Gallagher, Maggie (9 July 2001). “What a Girl Wants”. National Review (National Review, Inc.) 53 (13). ISSN 0028-0038.
- ^ “Super sex”. Cosmopolitan (Hearst Communications) 224 (3): 222. (March 1998). ISSN 0010-9541.
- ^ “Shameless sex”. Men's Health (Rodale, Inc.) 10 (3): 108. (April 1995). ISSN 1054-4836.
- ^ Caster, Wendy (2003). Bussel, Rachel Kramer. ed. The Lesbian Sex Book. Alyson Books. p. 219. ISBN 978-1555837440
- ^ a b Diluna, Amy (26 June 2005). “Trend Spotting. What people are talking about”. New York Daily News (Daily News L.P.): p. 26
- ^ a b Bargreen, Melinda (14 February 2006). “Bedside reading for the amorous boudoir”. The Seattle Times (The Seattle Times Company): p. E1. オリジナルの30 September 2014時点におけるアーカイブ。 20 September 2014閲覧。
- ^ a b Moen, Erika (30 April 2013). “The Hitachi Magic Wand”. Oh Joy, Sex Toy (Ohjoysextoy.com). オリジナルの8 April 2014時点におけるアーカイブ。 9 November 2014閲覧。
- ^ a b c Moen, Erika (30 April 2013). “Oh Joy Sex Toy: Comic Review of the Classic Hitachi”. Bitch Media (Bitchmagazine.org). オリジナルの14 August 2014時点におけるアーカイブ。 9 November 2014閲覧。
- ^ McKinnis, Alexis (15 November 2007). “alexis on the sexes – Come lately – How does a woman know when she's had an orgasm?”. Star Tribune (Minneapolis, Minnesota: Star Tribune: Newspaper of the Twin Cities): p. 49
- ^ McKinnis, Alexis (14 February 2008). “alexis on the sexes – Quick! Be mine – Really last-minute ideas for Valentine's gifts and fun.”. Star Tribune (Minneapolis, Minnesota: Star Tribune: Newspaper of the Twin Cities): p. 41
- ^ Rubel, Robert J. (2007). Squirms, Screams and Squirts: A Guide to Advanced Sexual Play. Nazca Plains Corp.. p. 70. ISBN 978-1-887895-64-4
- ^ Hope, Toni Gerber; Susan Ince (November 2009). “The truth about back pain”. Good Housekeeping (Hearst Communications) 249 (5): 174. ISSN 0017-209X.
- ^ Ingall, Marjorie (May 2010). “Secrets Of Women At Their Sexual Peak”. Self Magazine (Conde Nast Publications, Inc.) 32 (5): 162. ISSN 0149-0699.
- ^ Corbeil, Ashleigh (2012). “The Hitachi Magic Wand”. The Simultaneous O: A Couple's Guide to Achieving the Ultimate Climax. Amorata Press. pp. 83–84. ISBN 978-1612430584
- ^ Hutcherson, Hilda (2002). What Your Mother Never Told You About Sex. Putnam Adult. pp. 161–166. ISBN 978-0399148422
- ^ a b “Winners”. The Sex Awards (AVN Media Network). オリジナルの13 October 2013時点におけるアーカイブ。 20 September 2014閲覧。
- ^ a b Esquire Philippines (7 February 2014). “15 Seconds of Wisdom from Pornstars”. Esquire Philippines. オリジナルの24 September 2014時点におけるアーカイブ。 20 September 2014閲覧。
- ^ a b “Magic Wand Named Favorite Sex Toy for Women at The Sex Awards”. AVN News (AVN Media Network). (10 October 2013). オリジナルの15 October 2013時点におけるアーカイブ。 20 September 2014閲覧。
- ^ “The Ultimate Guide to Sex Toys”. Women's Health (Emmaus, Pennsylvania: Rodale, Inc.): pp. 112–113. (July 2014). ISSN 0884-7355
関連項目
編集- 医療機器
- 電気マッサージ器
- 自己性愛
- メカノフィリア - 機械性愛
- 対物性愛
- マスターベーションの歴史
- バイブレータ (性具)
- ラブエッグ
- フェティシズム
- シビアン - サドル型のマスターベーション・グッズ
外部リンク
編集- Magic Wand®
- hysterical literature - クレイトン・キュービットのビデオアート「ヒステリー文学」の公式サイト