日本大学高等学校・中学校
横浜市港北区にある私立中高一貫校
日本大学高等学校・中学校(にほんだいがくこうとうがっこう・ちゅうがっこう、英: Nihon University Senior & Junior High School)は、神奈川県横浜市港北区にある日本大学付属の私立中学校・高等学校である。
日本大学高等学校・中学校 | |
---|---|
北緯35度32分41.1秒 東経139度38分48.6秒 / 北緯35.544750度 東経139.646833度座標: 北緯35度32分41.1秒 東経139度38分48.6秒 / 北緯35.544750度 東経139.646833度 | |
過去の名称 | 日本大学第四中学校(旧制) |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人日本大学 |
併合学校 | 日本大学第四商業学校(旧制) |
理念 | 中・高・大一貫教育 |
設立年月日 | 1930年3月31日 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード |
D114310000240 高等学校) C114310000206 (中学校) | (
高校コード | 14525E |
所在地 | 〒223-8566 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集1930年に日本大学の付属校として創設され、戦前(旧制時代)は日本大学第四中学校、日本大学第四商業学校と称した。戦後の新制中学校・高等学校移行の際、旧制の第一中学校、第二中学校、第三中学校が独立したため[注 1]、筆頭付属であるとの意識が強い付属である。名称には地名を入れておらず、「日大日吉」という名称は正式なものではない(後に記述する)。
通称・俗称
編集- 日本大学横浜学園(日大横浜学園)
- 公式な通称として使用していた日本大学高等学校・中学校を併せて言う名称。ある年代までは生徒手帳に記載されていた。なお、応援歌「若きいのち」の歌詞にも使われている。また、日本大学(学校法人日本大学)の事業報告書では、2000年代に入っても、日本大学高等学校・中学校のことをまとめて「横浜学園」と表記している箇所がある。
- 日大日吉(日本大学日吉高等学校・中学校)
- 他の日大付属校や、進学塾などが日本大学中学・高校を便宜上「日大日吉」という略称を使って呼んでいたので、そのまま広まった。また同じ神奈川県に所在する「日大藤沢」(日本大学藤沢高等学校・中学校)と区別する際に用いられる名称である。
沿革
編集- 1930年4月 - 日本大学第四中学校・日本大学第四商業学校、横浜市神奈川区大口通り127番地で開校
- 1944年4月 - 日本大学第四商業学校、当局の指示に従い日本大学第四工業学校に改称、工業教育に転換
- 1945年
- 5月 - 空襲で校舎焼失
- 9月 - 鶴見区生麦国民学校(現在の生麦小学校)の校舎を半分借用し授業再開
- 1946年4月 - 日本大学第四工業学校、日本大学第四商業学校に改称、商業教育に還る
- 1947年
- 4月 - 中学校を旧制のまま存置し第1学年(旧制)募集を中止
- 11月 - 現在地に移転
- 1948年
- 3月 - 旧制の日本大学第四中学校・日本大学第四商業学校は発展的に解消
- 4月 - 新制の日本大学高等学校(普通科・商業科)・日本大学中学校、設置発足
- 1990年4月 - 高等学校商業科に女子生徒を受け入れ男女共学とする
- 1999年4月 - 中学校に女子生徒を受け入れ男女共学とする
- 2001年4月 - 高等学校商業科の生徒募集停止
- 2002年4月 - 高等学校普通科に女子生徒を受け入れ男女共学とする
- 2004年4月 - 中高完全共学となる
基礎データ
編集- 所在地 - 神奈川県横浜市港北区箕輪町二丁目9番1号
- アクセス - 東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」から徒歩12分
- 象徴
カリキュラム
編集- 日大中学・高校は、日本大学への内部進学と難関大学への合格、という2つの教育目標を目指す「ハイブリッド校」であり、それを意識したカリキュラムを用意している。
- 英語教育では、少人数制の英会話特別講座(中高共通)、ケンブリッジ大学「サマープログラム」「イースタープログラム」 (高校)、TOEIC対策(高校)、高校生の海外修学旅行、海外英語研修(中高共通)、English Lounge、ネイティブスピーカーの授業などが用意されている[1]。
