日本笑い学会
日本笑い学会(にほんわらいがっかい、英語名: The Japan Society for Laughter and Humor Studies (JSLHS))は、「笑いとユーモア」に関する総合的な研究を行い、笑いに関する意識を深め、笑いの文化的発展に寄与することを目的とする日本の学会。1994年7月9日設立。これまでも、哲学、心理学、社会学、文芸学、人類学、医学などの分野で専門的に行われてきた研究であるが、本学会では、各専門を超えて交流を深め、笑いの総合的研究を目指そうというものである。
概要
編集笑いに関心を持つ者は誰でも参加できる「市民参加型」の学会。研究者、医師、看護士、教師、公務員、アナウンサー、テレビプロデューサー、新聞記者、評論家、作家、お笑いタレント、僧侶、弁護士、カウンセラー、会社員、主婦、学生など様々な職種の会員によって構成されている。
会員は現在約1000名。事務局の所在地は大阪府大阪市北区西天満4-7-12 昭和ビル別館201号。
創設時の会長は井上宏。2022年8月現在の会長は鳶野克己(立命館大学文学部教授)。過去の会長に、森下伸也(関西大学教授)がいる。
活動内容
編集大会開催(年1回)、学会誌『笑い学研究』発行(年1回)、『日本笑い学会新聞』発行(隔月)、オープン講座開催(月1回)および研究会の開催(随時)、他団体主催の笑いに関する催しへの後援・協賛や講演会への講師派遣など。また、全国各地に支部がある。
支部
編集北海道支部、東北支部、石巻支部、関東支部、新潟支部、信州支部、浜松支部、中部支部、三重支部、笑ってメンタルヘルス滋賀支部、京都支部、岡山笑わん会支部、笑いんさい広島支部、島根支部、四国支部、高知支部(こうち和来組)、福岡支部、学術交流支部(計18支部)。講演会・研究会・寄席・笑いヨガなどの例会活動がおこなわれている。
沿革
編集- 1994年 日本笑い学会創立総会、「総会・研究発表会」開始、『笑い学研究』創刊
- 1995年 『日本笑い文献目録』完成、「関東支部」発足
- 1996年 「京都支部」「中部支部」「北海道支部」発足
- 1997年 「オープン講座」開始、「みちのく支部」発足(2009年「東北支部」に名称変更)
- 1999年 「笑いの講師団」「笑いんさい広島支部」「博多笑い塾支部」(2002年「福岡支部」に名称変更)発足
- 2000年 「国際ユーモア学会」開催(大阪府)、「みえユーモア&パフォーマンス研究会支部」発足(2013年「三重支部」に名称変更)
- 2001年 「浜松労災病院支部」(2003年「浜松支部」に名称変更)「岡山笑わん会支部」発足
- 2002年 「笑ってメンタルヘルス滋賀支部」発足
- 2003年 「日本全国笑いで世直し賞グランプリ」記者発表
- 2004年 「四国支部」「新潟支部」発足、学会事務局が現在地に移転
- 2005年 「うちな~・てーふぁー(沖縄)支部」発足
- 2006年 「日本笑い学会賞」設置、「石巻支部」「九州支部」発足
- 2007年 「メールマガジン」創刊
- 2008年 「花の淡路島支部」発足
- 2009年 『笑いの世紀』出版
- 2012年 「信州支部」発足
- 2015年 『新・笑いと健康のススメ!』刊行、「北日本支部」発足
- 2016年 『これは笑宝! 笑いの民俗行事ガイドブック』刊行、「学術交流支部」発足
- 2017年 「島根支部」「高知支部(こうち和来組)」発足