日本生命丸の内ガーデンタワー
日本生命丸の内ガーデンタワー(にほんせいめいまるのうちガーデンタワー)は、東京都千代田区丸の内にある超高層ビル。
日本生命丸の内ガーデンタワー | |
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日本生命丸の内ガーデンタワー(写真中央) | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目1番3号 |
状態 | 完成 |
着工 | 2012年2月[1] |
竣工 | 2014年7月[1] |
用途 | オフィス、店舗、駐車場[1] |
地上高 | |
高さ | 115m[1] |
各種諸元 | |
階数 | 地下3階、地上22階(法規上23階)、塔屋2階[1] |
敷地面積 | 3,988 m² [1] |
建築面積 | 2,799 m² [1] |
延床面積 | 56,120 m² [1] |
構造形式 | S造一部SRC造・RC造[1] 制振構造[2] |
エレベーター数 | 16基[1] |
駐車台数 | 81台[1] |
関連企業 | |
設計 | 日建設計[1] |
構造エンジニア | 日建設計[1] |
施工 | 大林組、竹中工務店、大成建設JV[1] |
所有者 | 日本生命保険[1] |
管理運営 |
東急不動産SCマネジメント(商業ゾーン)[3] 大星ビル管理(オフィスゾーン) |
概要
編集2009年に丸の内AIGビルを取得した日本生命保険がビルを解体して建設を進めた地下3階、地上22階建てのタワーである[4]。
建物の足元には、和田倉濠の景観に配慮し、近隣のパレスホテル東京と共同で桜並木のプロムナードを整備し、それにつながる建物内部のエントランスロビーには石彫家である和泉正敏による景石と石積が配された[5]。外装は日本建築の伝統的なモチーフである縦格子をイメージさせる外周外柱と深い庇による構成とし、アウトフレームの細柱を吹き寄せとすることで、重厚さの中にも優しさを感じさせるデザインの実現が図られている[5]。
低層部には、活性化用途としてビジネスサポート施設や飲食店を中心とした店舗が賑わいを演出し、都営三田線と直結した地下1階にはフードテラスが設けられた[5]。
4階から22階がオフィスフロアとなり、建物の柱や梁を外壁の外側に設けるアウトフレーム構造の採用で[2]、基準階における26m×63m、約510坪の無柱の執務空間を確保することで、役員室や外資系企業の個室対応などにもフレキシブルに対応できるワークプレースが実現されている[5]。三井物産が本社ビルの建て替えに伴い、仮移転してきてオフィスフロアの殆どを賃借していたが、2020年5月、Otemachi Oneにおける新本社ビルの完成を受け、退去した[6]。三井物産の後にはセールスフォースが入居し、2022年2月1日から「Salesforce Tower」の名で営業している[7][8]。
BCP対応
編集建物のBCP対応として、非常用発電機を72時間稼働できるものとし[9]、災害発生時用として在館者3日間分相当の飲料水、食料等を備蓄しているほか、制振構造を採用した[2]。
名称の由来
編集沿革
編集- 2009年(平成21年)5月 - 日本生命がAIGビルをアメリカン・インターナショナル・グループから取得。
- 2011年(平成23年)5月 - AIGビル解体開始。
- 2012年(平成24年)3月 - 着工。
- 2014年(平成26年)7月 - 竣工。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 近代建築 2015, p. 78.
- ^ a b c d “「日本生命丸の内ガーデンタワー」商業ゾーン開業について”. 日本生命保険相互会社. (2014年11月5日) 2020年12月28日閲覧。
- ^ “受託実績 日本生命丸の内ガーデンタワー”. 東急不動産SCマネジメント. 2020年12月28日閲覧。
- ^ 「日生、丸の内の新ビル、商業ゾーン開業」『日本経済新聞』東京版 2014年11月7日
- ^ a b c d 近代建築 2015, p. 75.
- ^ 『本社移転に関するお知らせ』(プレスリリース)三井物産、2020年3月2日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ 『【NEWS】セールスフォース・ドットコム、丸の内で「Salesforce Tower Tokyo」を開設』officee、2019年4月17日 。
- ^ 『Salesforce、社名変更と本社移転のお知らせ』セールスフォース、2021年12月1日 。
- ^ 近代建築 2015, p. 77.
参考文献
編集- 『近代建築』近代建築社、2015年1月。