- 理科教育にも力を入れている。生徒に理科の面白さを発掘してもらうため、教科書には載っていない実験も積極的に取り入れ、生徒のさらなる意欲の向上を目指している[2]。
- 日大中学・高校のシラバスは,各科目ごとに、生徒一人ひとりが計画的かつ主体的に学習できるよう構成し、その結果、生徒たちが「授業計画」に基づいて予習の習慣をしっかり身につけるようにしている。シラバスの内容は、授業のねらい、授業のすすめ方、学習上の留意点、副教材・参考文献、評価の視点・テスト・課題等、定期考査、授業計画、などである[3]。
- 学校側は、生徒たちの学力に応じて特別補習・講習等も実施している[4]。
- 全ての生徒に、1人1台のタブレット端末を貸与し、各教室には電子黒板を導入して、生徒たちの「 思考力」「判断力」「表現力」を育成する授業を展開する。情報リテラシー教育も行う[5]。
学校生活
編集学校行事
編集- 4月:入学式、スポーツテスト、基礎学力到達度テスト
- 5月:球技大会、体育大会
- 6月:生徒総会、芸術観賞教室、吹奏楽部定期演奏会
- 6月 - 10月:日本大学体育大会(オール日大)
- 7月:海外英語研修
- 9月:桜苑祭、基礎学力到達度テスト
- 10月:芸術鑑賞教室、日本大学創立記念日
- 11月:校外活動、修学旅行
- 12月:スキー教室
- 1月:カルタ大会、書道・華道展示会、献血ボランティア
- 2月:英語スピーキングコンテスト、マラソン大会
- 3月:卒業式
部活動
編集ゴルフ部(男子)は1982年[8]と1983年に全国高等学校ゴルフ選手権大会で優勝、ラクロス部は2015年[9]と2019年に全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会で優勝している。
運動部
- アメリカンフットボール部
- 剣道部
- 高校硬式野球部
- 高校軟式野球部
- 中学軟式野球部
- ゴルフ部
- サッカー部
- 山岳部
- 射撃部
- 柔道部
- 水泳部
- 体操部
- 卓球部
- チアリーディング部
- テニス部
- バスケットボール部
- バドミントン部
- バレーボール部
- ラグビー部
- 陸上競技部
- ラクロス部
- スキー部
学芸部
- 囲碁将棋部
- 英語研究部
- 演劇部
- 音楽同好会
- 化学部
- 華道愛好会
- 軽音楽部
- 書道部
- 新聞部
- 吹奏楽部
- 生物部
- 地理歴史研究部
- 鉄道研究愛好会
- 美術部(2013年度よりマンガイラスト同好会を吸収)
- 物理部
- 文芸部
- 放送部
- マジック・ジャグリング部
- 写真愛好会
- ポピュラーミュージック同好会
歴代校長
編集- 山岡萬之助(1933年 - 1940年) - 日本大学3代総長、法学博士、元貴族院議員、元東京弁護士会会長。
- 岡嶋誘(1940年 - 1945年)
- 山名寿三(1945年 - 1946年) - 法学博士。
- 富田照(1946年 - 1947年)
- 呉文炳(1947年 - 1949年) - 日本大学4代総長、経済学博士。
- 斎藤寛(1949年 - 1968年) - 1949年は事務取扱。
- 吉野良太(1968年 - 1970年)
- 杉山逸男(1970年 - 1973年) - 法学博士。
- 稲垣正明(1973年 - 1980年) - 法学博士。
- 中山吉正(1980年 - 1983年)
- 宮島善高(1983年 - 1984年)
- 加藤滋(1984年 - 1986年)
- 穂積修一(1986年 - 1996年)
- 堀込武弘(1997年 - 1999年)
- 鈴木冨保(1999年 - 2002年)
- 齊間文也(2002年 - 2005年)
- 井上敦雄(2005年 - 2008年)
- 久保木文夫(2008年 - 2011年) - 日本大学高等学校の卒業生(在学時に剣道でインターハイ優勝)。
- 秋元光男(2011年 - 2012年)
- 野澤拓夫(2012年 - 2016年)
- 漆間弘好(2016年 - 2017年)
- 田村隆(2017年 - 2023年)
- 中園健二 (2024年〜)
著名な出身者
編集→「Category:日本大学高等学校出身の人物」も参照
スポーツ
編集- 尾崎加寿夫(元プロサッカー選手・ブンデスリーガー・サッカー解説者)
- 中田仁司(元サッカー選手・指導者)
- 石井肇(元サッカー選手・指導者)
