日本音響学会
一般社団法人日本音響学会(にほんおんきょうがっかい、英称:The Acoustical Society of Japan、略称:ASJ)は、音に関するあらゆる分野を取り扱っている学会である。1936年設立[1]。
設立 | 1936年 |
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種類 | 一般社団法人 |
法人番号 | 2010005018737 |
目的 | 音響学に関する研究の連絡提携及び促進を図り、もって学術文化及び産業技術の振興発展に寄与すること |
本部 | 東京都千代田区外神田2-18-20 ナカウラ第5ビル2F |
貢献地域 | 日本 |
会員数 | 4,006名(2018年3月31日現在) |
会長 | 大鶴 徹 |
ウェブサイト | https://acoustics.jp/ |
概要
編集日本音響学会は1936年4月15日に小幡重一・石本巳四雄・颯田琴次・田口三郎の呼びかけにより設立準備委員会が発足し、同年10月15日に石本を会長として設立された[2]。以来、音に関するあらゆる分野の研究者や技術者が多数参加している。
研究委員会
編集音声、聴覚、騒音・振動、建築音響、電気音響、音楽音響、超音波、アコースティックイメージングの8分野で組織されており、それぞれ定例の研究会を開催している。
音声研究委員会 (SP)
編集音声や話し言葉に関連する科学的・技術的な研究課題を取り扱う。音声研究会[3](電子情報通信学会と共催)を開催している。
聴覚研究委員会 (H)
編集聴覚研究会[4]を開催している。
騒音・振動研究委員会 (N)
編集騒音・振動研究会[5]を開催している。
建築音響研究委員会 (AA)
編集建築音響研究会[6]を開催している。
電気音響研究委員会 (EA)
編集電気音響研究会[7](原則として電子情報通信学会 応用音響研究会と共催)を開催している。
音楽音響研究委員会 (MA)
編集楽器の音や歌の声、さらにはそういった音を生み出す楽器、その製作技術、そして音楽演奏、作曲などに関する研究を取り扱う。音楽音響研究会[8]を開催している。
超音波研究委員会 (US)
編集超音波研究分野における基礎や材料から,通信的・動力的応用などに関連するすべての課題を取り扱う。超音波研究会[9](電子情報通信学会と共催)を開催している。
アコースティックイメージング研究委員会 (AI)
編集「音でみる」「音をみる」ことをテーマとし,領域横断的な活動を実践する。アコースティックイメージング研究会[10]を開催している。
研究発表会
編集春季(3月)・秋季(9月)の年2回開催される最大の行事。春季は東京かその周辺、秋季はそれ以外の地域で開催される。
支部
編集関西・東海・東北・九州・北陸に支部が存在し、それぞれ研究発表会・見学会などを開催している。
出版事業
編集コロナ社より、音響工学講座(全8巻)・音響テクノロジーシリーズ(既刊15冊)・音響入門シリーズ(既刊3冊)・音響サイエンスシリーズ(既刊2冊)を刊行している。講談社のblue backsとして、1996年に「音のなんでも小事典」を刊行している。
論文誌
編集和文誌として日本音響学会誌、英文誌としてAcoustical Science and Technologyを発行している。
歴代会長
編集代 | 人 | 会長 | 在任期間 | |
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1 | 1 | 石本巳四雄 | 1936年 - 1940年 | |
2 | 2 | 寺沢貫一 | 1940年 - 1943年 | |
3 | 3 | 八木秀次 | 1943年 - 1951年 | |
4 | 4 | 佐藤孝二 | 1951年 - 1957年 | |
5 | 5 | 丹羽保次郎 | 1957年 - 1959年 | |
6 | 6 | 実吉純一 | 1959年 - 1963年 | |
7 | 7 | 守田栄 | 1963年 - 1967年 | |
8 | 実吉純一 | 1967年 - 1969年 | ||
9 | 8 | 粟屋潔 | 1969年 - 1971年 | |
10 | 9 | 早坂寿雄 | 1971年 - 1973年 | |
11 | 10 | 五十嵐寿一 | 1973年 - 1975年 | |
12 | 11 | 伊藤毅 | 1975年 - 1977年 | |
13 | 12 | 二村忠元 | 1977年 - 1979年 | |
14 | 13 | 石井聖光 | 1979年 - 1981年 | |
15 | 14 | 中島平太郎 | 1981年 - 1983年 | |
16 | 15 | 城戸健一 | 1983年 - 1985年 | |
17 | 16 | 三浦種敏 | 1985年 - 1987年 | |
18 | 17 | 子安勝 | 1987年 - 1989年 | |
19 | 18 | 吉川昭吉郎 | 1989年 - 1991年 | |
20 | 19 | 難波精一郎 | 1991年 - 1993年 | |
21 | 20 | 曽根敏夫 | 1993年 - 1995年 | |
22 | 21 | 橘秀樹 | 1995年 - 1997年 | |
23 | 22 | 上羽貞行 | 1997年 - 1999年 | |
24 | 23 | 桑野園子 | 1999年 - 2001年 | |
25 | 24 | 古井貞煕 | 2001年 - 2003年 | |
26 | 25 | 山崎芳男 | 2003年 - 2005年 | |
27 | 26 | 鈴木陽一 | 2005年 - 2007年 | |
28 | 27 | 森本政之 | 2007年 - 2009年 | |
29 | 28 | 山本貢平 | 2009年 - 2011年 | |
30 | 29 | 赤木正人 | 2011年 - 2013年 | |
31 | 30 | 渡辺好章 | 2013年 - 2015年 | |
32 | 31 | 中村健太郎 | 2015年 - 2017年 | |
33 | 32 | 安藤彰男 | 2017年 - 2019年 | |
34 | 33 | 伊藤彰則 | 2019年 -2021年 | |
35 | 34 | 大鶴 徹 | 2021年 - |
脚注
編集出典
編集- ^ 日本音響学会の概要
- ^ 山崎, 芳男「会長就任にあたって―多様性を支えるコミュニケーション」『日本音響学会誌』第59巻第7号、日本音響学会、2013年、357頁。
- ^ “音声研究会ホームページ”. www.ieice.org. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “聴覚研究会 Technical Committee of Psychological and Physiological Acoustics”. asj-hcom.acoustics.jp. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “一般社団法人 日本音響学会 騒音・振動研究委員会”. asj-ncom.acoustics.jp. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “asj-aacom.acoustics.jp”. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “電気音響研究会 / 応用音響研究会 (EA)”. asj-eacom.acoustics.jp. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “音楽音響研究会 – 一般社団法人 日本音響学会 音楽音響研究委員会”. musical-acoustics.org. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “超音波研究会”. www.ieice.org. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “アコースティックイメージング研究会”. asj-aicom.acoustics.jp. 2018年11月30日閲覧。