- 高桑大二朗(元プロサッカー選手)
- 野田恭平(元プロサッカー選手)
- 大友正人(元サッカー選手・指導者)
- 長島裕明(元サッカー選手・指導者)
- 松田岳夫(元サッカー選手・指導者)
- 端戸仁(プロサッカー選手)
- 村岡拓哉(元プロサッカー選手)
- 小野貴裕(元サッカー選手・指導者)
- 富樫敬真(プロサッカー選手)
- 加藤大育(プロサッカー選手)
- 椎正年(元プロ野球選手)
- 加藤太郎(元プロ野球選手)
- 小山昭治(プロ野球選手)
- 荒川雄太(元プロ野球選手)
- 柳沢泰典(高校野球指導者)学校法人石川高等学校元野球部監督、甲子園出場11回
- 中沢邦男(高校野球指導者)日大高校元野球部監督
- 大貫慎二(元ラグビー選手)
- 長野正和(ラグビー選手)
- 林琉輝(ラグビー選手)
- 金子柱憲(プロゴルファー)
- 篠竹幹夫(元アメリカンフットボール)日本大学アメリカンフットボール監督を44年間務め、甲子園ボウル17度制覇、ライスボウル4度制覇。
- 平野雅人(元水泳選手 アトランタ五輪1500m入賞・シドニー五輪代表)
- 張本智和(卓球選手)
- 中村聡一(テニス選手、ファイナンシャル・アドバイザー、リベラルアーツ教育研究者)
- 小方颯(競泳選手 2023年世界水泳選手権200m個人メドレー8位入賞)
芸能
編集- 坂本九(歌手、タレント)
- 内田正人(歌手)ザ・キングトーンズ
- 飯田久彦(歌手)エイベックス・エンタテインメント取締役
- 小坂まさる(歌手)
- 石橋蓮司(俳優)
- 黒沢年男(俳優)※中退
- 希波らいと(宝塚歌劇団花組男役)
- 真夏竜(俳優)
- 神田正輝(俳優)
- 緒形幹太(俳優)
- Koji(俳優)
- 高野眞二(俳優)
- 萩野崇(俳優)
- 笠原秀幸(俳優)
- 野々山恵梨(声優)
- 志賀泰伸(元「忍者」)
- 桜塚やっくん(お笑いタレント)
- 斎藤司(お笑いタレント)
- 引田天功(マジシャン)初代
- 柳家喬太郎(落語家)
- 二見和男(アナウンサー・NHK)
- 伊藤瞳(グラビアアイドル)
- ミッキー吉野(ミュージシャン)
- 井上輝彦(作詞家、作曲家、音楽プロデューサー)
- 川岸一超(実業家)ICH代表取締役、ENPASS代表取締役
その他
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 日本大学が財閥解体を恐れて独立させた。
出典
編集- ^ “日本大学高等学校・中学校 - 学校の特色|インターエデュ”. www.inter-edu.com. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “サイエンスリテラシー | 教育について | 日本大学中学校”. www.yokohama.hs.nihon-u.ac.jp. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “シラバス | 教育について | 日本大学中学校”. www.yokohama.hs.nihon-u.ac.jp. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “特別補習・講習等 | 教育について | 日本大学中学校”. www.yokohama.hs.nihon-u.ac.jp. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “ICT教育 | 教育について | 日本大学中学校”. www.yokohama.hs.nihon-u.ac.jp. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “日本大学高等学校・日本大学中学校 - 安心の通学アクセス|インターエデュ”. www.inter-edu.com. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “日本大学高等学校・日本大学中学校 - 安心の通学アクセス|インターエデュ”. www.inter-edu.com. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “全国高校ゴルフ選手権 歴代優勝校”. nikkansports.com. 2014年6月21日閲覧。
- ^ “第6回全国高等学校女子ラクロス選手権大会”. lacrosseworld. 2015年3月27日閲覧。